幼児向けお話 なかまたち 第六十話 「大切な宝物2」 

今日はドック君のお家にラビット君とキャット君が遊びにきました。
ドック君は二人に宝物のビー玉のコレクションを見せました。
箱に綺麗に仕切られていて入っていました。
二人とも見てびっくりしました。「綺麗だね」と二人は声を合わせて言いました。
夕方に二人は帰っていきました。
夜、宝物のビー玉を見ると一個ありません。
無くなっているのはお父さんから借りている一番のお気に入りでした。
「どしようぉ~」ドック君は半べそ状態。
そこにお父さんが帰ってきました。「ただいま」
「ドック君、久しぶりに宝物を見せて」とお父さんは言いました。
「無理!」ドック君は言いました。
不思議に思ったお父さんはゆっくりとドック君と話をしました。
ドック君は「きっとキャット君がもって帰ったに違いない」と言いました。
「よく探したのかい」とお父さんが言いました。
そして二人でビー玉を探しました。すると机の下からビー玉が出てきました。
「ドック君、よかったね見つかって。探さずに人を疑っちゃだめだよ」
「ビー玉より大切な宝物を無くしちゃうよ」とお父さんが言いました。
「ビー玉より大切な宝物って何?」とドック君が聞きました。
「友情だよ」とお父さんはなぜか恥ずかしそうに言いました。

#七たび探して人を疑え  我が家の教訓

いいなと思ったら応援しよう!