幼児向けお話 なかまたち 第四十話 「入園式」

今日はちびドック君の入園式です。
なるべくプレッシャーを与えないように両親は努めました。
幼稚園に着き写真撮影。顔は少し緊張気味・・・
お部屋に入るようにと放送がありました。
ちびドック君はかたくなに、お部屋に入ろうとしません。最後は泣き出しました。
「なんで泣くの」とお母さんが言いました。お父さんは育て方について振り返りました。
お母さんとちびドック君はお部屋に入り、お父さんは入園式が行われるホールへ。
園児が親と手をつないで入場。お父さんは泣きながら歩いてくるちびドック君を見つけました。
園長先生のお話や先生方のお芝居を見ました。
退場の時のちびドック君の顔はべそ顔でした。
子供だけでお部屋に戻り、お母さんは先生のお話。お父さんは廊下でちびドック君を
見ていました。ちびドック君は遊ばずに一人、椅子に座っていました。
ちびドック君が振り返り、お父さんを見つけ、目があうと、目から滝のような涙が流れました。
先生が「泣いているお子さんの親御さんは中に入ってください」と言っていたので
中に入りました。ちびドック君は部屋から出て行きたそうだった。
お父さんは部屋の外を見せてお母さんがいない事をわからせました。
お父さんはちびドック君をつれて部屋の中を探検しました。
皆と遊ぶところまではいかないけど泣き止みました。そこにお母さんが帰ってきました。
お母さんを見つけたちびドック君の顔はナイアガラの滝状態になりました。
入園の記念品を先生にもらう時も一人ではとりに行かれませんでした。
記念撮影はどうにか一人でお母さんに抱かれることなくできました。
その後、なぜか元気になり幼稚園の遊具でいっぱい遊びました。
帰りは担任の先生と記念撮影。恥ずかしそうに首をすくめていました。

#不安と期待の入り混じった入園式

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