言葉の本当の意味が分からない自分〜持ってる?ってどういうこと?編〜
こんにちは🌞くっちーです。今回は、私の経験談についてお話ししていきたいと思います。
文章を読むことが苦手な方や、漢字がわからないような小さなお子様の方には振り仮名付きの漫画をご用意しましたのでそちらだけでもみていってください!
また、文章と漫画、両方ともに目を通すとより自閉スペクトラム症について理解が深まると思いますのでお時間のある方は是非最後までお付き合いいただけると嬉しいです😊(お急ぎの方は下に文章がありますのでそちらをご覧ください)それではまずは漫画版からどうぞ↓
漫画版、いかがだったでしょうか。みなさんに上手く伝わっていたら幸いです🌸
それでは文章版スタートです!
こんにちは🌞くっちーです。今回は「言葉の本当の意味が分からない自分」というテーマで私の経験談をお話できたらと思います。
みなさん、この世の中には沢山の「遠回し言葉」が存在するのをご存知ですか?
遠回しとは、言葉を省略したりオブラートに包んだ言葉のことを言います。
例えば、Aさんが料理をしていたとします。しかしAさんはその場を離れなければならなくなり、代わりにBさんに料理が焦げないようにみていて欲しいと頼みます。この時AさんはBさんに、「料理を見ていて。」と頼みます。この場合本当に料理を「見る」という意味ではなく「料理が焦げないように見ていて」という意味です。これが「遠回し」。
多くの人はこの本当の意味を、説明されなくても分かると思います。しかし、自閉スペクトラム症の人はこれを「料理が焦げないように見ていて。」と詳しく言わないとわからないのです。これでも伝わらず、「料理が焦げないように、焦げそうになったら火を弱めて。」と言わないと分からないかもしれません。
自閉スペクトラム症の人は、このような遠回しを始め、比喩や慣用句など、さまざまな
「相手が本当に伝えたいこと」すなわちその言葉の裏にある本当の意味が分からないと言われています。
私もまたその1人です。今から、その特徴故に起こった、人とのトラブルについてお話ししましょう。
小学校に入学した当初だったと思います。
ある時隣の席の男の子が私に、「くっちーさん、教科書持ってる?」と聞いてきました。みなさんは、省略されたこの言葉の本当の意味、ご存じですか?
正解は「くっちーさん、教科書持ってる?持ってたら貸して」です。
この男の子は、私に教科書を貸してほしいのです。今こそこの言葉の意味を理解できますが、当時の私にはわかりませんでした。本当に、「教科書を持っているか確かめたいだけ」だと思っていたのです。なので当時の私は「うん!持ってるよ!」と自信満々に言ったのでした。きっと、忘れ物か何かのチェックだと思っていたのでしょう。
それから数秒の沈黙が続き、男の子は怒った様子で「もういいよ!他の人に借りるから!」と言って、どこかに行ってしまいました。
私は困惑しました。直接口にしたわけではありませんが、「借りるってどういうこと⁉︎貸してなんて一言も言ってないじゃん!」と、その子に怒りすら感じました。
その時のことを今振り返って、「あの子には本当にわるいことをしたなあ」と思います。でも、あの頃は自分の障害が見つかる前で、わからなかったのです。世の中には沢山の「遠回し」があるということが。この経験を通して思うことがあります。それは、「丁寧に言う・聞く努力が必要」ということです。相手と話をする時は、たとえ面倒でも詳しく言うべき、分からなければ詳しく聞くべきだと思います。
これは、発達に障害があっても無くても、人と付き合う上で大事にしていきたい事だと考えています。自閉スペクトラム症患者に多いだけで、人とのトラブル、すれ違いは、誰にでも付き物です。しかし、ほんの少しの「詳しく言ってみよう」「分からないから詳しく聞いてみよう」という気持ちで減らすことができます。詳しく言うこと、聞くことは、なにも悪いことでは無いのです。
今私は、「分からなければ分かるまで詳しく聞く」ということを目標に頑張っています。私が質問する時、みんな細かく丁寧に、どうにか伝えられるよう頑張ってくれます。凄く嬉しいしありがたいです😊どうかこの記事を読んでいる皆さんも、障害のある人や、詳しく聞かないとわからない人が質問してきた時は、面倒かもしれませんが、どうか伝わるまで教えてあげて下さい🤲きっとそれだけでとっても助かると思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました😊少しでも自分の経験がみなさんの役に立てば嬉しいです。ではまた次回🌸