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【新人紹介】美容師さんとの会話で感じた障害者が地域で生きていくということ
2022年4月にAJU自立の家に就職した新人職員を紹介するこの企画
第2回目はマイライフ西所属の小山佳孝さんです。
※インタビューは2022年当時のものです
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■自己紹介
和田:小山君こんにちは。初めましてではないけど本日は宜しくお願い致します。
小山:よろしくお願いします。出身は愛知県の一宮市出身で、所属はマイライフ西です。 今の役割、業務は介助派遣の現場、担当の障害当事者や、登録介助者さんとの派遣(シフト)調整が主なところです。
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ーーーーー福祉に関心を持ったきっかけを教えてください
小山:はい。きっかけというよりAJUで仕事をしたいと思った部分になるのですが、前職は通所施設で働いていました。福祉に関心があり、選んだ事ですが、どこか職員と障害当事者という間で距離があるような、当事者がお客様のような感覚に近いものがありました。
AJUは健常者も当事者もスタッフかどうか関係なく仲間として同じ目線で楽しい事も、問題のある事も何事も話を出来るのが素敵だと思いました。
和田:なるほど、昔から障害者の福祉を良くしたいと、運動体として活動してきたその流れが今のような空気感を作っているかもしれないですね。
ーーーーー仕事の中であった印象的な出来事はありますか?
小山:あります。これは仕事の時間内の出来事ではないのですが、プライベートで※昭和区にある美容院に行った時の事です。美容師さんとの会話の中で仕事の話になり(※昭和区はAJU自立の家がある場所)
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「地域で暮らす、暮らすことを目標にしている障害者の生活を支える」という事を伝えて話が盛り上がっていく中で「小山さんのその仕事は勤務時間や交代はどうしているのですか?」と「基本的に8時間で9:00や18:00の交代ですよ」と話すと「そのタイミングでその人が急に出かけたいって思った時どうするんですか?」という事を聞かれました。
私たちであればヘルパーですので「それが当事者のしたい事なら」という事で準備するのですが
美容師さんからその言葉が出たことが驚きでした。
「その人(障害者)も、僕たちと同じで急に出かけたいって思いますよね」というその視点を持っているという事が嬉しかったです。
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和田:なるほど。障害者だからこうかな?という固定の考え方ではなく、自分たちと同じでというフラットな視点からのその言葉にハッとなったわけですね。
小山:そうですね。どうやらその美容院は以前から車いすの方の利用があるようで、玄関の段差にスロープもありました。それを見て聞いてやっぱり障害者が地域で生活する事、外へ出ていく事で、こういう影響もあるんだと、やっている事や、これからやっていこうとしている事が繋がった部分でもありました。
和田:それは印象的で嬉しい出来事ですね。
ーーーーーー最後に今後の抱負や目標をきかせてください
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小山:先ほどの印象的な出来事と繋がる部分もあるのですが、仕事の中でシフトに入ってくれる登録ヘルパー(アルバイトのヘルパーさん)と関わることが多くあるのですが特に学生さんには卒業して社会に羽ばたいていく前に自分が美容院で経験したような、福祉の視点、福祉の方面に進まなくてもあのような事が当たり前なんだよ、障害者と一緒にこれから当たり前にしていくんだよという事を伝えて、1つでもあのような視点を、1人でもあのような考えを伝えて広げていきたいと思っています。
和田:1つ1つですよね。小山さんのこれからの益々のご活躍を確信しております。