キムチの店 アジュモニ」の公式ウラショップ「Kimchi SHop アジュモニ」って、なんだ??
さて、今回の文章、私には思い入れが強すぎて、けっこう長くなっちゃっています。
結論だけ先に知りたい人は、「美味しい話をしましょう!」まで飛んじゃってください!
公式ウラショップ「Kimchi SHop アジュモニ」
こんにちは。
今回、「キムチの店 アジュモニ」の公式ウラショップ「Kimchi SHop アジュモニ」がオープンしました!
「なんだ? 公式ウラショップって?」
「あー、はいはい。お店のグッズを売ることにしたのね」
並んでいる商品だけをみると、確かにそう見えちゃいますよね。
でも、「キムチとは別にお店のグッズを販売して、もう一儲けしてやるぜψ(`∇´)ψ」というのが目的ではないんです。
じゃあ、目的はなに??
「キムチの店 アジュモニ」の原動力
「キムチの店 アジュモニ」は、「一つ一つ丁寧に手作り」をモットーに、日々美味しいキムチを皆様にお届けできるよう研鑽を続けています。それはもう、本当にシビアで。ときには半分どころか、もうほとんど喧嘩なんじゃないかという言葉が飛び交うこともあります。正直、辛いことも多い。。。
じゃあ、なんでそんなに大変な思いまでしてキムチなんか作っているのでしょう?
これは本当に、綺麗事でもなんでもなくて、お客様に「美味しかった」と言っていただくためなんです。
もちろん、お商売でやっていることですから、ありがたいことに収入もいただいています。でも、本当のところ、収入のためだけにやるにしては苦労が多すぎます。毎日が真剣勝負なんです。
だって、相手は野菜たち。自然のものですから、こっちの作りやすいように育ってくれるわけではありません。つまり、同じように漬ければ同じように美味しくなるわけではないんです。毎日毎日、その日の野菜たちの機嫌を見ながら、野菜たちに合わせて美味しくなるように漬けています。
それから、現店主がこんなにも苦労している理由が、実はもう一つあります。
それは、「キムチの店 アジュモニ」のレシピを作った初代の店主が偉大すぎるんです。
初代店主のお料理を食べたことがある方なら「なるほど。やっぱりね」と、すぐに納得していただけると思うのですが、初代はなんと子供の頃から天才的な料理の腕を発揮していたそうです。周りの大人たちが驚くような感性で美味しい料理を作る。それはもう、なんと言えばいいのか、私たちが息をするのとおんなじくらいの感覚で、すごい料理を作るのです。
そんなにもすごい領域までいってしまうと、それを簡単に「教わる」ということはできません。
「塩はどれくらい振ればいいのでしょうか?」
「丁度いいくらいでいいんだよ」
「丁度いいくらいというのは、どうやって判断すればいいんでしょうか?」
「白菜が、これくらいで美味しくなるよってくらいが丁度いい塩梅だよ」
キムチ作りの基本中の基本である「塩漬け」でさえ、初代についていくのは大変です。もちろん、塩漬けは基本であると同時に、一番難しくもあるのですが。
さて、「塩漬け」の話が出ましたので、初代の数ある逸話の一つを披露しましょう。
先ほども言ったように、白菜は自然のものですから、全く同じものというのはありません。だから、一玉一玉、ちょうどよい塩梅というのを考えながら塩を振らなければいけません。今の店主がまだ修行時代だったとき、他の従業員さんも含めてですが、当然塩加減にはバラつきがでます。初代はなんと! そのバラつきを見ながら、自分の塩のふり加減を調整していたんです。それで、全体としては丁度良い塩加減になる。
こんな人物、世界中探してもそうそうお目にはかかれないと思うんです。
そんな天才の味を引き継がなくてはならない今の店主は、本当に毎日四苦八苦しながら、キムチを漬けています。
こんなにも大変な思いをして、それでもキムチを漬けているのは、一つは初代の味を守り続けたいから。もう一つは、やっぱりお客様からの「美味しかったよ」の一言のためなんです。
天才ひろ子おばあちゃん
ところで、初代店主(名前はひろ子おばあちゃんといいます)ですが、こんなにすごい天才が残したレシピが、果たしてキムチだけなんでしょうか?
その前に、ちょっと話の寄り道をさせてください。
初代に教わったこと
私も、初代店主に料理のことをいろいろと教わりました。その中の一つで、印象にも残っているのが、「プロの味と家庭の味の違い」についての教えです。
これは決して、「美味しいのがプロの味、少し劣るのが家庭の味」なんて話ではないんです。味の組み立て、まとまり方の話。「すごく美味しくて一流料の理人も敵わない家庭の味」というのも存在します。逆に「味はそこそこだけどプロの味。だからお店は盛っている」ということもあります。
つまり、味にはベクトルが2方向あって、1方向が「おいしい・まずい」、そしてもう1方向が「プロの味・家庭の味」ということなんです。
だから、「美味しいのに盛っていないお店」というのは、たとえ味が美味しくてもプロの味になっていない、ということなのだそうでrす。
初代の残したもの
さて、話を元に戻します。
初代店主が考案したレシピは、ちゃんとノートに残っているもの・いないもの。現在お店に出ているもの・出てはいないもの。私や家族の記憶の中だけにあるもの。いろんな形で残っています。すごくすごくすごく美味しい料理・美味しいレシピを、初代はたくさん残してくれました。
こんなにも美味しいレシピを、私や家族の口の中でしか披露できないなんて、なんだかもったいないような気がするんです。しかもそのレシピは、所謂「おばあちゃんの味」ではありません。家庭の味ではなくて、全てれっきとしたプロの味!
皆さんも、「そんなに美味しいレシピがあるのなら、ぜひ試してみたい!」そう思いませんか??
そして、この「Kimchi SHop アジュモニ」をオープンした理由も、そこにあります。
初代店主のレシピを世の中に出すために、その資金を集めるために始めたのが、このお店なんです。
ちなみにですが、現店主は賛成していません。今やっていることを地道にコツコツと続けるべきだと言っています。私も、店主が言っていることが間違っているとは思いません。
でも、せっかく美味しいレシピがあるんですから、それを皆さんと分かち合いたいという気持ちは、もっと強く持っています。
だから、もちろん今まで通り現店主の手伝いは続けますが、新しいチャレンジをしようと決めました。
美味しい話をしましょう!
まあ、そんな話は置いておいて。もっと美味しい話をしましょう!
ちょっと長くなりましたが、簡単にいっちゃうと。
そういうことなんです。
さて、ここまで書いて……お腹が空いてきました。それはそうですよね。初代のあの美味しい料理の数々を思い出しながら書いているんですから😋
ところで、まずはどんなレシピを皆さんと共有しましょう。
例えば、「魔法のソース」なんて、興味ありませんか?
初代店主のレシピの中には、「タレ」のレシピもたくさんあります。初代の作った美味しいタレを使うと、例えば出来合いのお惣菜にかけただけでも、例えばお料理の味付けに使っても、どんなときにでも確実にお料理が美味しくなるんです。
私の料理だってあなたの料理だって、これを使えばワンランクアップ!
だから私は、子供の頃から初代の作る様々なタレのことを「魔法のソース」と勝手に呼んでいました。
魔法のソース、試してみたくないですか?
そんな魔法のソースの中でも、まずは。。。
私の嫌いな「酢みそ」なんて、どうでしょう?
嫌いなものをおすすめするの? そうじゃないんです。私は酢みそは苦手なのですが、この酢みそだけは美味しくて美味しくて、子供の頃から大好きなんです。
お店のブログやSNSをご覧いただいている方なら、きっと「ああ、時々出てくるあれか」と思っていただいているかもしれません。そうです。あれです!
そうしましょう。まずは、「あの酢みそ」を皆さんに味わっていただきたい。あの素敵な味を皆さんと共有したい。
決定!
公式ウラショップ「Kimchi SHop アジュモニ」の最初の目標は、「あの酢みそ」を皆さんにお届けすることにします。
最後に・・・
ただ単に「美味しいソースを売る」というだけじゃなくて、「想い」も一緒に皆さんと共有したい。そう考えていたら、長い文章になってしまいました。
でも、そんなことはどうでもいいんです。食べるのが好きな方なら、「そんなに美味しいレシピがあるのなら、一度食べてみたい!」と、きっと思っちゃいますよね!
そして、私の手元にはそのレシピがあります。
となると。。。
ぜひぜひ、この素晴らしく美味しいレシピを、みんなで共有しましょう!
ここから先は、今のところはほとんど手探り状態なのですが、ぜったいに初代の作った「魔法のソース」を皆さんにお届けします。
もし、初代店主のこの上なく美味しいレシピに興味があって、そして「ぜひ味わってみたい!」そう思っていただけたなら、未熟者ではありますが、これからも応援していただけると嬉しいです。
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