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Summer Pockets プレイ後感想

株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド「key」より2019年に発売された「summer pockets switch版」を全ルートクリア&CG回収したので感想を書いていこうと思います。グランドルート完走まで大体45時間ほどかかりました。自分はこのゲームがkey作品初プレイになるのでその点を踏まえて読んでもらえると幸いです。

あらすじとしては、主人公は亡くなった祖母の遺品整理のために「鳥白島」という離島を訪れます。そこで出会う叔母と遺品整理をする傍ら、島で出会う魅力的な人物たちと友情や愛情を育みながら、夏休みを楽しんでいく…というものです。

自分がこの作品の一番良いな、と思っている点はサブキャラクターがとても魅力的なところです。この手の恋愛ゲームって特定のヒロインのルートに入ったら主人公とヒロイン以外があまり画面に映らない、というゲームも珍しくないと思います。少なくとも自分が遊んできた中ではそういうものが結構ありました。(別にそれが悪いことだとは思いません。ストーリーの都合上あえてそうしている面もあると思います。)

でも、summer pocketsは特定のヒロインとのルートに入ろうが、他ヒロインやサブキャラクター、果ては島の少年Aとガシガシ絡み、愉快なイベントを繰り広げます。こうして仲良くなり、本当にヒロインや主人公が困っているときは島の人総出で助けてくれます。それが、自分は名前を知らなくても近所のおじいさんおばあさんたちは自分のことを知っていた、地元を思い出してとてもあたたかい気持ちになれました。

そんなこんなでゲームをやっていてすごく楽しかったです。ぶっちゃけ夏×離島の組み合わせって最強だと思うんですよね。トップクラスのCG&BGMもその雰囲気を見事に演出してくれます。田舎の描かれ方がただステレオタイプなものに収まっているわけではなく、本当に田舎を肌で感じたことのある人でしかわからないようなエピソードもあってよかったです。(例えば、小さいころから近所グループで固まっているので多少の年齢差は気にしなくなる、という話は自分も体験したことがあるので驚きました。)

ゲームを始めるといわゆる「共通ルート」部分に入り、OPが流れます。まあこのOPがほんとうに素晴らしくて…ゲーム内にOPを見返す機能がなかったのでわざわざ流れる直前でセーブして、ゲームの合間合間に見返してました。ぬるぬる動きまくる映像に美麗な作画、そしてプレイヤーがこの作品をどこまで進められているかで受け取り方が変わってくる歌詞…最高です。いままでいろんなゲームをプレイしてきて、OP映像も見てきましたがぶっちぎりで一番好きです。


OPが流れ、プロローグが終わると下の画像のように好きなキャラクターを追っかけられるようになります。この親切なシステムのおかげで好きなヒロインのルートに入り損ねる、なんてことはほとんどないと思います。別に恋愛に限らずともミニゲームに熱中するも良し、好きなサブキャラを追っかけるのも良しです。文字通り「人それぞれの夏休み」があると思います。

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元々はPC用恋愛アドベンチャーゲームとして発売された「summer pockets」ですが、その後switch版、スマホ版に移植されています。(事実自分が購入したのはswitch版です。)どうしてもPC版しかないと人に勧めづらいんで、スマホ版でリリースされているのはありがたいですよね。しかもメインヒロインの鳴瀬しろはルートは無料でプレイできます。

そしてこのsummer pocketsに様々な追加要素を加えた作品が今年の6/26に「summer pockets reflection blue」として発売されます。興味がわいた人はこっちを予約した方がよいと思います。ヒロイン四人追加&サブイベント大量追加というとんでもないことになっているので…
 
少しでも詳しく中身について語ろうとするとネタバレ必死になるので抽象的な話が中心になってしまいましたが、  二つのグランドルートの伏線回収&物語の畳み方がほんとうに美しいので少しでも興味がわいたら是非プレイしてほしいです。涙を流すほどの感動をしたのに、プレイし終えた後はかなりすがすがしい気持ちになれました。こんな気持ちにさせてくれる作品はそうないと思います。

聖地巡礼、いつか行ってみたいっすね…


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