9-nine- プレイ後感想
~あらすじ~ 白巴津川市という学園都市であること以外に何の特色もない街に住む高校生、新海翔。彼は普通の学生らしい平穏な生活を送っていました。しかし、地震の影響で近所にある神社に奉納されていた神器が破損してしまうという出来事をきっかけに、彼の日常は大きく変化し始めます。「アーティファクト」と呼ばれる所持していると異能の力に目覚めてしまうアイテムが異世界から流出してしまったのです。異能の力に目覚めた人物=ユーザーたちが引き起こしたと思われる人体発火事件、人体石化事件をはじめとして不穏な出来事が次々に発生。果たして彼はこの事態を収束することが出来るのか…
いわゆる恋愛AVGを嗜む人であれば誰もが一度はタイトルを聞いたことがある(と思われる)ヒット作9-nine-をようやくプレイし終えることが出来たので感想をつらつら書いていこうと思います。9-nine-シリーズは2017年に1作品目、2020年に4作品目がリリースされいったん完結した、言ってしまえば“ロープライス作品の続きもの“になります。自分がプレイしたのはこの4本+追加エピソードやら立ち絵鑑賞モードが加わった完全版になります。(つい二か月前くらいに発売されたばかりです。)
こんな感じで、最初はepisode1から攻略し、1が攻略すると2がアンロックされ2をプレイする…という感じで進めていくことになります。
で、元々ロープラ作品としてそれぞれのepisodeが完結した面白さを担保するように作られているので、とにかくストーリー展開がテンポよく、かつ面白いです。あらすじでも触れた人体発火事件が学校で発生し、主人公の翔とヒロインの都がこれを鎮圧。これがプレイ開始一時間くらいで描かれます。のっぺりとした展開から始まる作品が多い(それが悪いとは言わない)このジャンルにおいて、これだけでもとっつきやすいポイントになるんじゃないかなーと思います。
一応ジャンル分けとしては異能バトルものに分類されると思いますが、前半ナンバリングのepisodeにおいてはかなり日常パートの比率が高いです。そしてこの日常パートが本当に面白い…主人公ボイスありなこともあり、ただの日常会話でもめちゃくちゃ楽しんで読み進めていけるんですよね…とくに妹の天と翔の掛け合いはマジで必聴です。こればっかりは実際にプレイしないと面白さが伝わらないのが歯がゆいです…
また、中盤に差し掛かるにつれて激しさを増す戦闘シーンの方もかなりアツいです。自分は本作を完走するまでに約50時間かかったんですけど、やっぱりキャラクター同士が出会い仲良くなった後の戦闘シーンは読んでいて心を揺さぶられますよね…お互いが相手を思いあっている感じが言動からひしひしと伝わってくるのがたまらん;;
自分は主人公たちが所属するチーム†ヴァルハラ・ソサエティ†のリーダーである希亜がepisode3ヒロインである春風に対して発破をかけるシーンがすこです。こういう嫌われ役を自ら買って出ることってなかなか難しいと思うんですよね。流石はわれらがリーダーや…√に入ると急にデレだすとか言っちゃいけない()
で、ストーリーの面白さと同じくらい素晴らしかったのがBGMです。ええ、勿論symphonic Concertの方も応募させていただきましたとも。ていうかOP&ED曲全部合わせて11曲はさすがにやばい。ギャラリーモードのムービーのとこがぎちぎちで草生えました。しかも全部素晴らしい曲とかいうバグレベルっぷり。ぶっちゃけギャルゲ・エロゲってBGMが本体みたいなとこありますよね。(ない)
いやほんとは初回確定BADエンドの鬼仕様かつそのBADエンドがなかなかきついこととか、episode4の心を折りに来る超展開とか、翔の能力が明らかになった時の鳥肌がやばかったこととかいろいろ書きたかった感はあります。でもネタバレに触れずにそれを語ることは無理かなーと思ったんでここまでにしておきたいと思います。これをどれだけの人が読んでくださるかはわかりませんが少しでも興味が出てきたなーと思ったら是非やってみてください。いや、ほんとに神ゲーやった…
最後に…件のBADエンドの描写が、どことなくパワポ〇ぽいなーと感じてそこもすこでした。ぱれっとさん、対戦ありがとうございました。