《京都紀行》マーライオンのマーちゃん(3)京都市交響楽団を聴いたよ!編
連載『京都紀行』は、京都を初めて訪れたマーライオンのマーちゃんとの旅の思い出を綴り、京都や京都市交響楽団の魅力を発信していくコーナーです。
京都タワーで街を一望し、絵付けも体験してご満悦のマーちゃん。そろそろ日も傾いてきて、京都市交響楽団の定期演奏会の開演時間に近づいてきました。
ということで、京都コンサートホールへ移動しましょう!
マーちゃん、地下鉄に乗る
マーちゃん:「あすかは、シンガポールの公共交通機関であるMRTに乗ったんだよね」
あすか:「そうだよ。とても快適だったなあ。京都にも地下鉄があって、京都コンサートホールまでの移動には便利なんだよ」
マーちゃん:「へえ!」
あすか:「といっても、私も行くのは初めて!迷わず行けるかな〜?」
マーちゃん:「え、大丈夫?」
京都駅から京都市営地下鉄の烏丸線「北山」駅まで乗り換えなしで16分。
ホームに降りて駅名標を見ると、「京都コンサートホール前」の文字を発見!
改札ではこちらの案内を発見。どの出口からでも会場に辿りつけそうです!
植物園や「陶板名画の庭」など、京都コンサートホール以外にも観光スポットがあるのですね。
あすか:「これなら方向音痴の私でも迷わず行けそうだよ、マーちゃん!」
マーちゃん:「ふう、良かった。じゃあ、ちゃんと僕を案内してねー」
出口付近まで来た時、マーちゃんがこちらのポスターを見つけて立ち止まりました。
石川県と京都市のジュニアオーケストラが、クラウドファンディングに初挑戦されるそうです!京都市ジュニアオーケストラは、京都市交響楽団のメンバーによる指導を受けながら日々練習を重ねていらっしゃいます。
石川県の方々をご招待する合同コンサートの開催と、有志メンバーによる被災地訪問コンサートの開催を目指す、二つの大きなプロジェクト。
「能登半島地震で被災された人々の心に寄り添い、わたしたちの奏でる音楽で少しでも元気になっていただきたい、その一心でプロジェクト実現に向けて走り出しました」とメッセージが書かれています。
プロジェクトの詳細はこちらからチェックできます↓
「能登半島地震の被災者の方に音楽を届けたい!」
その真っ直ぐな気持ちと強い決意が、私たちの心に響きました。
マーちゃん:「素敵な企画だね。僕もみんなを応援したい!」
小さな手をギュッと握り締めて、熱く語ったマーちゃんなのでした。
マーちゃん、京都コンサートホールを探検する
駅から歩くこと5分。ついに、京都コンサートホールに到着しました!
あすか:「ついに、お目当ての場所に到着したよ!」
マーちゃん:「わ〜い!写真撮って撮って〜」
あすか:「じゃあ、中に入ろうか!」
マーちゃん:「オッケー!せっかくだから探検しようよ〜」
探検その1:あの動物たちがいる?!「エントランスホール」
入口を抜けた先で目に飛び込んできたのは、12本の円柱が円を描くように配置された不思議な空間。その名は「エントランスホール」。
マーちゃんは円柱を見上げて、何かを見つけたようです。
マーちゃん:「ねえねえ。柱の上の方に、タイルみたいのがはめ込んであるよ?」
あすか:「本当だ!何かの絵が描かれているみたいだけど、何だろう?」
京都コンサートホールのホームページによると、12本の柱は十二支を表していて、干支にちなんだ動物の絵がそれぞれはめ込んであるのだとか。
ちなみに上の写真は、今年の干支である「辰」でした🐉
あすか:「マーちゃん、あれはドラゴンだって!」
マーちゃん:「へえ。他の絵も見てみるー!」
楽しそうに、一本ずつ円柱を観察して回るマーちゃんなのでした。
探検その2:ぐるぐるぐる・・・「スロープ」
マーちゃん:「この亥さん、かわいいな。写真撮っちゃお」
あすか:「おーい、マーちゃーん!大ホールに行くよー、置いていくよー!」
マーちゃん:「待って〜!置いていかないで〜」
京都コンサートホールには大ホールと小ホール(アンサンブルホールムラタ)の二つのホールがあります。大ホールの入口は2階、小ホールは3階です。私たちが向かうのは大ホール。AOWと同じ会場です!
マーちゃん:「あれ?エスカレーターが見当たらないよ?」
あすか:「Non non!この『スロープ』を上っていくんだよ」
あすか:「さっきのエントランスホールを囲うように螺旋状のスロープになっていて、3階まで続いているんだって・・・って!」
マーちゃん:「わあ〜!」
尾ひれをふりふりさせながら、一足お先にとスロープを駆け上がっていったマーちゃんなのでした。
マーちゃん:「早くしないと、置いていくよ〜」
あすか:「いつの間にか逆転してるわね・・・」
ついに、大ホールのエントランスに到着!サイネージも発見しました。
マーちゃん:「わあ、いよいよ京響が聴けるんだね!楽しみ〜!」
マーちゃん、京都市交響楽団を聴く
今日はマーラーの「交響曲第3番」。演奏時間が約100分間の超大作です。
指揮は、広上 淳一さん。
京響では、2008年4月から2020年3月まで第12代常任指揮者(2014年4月からミュージック・アドヴァイザーを兼務)、2020年4月より2022年3月まで第13代常任指揮者兼芸術顧問を務められました。その年数なんと14年間!
現在も「京都市交響楽団 広上淳一」として京響と共演を重ねられ、また、京都コンサートホールのミュージックアドバイザーとしてもご活躍されています。
メゾ・ソプラノは、藤村 実穂子さん。
ヨーロッパを拠点に国際的なご活躍をされていて、主役級としては日本人で初めてバイロイト音楽祭にデビューされた日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手です。世界の著名な歌劇場でのご出演やオーケストラとの共演は、数えきれないほど。数々の賞も受賞されていて、2013年サントリー音楽賞、2014年紫綬褒章をそれぞれ受賞されています。
コンサートマスターは、石田 泰尚さん。
京響の特別客演コンサートマスター、そして、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスターでいらっしゃいます。
石田さんといえば、弦楽合奏団「石田組」。最近のNHK「あさイチ」へのご出演が話題になりました!今年の11月10日(日)には初の日本武道館公演を開催されます。
そして、マーラーの「交響曲第3番」には欠かせない合唱には、京響コーラス(女声)と京都市少年合唱団が登場!
大編成で、聴きごたえ・見ごたえのどちらも堪能できるプログラムでした。
終演時は「ブラボー!」の歓声と拍手の嵐で、会場が熱気に包まれました。カーテンコールも盛り上がりました。
ホール内での写真撮影はできませんでしたが、京響のインスタグラムに素敵な写真が載っていますので、ぜひこちらをチェック!
会場を後にしたマーちゃんに、感想を聞いてみました。
Q. 京響の演奏はどうでしたか?
マーちゃん:「迫力がすごかった!音の重みを全身で感じたよ。例えるなら、音の矢がズシッ、ズシッと刺さってくる感じかな?弦楽器は、音の層が繊細に折り重なっていく様子が、まるで日本の十二単みたいで美しかった」
Q. 特に印象に残っていることは?
マーちゃん:「曲の始まりで、8本のホルンが一斉に演奏していたところ。出だしから心を掴まれて痺れた~!トロンボーン奏者・戸澤 淳さんと、ポストホルンを演奏されていた副首席トランペット奏者・稲垣 路子さんのそれぞれのソロも素敵だったなあ。あと、コンサートマスター・石田 泰尚さんのヴァイオリンソロも綺麗で、思わず踊りたくなっちゃった」
Q. 10月22日(火)のAOWも楽しみですか?
マーちゃん:「とっても、楽しみ!ワクワクが止まらない!京響さん、また来るからね~!」
興奮した様子で、目を輝かせながら語っていたマーちゃんなのでした。
マーちゃんとの旅は続く・・・
次回はいよいよ最終回。なんとお寺でヨガを体験?!
マーちゃんとの旅も残り僅かになってきました。
最後までお楽しみに!
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