”日本の温泉文化”、ユネスコ無形文化遺産登録に向け本格始動!
皆様は、フィンランドの”サウナ文化”がユネスコ無形文化遺産に登録されていることをご存知でしょうか?
「整った~」という言葉を例に、近年日本でも人気が再燃しているサウナですが、伝統文化としてフィンランド国民に愛され続けているサウナ文化を保護していくことを目的に、2020年にユネスコ無形文化遺産として登録されました。
サウナ文化が無形文化遺産として登録された背景には、文化そのものの素晴らしさの他に、サウナ団体や関係者など、多くの人々の働きかけが影響しています。
そしてこの度、日本温泉協会から「フィンランドのサウナ文化登録を参考に、日本の独自文化である”温泉文化”がユネスコ無形文化遺産として登録されることを目指していく」ご提案をいただき、全旅連、日本旅館協会、日本温泉協会が中心となり、無形文化遺産登録に向けて活動していくことが決定しました。
ではなぜ、温泉文化が無形文化遺産として登録されることを目指していくのでしょうか。
それは、「温泉情緒」の様に、日本における温泉文化は、世界広しといえど他国にない独特の文化を形成し、歴史的に愛され続けてきたことが大きく関わります。日本には数多くの伝統文化がありますが、温泉地では温泉を中心に、建築、食事、信仰、祭事、医療など様々な文化が育まれ、日本各地で今日まで継承され続けてきました。温泉文化はフィンランドにおけるサウナ文化と同様、関係者の努力とお客様の愛着によって守られてきましたが、この度の無形文化遺産登録は、文化としての価値を国内外に伝えると共に、未来に向けて保護していくための力となるためです。
サウナ文化に負けず劣らず素晴らしき文化である温泉文化の無形文化遺産登録を目指していくにあたり、この度、全旅連、日本旅館協会、日本温泉協会を中心とした関係団体のほか、陳情活動や国会への働きかけのための国会議員連盟が発足しました。
そして全旅連 多田会長は1月23日、議連会長である衛藤 征士郎先生(大分県)を訪問し、登録に向け邁進していく意志を共にしました。