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トコジラミに関する警戒のご案内

近日、ネット上で宿泊施設とトコジラミに関するコメントが急増しています。それに加え先日、トコジラミ対策の報道がNHKからありました。

実態以上に話題が沸騰している可能性もありますが、年始より国内外において旅客が急増している事に加え、トコジラミの被害が例年増加する夏季が近づいていることからも、厳重な警戒が必要です。
お客様の快適な滞在をお守りするために、以下のトコジラミに関する情報と対策をご案内いたします。

【トコジラミとは】
トコジラミはカメムシの仲間の小さな昆虫です。夜行性のため主に寝具や布団、マットレス、畳や壁の隙間に潜んで活動します。彼らは人間の血を主な食料とし、その刺し跡は強烈なかゆみや発疹を引き起こすことがあります。トコジラミは旅行者や荷物を通じて施設に持ち込まれることが多いため、早期発見と対策が重要です。被害は主に夏季に増加する傾向にあり、既に今年は昨年同月のおよそ3倍の駆除依頼が業者にあるとのことからも警戒が必要です。

【予防対策】

  1. 定期的な清掃と衛生管理:寝具やマットレス、カーテン、カーペットなどの頻繁な清掃を行い、ホコリやゴミを取り除きます。

  2. 隙間や亀裂の修繕:トコジラミは非常に小さな隙間から侵入することができるため、壁や床、家具などの亀裂や隙間を修繕し、侵入経路をふさぎます。

  3. 荷物の管理:宿泊客の荷物がトコジラミを運ぶ可能性があるため、失礼のない範囲でお客様の荷物のチェックを行い、早期発見に努めます。

  4. 教育と管理体制づくり:スタッフにトコジラミの特徴や予防方法について教育し、早期発見への啓発活動を行うと共に、日々チェックできる管理体制をつくります。

  5. 捕獲トラップの設置:捕獲用のトラップを前もって設置し、日頃から調査を行います。

【発見された場合の対応策】

1.速やかな対応:近年のトコジラミは殺虫剤へ耐性があり、個人での対処に限界があります。トコジラミの発見があった場合は速やかに専門業者に連絡し、適切な駆除作業を行ってもらいます。
2.現場の管理:荷物や衣服、靴などから拡散する可能性があるため、発見した部屋からは何も持ち出さないようにしてください。被害を発見した部屋へに入室した時の衣類も管理の対象です。

依頼先としては、各都道府県の駆除業者や日本ペストコントロール協会の都道府県協会等にお問い合わせください。

以下のPDFは、東京都ホテル旅館生活衛生同業組合さまが2013年に作成した手引書です。非常にわかりやすい資料のため共有させていただきます。
なお、東京都組合さまへの個別のお問い合わせはご遠慮ください。

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