インターレースとは何ぞや?
小さなIT企業に席を置きながら、今は映像業界の端くれにいる。時々そんな私に、上司が映像のことについて色々と教えてくれる。
今日はインターレースについて語ってくれたのだが、面白い話だったのでメモ書き程度にここに残したい。
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1940年代、日本でテレビ放送が始まる頃、60フレーム(1秒間で60枚の画像)を東京タワーから出る電波に乗せ、一般家庭のテレビで受信させるような技術は無かった。
30フレームであれば電波に乗せて放送を届けることが出来るのだが…どうしても映像がカクカクしてしまいカッコが付かない。
そこで、考え出された答えは…
60フレームの映像を奇数と偶数のフレームを合体させて30フレームに変換してしまえ!
なんて雑なんだ!と思うが、不思議なことに30フレームでも滑らかに映し出されるように見える革新的な映像技術となった。
こうしてこの技術は世界中のありとあらゆるところで今日も使われているが、生み出した本人には1円も入っていないらしい…
ということで、日本のテレビはこのインターレースという荒技によって2K放送(ハイビジョン)では1フレームに絵が2枚入っている状態で放送されているようだ。
VHSを途中で止めると、画面が何となくざわつく感じになるのは、2枚のフレームがお互いに譲らない状態、と言えばいいのだろうか。
「VHSを途中で止めると周りがカサカサした感じになってるの、見たことない?」と聞かれ、「さすがに覚えてないっす」って言ったら苦笑されたw
おっちゃんよ、ワイはあなたの娘でもおかしくない年頃でっせ。
たまにインターレースの映像を確認したいって頼まれると思うから覚えといてね〜程度に聞いた話だが、非常に興味深く面白いと思った。
よくHDDレコーダーで編集をしていると、CMと本編の狭間のコマでCMの残像が残っている理由がこれで理解できた。
4K放送や映画のフィルムは完全な1枚のフレーム、要するに60フレームで出来ているそうだが、最近のテレビには小賢しい「自動フレーム補完」という機能が付いているそうで、これはハイビジョンが始まった頃にはあったそうだ。
テレビがリアルタイムで勝手にフレームを足して滑らかにする機能…必要なのか、これ?w
もし家でテレビやDVDを見ていて変に滑らかで気持ち悪いと感じたら、それはフレーム補完のせいかもしれない。
映像業界…奥深し。
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よく、HDMIをテレビに繋ぐと、1080pという文字が出てくるが、p=プログレッシブという意味で、こちらが通常の60フレーム描写、ちゃんとした1枚の絵が60枚/秒で再生されているそうだ。
で、このインターレースの場合だと1080iと表記されるらしい。
1秒間で2枚のフレームを重ねたまま30フレームで描写する、映像業界の錬金術である。
果たして、役に立つか分からんが勉強になりましたm(_ _)m