落書きのない「らくがきトンネル」

画像1 誰も気に留めない、ただの鉄道高架下の通路。半世紀近く前にタイムスリップするつもりで、ここに来てみたのだが、すっかり違う場所になっていた。子供の頃のここは、通称「らくがきトンネル」。鉄粉のためか茶色くなった石垣のような外壁で、トンネル内は真っ暗。いつも濡れていて夏でもヒンヤリしていた。そのコンクリの内壁に書かれた、たわいもない落書きとか「あいあい傘」を友達と見て、知り合いが書かれてないかドキドキしたり、時に自分たちも書いたこともあったっけ笑。今の味気ないトンネルも、目を閉じればあの日のドキドキが蘇ってきた。

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