「あなたを許します」--シンデレラの放った一言
今日は久々に早く家に帰り、ぼけっとテレビをつけると、金曜ロードショーで、ディズニーの実写版「シンデレラ」をやっていた。子供の観る映画だろ、ぐらいにしか思わずぼーっと観ていたが、おっさんの私がハマってしまい、最後まで観てしまうとは思わなかった。
なぜハマったんだろう。しかも、子供の時から、ずっと、どんな話か知っているのに。次はこうなるぞ、そして、次はこうなるぞ、と全部わかっているのに。実写にCG加工した映像が綺麗だとか、女優がどうだとか、そんなことが理由ではなさそうだ。
その理由は、最後にシンデレラが、自分を虐め続け、最後はみっともないぐらいの保身と欲のために、王家の人の前で「私はこの子の母親です」と急に言った、その継母に放った一言を聞いた時にわかった気がした。
「あなたを、許します」
凛とした爽快さ!長年のいじめを乗り超えて見せつけた人間力の違い。これだ!
そう。笑えるけれど、私は自分をシンデレラに重ねて観ていたことに気がついたのだ。
別にシンデレラのような成功ストーリーを望んでいるわけでもなんでもない。しかし、会社で何十年間も闘い続けてきた理不尽極まりない”社内カースト”に起因する事件の数々。泣いて、怒って、受けた侮辱が悔しくて悔しくて、そして見返してやろうと頑張って、でも、巨大な権力、理不尽はなくならなくて・・・
しかし、組織人としては最終盤に入っている今、私はこの境地に立ちたかったことに気がついたのだ。
少し前までは、見返して、やつらに謝らせようと思っていた気がする。でも、自分で、できる範囲の集大成をした後は、やはり、この一言を言える境地に立ちたい。「許します」と。カッコ良すぎるよ、シンデレラ。私も、いくらおっさんに、そしておじいさんになろうとも、中身のカッコいい男でいたいのだ。
ところで、「シンデレラ」。中国語で何と言うのかな、と調べてみると・・・
「灰姑娘 huī gūniang ホエイ・グーニヤァン」
へえ!灰娘か。なるほど。ボロを着て顔に灰がついていると虐められてた。
私は、「灰大爺 ホエイ・ダーイエ=灰おじさん」とでも言われたいな笑。
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きょうも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😆