神経発達症(発達障害)の夫のリアルな生活&プチ工夫-歯磨き編-
今回は、夫と生活する中で行っているプチ工夫をご紹介します。
歯ブラシ
歯ブラシは、使用してボロっちくなってきたら適当なところで捨てて、新しい物に交換した方が良い事は皆さんご存知ですよね?
この記事を読みにきた方の中には、もしかしたら、
「歯ブラシの捨て時がわからない!」
もしくは、
「歯ブラシを捨てるの面倒だし、新しい歯ブラシを買いに行くのも面倒で先送りしています…」
という方もいるかもしれません。
夫はまさに、この交換時期が良くわかっていなくて、いつまでもボロボロの歯ブラシを使っちゃう人なのです!
私が見る限りでは、夫は歯ブラシの耐久性にあまり興味がないんですよね…。
・健康を保つために歯を綺麗にする
→歯を綺麗にするために歯を磨く
→歯を綺麗にするためにはより良い歯磨きの仕方がある
→良い歯ブラシを使った方が歯をより綺麗に出来る
→歯ブラシは使っていると段々ボロくなる
→歯磨きの効果が著しく減ってしまう前にボロボロの歯ブラシは交換する
…という様な『目的』と、その為にどうしたら良いかという『手段』みたいなものを上手く関連付けていく事が夫は苦手なようなのです。
我が家では
我が家では、夫の歯ブラシは私が買ってきて、私が交換時期になったら、
「歯ブラシを新しいのに交換するよ!」
と声だけかけて交換しています。
「歯ブラシのブラシが横に開いてきたら交換時期だよ!」
と、何度教えても自分ではなかなか交換しなかったので、一先ずこの状態になっていますが、ゆくゆくは自力で交換出来るようになってもらう予定で、まだ諦めていません(笑)
買い置きは見える所にあるので、簡単に交換出来るんですけれどねっ!?(後一歩だと思うんだけれど、どうするのが良いのかなぁ?)
一人暮らしの方は、
「季節が変わったら交換する!」
など、何かマイルールを作っておいたら良いかもしれません。
歯ブラシは少なくとも二~三ヶ月に一回は交換した方が良いと言われています。
あまり頻繁に交換するのが面倒であれば、せめて、1月、4月、7月、10月と、交換する月を決めてみてください。
そろそろ交換しなきゃ…とぼんやり思うより、交換するルールだからね!と思って動く方が気が楽かもしれません。
そもそも付き合い初めは歯磨きがおろそかでした
付き合い初めの頃、私達は遠距離恋愛でともに実家暮らしだった為、会う時は必ずホテルに泊まっていました。
で、夜になると、彼が歯を磨かずに寝ようとするわけです。
私「あれ?歯は磨いたの?」
彼(夫)「んー、眠いからこのまま寝る~」
私「あ゛? 歯は磨いてから寝なさい」
彼「んー、明日の朝磨くから許して~」
私「ダメ。歯を磨かないで寝る人とは二度とキスしません」
彼「えー(眠気に負けそうになっている)」
私「こらっ、起きて歯だけ磨くっ。私と二度とキス出来なくなっても良いんですか?」
みたいなやり取りが良くありました。
私が『歯を磨かないと寝かさない』という態度を崩さなかった為、早く寝たかった彼は根負けして歯を磨いてくれていましたが、こんな調子では「私がいない時の歯磨きは怪しいものだ」と思い、機会を見つけて歯磨きの重要性を説明しました。
虫歯菌や歯周病菌はキスで他人に伝染させてしまうので、彼が虫歯等になった場合、私も虫歯等になるリスクがあるから、彼一人の問題ではすまない事とか…
シンプルに口が臭いのは嫌だとか…
お口のケアを怠る人とは付き合い続けるのは無理なので、態度を改めないなら別れる事も考えているとか…
そんな事を冷静に伝えて、段々としっかり自主的に歯磨きをするようになってもらいました。
子供の内に習慣付けておいてくれよ~、と内心思ったりもしましたが、親ではない他人に言われて初めて素直に理解出来る事というのもあるので、まぁ仕方ないか~という感じでもあります。
歯磨きが上手に出来ているのか問題
すでに書いたように、夫はそもそも歯磨きに対する意識がそんなに高くない(恐らく解像度が低い)ので、歯磨きを小まめにするようになっても、ちゃんと綺麗に出来ているのかどうかは結構心配なところでした。
その為、モンダミンやリステリンに代表される洗口液を使ってもらったり、糸ようじも使ってもらったりして、歯ブラシだけで綺麗に出来ない部分を補っています。
また、定期的に歯医者にも通っています。
夫は今の職場(接客業)で働き始めてから、同僚に触発されて、昼休憩の時にも歯を磨く様になりました。
付き合い始めの頃は夜の歯磨きすらサボろうとしていたあの夫が!!と、その話を聞いた時は心底驚きました。
まぁ、夫は色々と環境の影響を良くも悪くも受けやすい部分がありますので、良き影響を与えてくれた職場の方に感謝しています。
★歯ブラシプチ事件
実は、夫が時々私の歯ブラシを間違って使う事がありました。
夫が青色の歯ブラシ、私が緑色の歯ブラシを使っていた時の事です。
似たような色の歯ブラシを買ってしまったせいで、夫はどちらが自分の歯ブラシなのか、瞬時に思い出せなくなってしまったんですね。
私は緑色が好きで、緑色の歯ブラシを買ってきたので、間違える事はなかったのですが😅
夫婦と言えど、歯ブラシを間違えられるとあまり気分は良くないので、すぐに歯ブラシの色を変える事にしました。
今は夫が紫、私がオレンジと、歯ブラシの色をほぼ固定しています。
夫は紫色がわりと好きな色ですし、オレンジ色は私が大好きなあるもの(要は推し)のシンボルカラーで、夫もその事は良くわかっているので、今度は間違えなくなりました。
夫が小さなミスを起こす時は、道具の色を変えて視覚的に区別しやすくしたり、「妻が○○を好きだから歯ブラシはオレンジ色を使っている」等、記憶にポジティブな感情を絡めると定着しやすくなります。
★歯ブラシ大事件
続いては、更に工夫をせねばダメだ!!となった原因の歯ブラシ大事件について、お話ししましょう。
ボロボロの歯ブラシをすぐには捨てず、細かいところの掃除ブラシとして使ってから捨てる、という方も世間には多くいらっしゃると思います。
私もそのタイプだったのですが、ある日事件が起きました。
寝ぼけた夫が、掃除用にしていたボロボロの歯ブラシを使って歯を磨いてしまったのです。
\(>_<)/!
歯磨き用の綺麗なブラシとは、確かに置き場所が多少近い場所にあったとはいえ、絶対に区別がつくように置いていたつもりの私には衝撃でした。(歯ブラシもボロボロの見た目だったし!)
綺麗な歯ブラシの置き場に何故か置かれている掃除用歯ブラシを見た瞬間、私がまず悲鳴をあげました。
私から話を聞いて事実を知った夫も、続いて悲鳴をあげて慌てて綺麗な歯ブラシで歯を磨き直し……。
ちょっと喧嘩になりそうな危うい雰囲気をなんとか回避した後は、二人でぐったりしてしまいました。
夫は歯ブラシを間違えた自分に落ち込み、私は夫が掃除用にした歯ブラシを間違えて使うとは予測出来なかった自分に落ち込み……。
重くなる空気の中、しかし、
「冷静に考えればどちらも悪くないからね!落ち込む必要なんかないよ!」
と、私はなんとか気を持ち直す事にしました。
夫がうっかりさんなのは仕方ない事だし、私もなんでもかんでも先回りして予測はしきれない。
起きた事は起きた事として、改善案を考えよう!
すぐに歯ブラシの運用変更について話しました。
とりあえず、
夫の歯ブラシは掃除用に回さないで、全部すぐ捨てる!
掃除用には私の歯ブラシしか回さない!
夫は必ず綺麗な歯ブラシの置き場から歯ブラシを取るように気を付ける!
それでもまた間違えたら、置き場所を全然別の場所に変えます!
以上、終わり!
と、まぁ、凄くシンプルな内容なのですが、これが上手くいくのか、少し不安になるのが発達障害というものの厄介なところです。
だってそもそも、掃除用の歯ブラシの置き場所も、歯磨き用の綺麗な歯ブラシの置き場所も、この家に住み始めてから数年、一回も変えていないんですもの…。
最後に
いかがでしたでしょうか?
個人差があるとはいえ、発達障害のある方の中には、こういったちょっとした日常生活にも支障が出ているケースが色々とあります。
(※清潔にする事等にこだわりがあるタイプの方だと、夫とは真逆で、凄くきっちり歯磨き等をこなされる方もいらっしゃいますね)
ただ、必要性をまだ理解出来ていないからやらないだけで、行動の理由を説明して、納得がいけば急に出来る様になったり、ほんの少し工夫をする事でミスが劇的に減ったりする事はとても多いのです。
どういう工夫がその人に合うのかはまた千差万別ですが、夫のケースが何かヒントになれば幸いです。