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【味菜便り】今年も一年、味菜自然村を見守っていただき、ありがとうございました。

こんにちは。放牧豚の味菜自然村  林拓生です。
大変お待たせいたしましたが、今年最後のお肉をご購入いただける準備が整いましたので味菜便り書きました。

※味菜便りとは
最近、味菜自然村に起こったことや、感じたこと、子供のことなど、
味菜自然豚共同購入の個人会員さん(無料会員登録はこちら)へ向けて綴るお便りです。

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味菜便り                         
 2024年11月19日

今年最後のお便りとなりました。
今年は皆様にちゃんと定期的にお肉をお届けできず、大変申し訳ありませんでした。味菜自然村にとっては、昨年に引き続きの試練の年でした。
味菜自然村では、交尾して、うまく妊娠し、お肉として出荷できるサイズまで育つのに最短でも1年半くらいかかります。
簡単に元の状態には戻りませんが、今年3月に導入した中ヨークシャーもようやく交尾できるようになったようで、2匹のうち、1匹は妊娠してるかも?っと思っています。
来年後半にはなんとか以前のような状態に戻し、いい体制に整え直したいなと思っております。

さて皆さんは今年の夏の暑さは大丈夫でしたでしょうか?
私にも豚さんにとっても厳しい夏でした。
当然、毎日の餌つくり、餌やりなどは頑張りましたが、草刈りなど外の作業を全く進めることができませんでした。
「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、今年はお彼岸が過ぎても涼しくならず、結局涼しくなってきたのは10月入ってからで、彼岸花が満開になったのも10月入ってからでした。
今年がおかしいのか、地球沸騰化によってこれが当たり前になってきているのか。これからの夏の過ごし方を真剣に考えないといけなくなってきたように思います。
北海道でも昔作れなかったサツマイモなどが気温の上昇により、作れるようになってきていて、「九州も熱帯化しつつあるから南国の作物も考えていかないといけないかもですね」とアルバイトに来てくれている子と話をしました。彼は耐寒性に強いアイスクリームバナナを育てており、春から夏にかけて3m~4mくらいまで大きく成長し、バナナの葉っぱを茂らせるらしく、味菜自然村も南国の植物を育てて暑さ対策をしていかないといけないと思いました。来年は株をわけてくれるというので、来年の新しいチャレンジです。彼は数年前に植えたらしいのですが、花を咲いたのを見たことなく、実がなったことはないそうですが、放牧場は肥料分がしっかりあるはずなので、実がなってくれたら新しい副産物になってくれるかな?

10月涼しくなり、ようやく仕事がはかどる時期になってきて、頑張ろうと思っていた矢先に、子供達からうつされたマイコプラズマ肺炎(多分ですが)により、10日間も高熱が続き、毎日の最低限の仕事をこなすだけで精一杯の日々が続きました。週3でアルバイトに来てくれている子におねがいして、毎日来てもらったり、母や妻にも動いてもらったりして、何とか乗り越えられました。何ものどを通らず、体重も10日間で5kg減と久しぶりに厳しかったです。

一方、私的にとても嬉しかった大きなニュースがあります。
私は小さいころから文章を書くのがとても苦手で、小学生の時の夏休みの宿題の読書感想文なんか大嫌いな子でした。大学も卒業論文は選択制でしたので書かなかったですし、授業のレポートなども上手くやり過ごしていた感じです。
そんな私が以前は母が書いていた「味菜便り」を母に変わって書くようになったきっかけは、現在たまに加工品のベーコンなどを作るのをお願いしている五島に住む歌野さんという方から「拓生君が始めた養豚への想いなどは拓生君にしかわからないのだから自分の言葉で伝えた方が絶対いいし、拓生君の文章はとてもおもしろいよ。」とアドバイスをしてもらってからです。
そして十数年書き続けてきたお便りですが、最近「文章が上手になったよ」とか「いつもとても勉強になります」とか「いつも楽しみに読んでます」など、お便りに関してたくさんの嬉しいメッセージをもらうようになってきていました。
そんな中、会員さんを通して仙台市医師会が毎月お医者さんたちに向けて発行している冊子に載せる論説を書いてくれないかという依頼を受けました。その話をもらった時、悩んだりせずにすぐ、やってみたいなと思ったのです。豚もおだてりゃ木に登るじゃないですが、まさにそんな気持ちでした。でも私の人生で聞いたことのない言葉「論説」。
実はその言葉にかなりビビっていて、
連絡をくださった方に「とりあえず書いて見ますので、確認してください。」とお願いしたのでした。
写真も含めて6000字くらいでとお願いされていましたが、書き出すと、楽しくて文字だけで6000字弱になってしまいました。文字数オーバーしても大丈夫ですという連絡をいただき、写真も色々と送りました。
できた原稿を確認のために読んでもらうと、感動しましたというお返事が来て、一安心。
44歳の大の大人がそんなことで大きなニュースだと言って喜ぶのは恥ずかしいことなのかもしれませんが、私を知っている母や姉なんかは成長したなぁと思ってくれるかもです(笑)
苦手なことも、諦めずに続けていれば、それなりにできるようになるということですね。

最後に恒例の子供達のお話です。
妻が管理しているBooの小さな森も、今年は整備2年目に入り、子供達の森遊びも上達?というか、益々ダイナミックになってきています。
登る高さも高くなるし、勝手に小さな穴を掘って、二人で焚き付けや薪を探してきて焚き火をしてお湯を沸かしたり、急に大きな穴を掘りだして何かと思えば、穴を掘って二人で穴に住むんだと言い出したり。
何度、怪我をしても、棘が刺さっても、二人とも森に入ればすぐに裸足になりたがるところを見ると、やっぱり子供達は自然や土と接して繋がっているのが気持ちいいと分かっているんだろうなと感じます。
先日、豚達のために引いている山水が途絶えていたので、初めて息子を連れて、二人で森の奥深くの水源地まで歩きました。結構険しい道なき道を行くので、歩けるか心配しながらでしたが、問題なくしっかり歩けていて、もうすぐ6歳の息子の成長を感じる嬉しい日となりました。

今年最後のお肉発送は、
11月24日、12月2日、12月9日前後を予定しております。
もし注文がたくさんきてその3回で送れないようでしたら、12月15日前後で送るように考えております。どうぞよろしくお願い致します。

今年も、昨年に引き続き、
不安定な味菜自然村をあたたかく見守っていただき、
いつもお肉を待っていてくださり、本当にありがとうございました。
慌ただしい師走がやってきますが、
皆様どうぞ健康にお気をつけて乗り切ってください。

                       味菜自然村 林 拓生


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