見出し画像

【味菜便り】酷暑の夏。自然相手に守り切れなかった命もありますが、概ね元気に頑張っています。

※写真はお盆のお墓参りの時に撮影した放牧場のブー達。
「泥浴び」からの日蔭涼みのご様子。

こんにちは。放牧豚の味菜自然村 一人村長の林拓生です。
皆様、お盆も明け、まだまだ暑い毎日いがかおすごしでしょうか?
暑い最中ではありますが、お肉をご購入いただける準備が整いましたので味菜便り書きました。

※味菜便りとは
最近、味菜自然村に起こったことや、感じたこと、子供のことなど、
味菜自然豚共同購入の個人会員さん(無料会員登録はこちら)へ向けて綴るお便りです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

味菜便り                          
2024年8月19日

梅雨が明け、毎日暑い日が続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
味菜自然村は今年の梅雨は珍しくしとしと降る雨が続く梅雨で、
毎年来る梅雨末期の豪雨もありませんでした。
温暖化が進むと雨の量も増えてきますが、
今年の梅雨は東北など上の方の地域で雨の被害がでていました。
必ずと言っていいほど、毎年どこかで雨の被害が発生しており、
気を付けないといけませんね。
こちらは総雨量も大したことなかったので、この夏に帳尻合わせのようにどっかで豪雨が来るのではないかと心配していますが、
梅雨明けてから今まで雨が降っていません。
佐世保の市内とか同じ佐世保でもちょくちょく雨は降っているようですが…雨が欲しいです。

それにしても最近の夏は異常な暑さですね。
梅雨明けてからの気温の上昇が凄すぎて、毎日滝のような汗かいてます。
私が小さい頃は33℃とか34℃になるとめっちゃ暑いって言っていましたが、今は屋根がある豚舎の中でも暑い日は35℃くらいまであがります。
毎年大きな扇風機を2台活用して豚舎内に風を通していますが、
今年は工場用の更に大きいファンも購入し、3台フル回転です。
小学校も昔と違い、今は熱中症アラートというのがあり、
それが発令すると、朝の授業前とか、お昼休みとかグラウンドでは遊ぶの禁止となっているみたいです。色んな保護者の声とか世の中の流れ的に子供達を守る動きが強く、色んなことが昔と大分変りました。
安心と思うときもあり、やりすぎでは?と思うこともありますが、
念には念をなんでしょうね。

確かに、地球沸騰化と言われるだけあり、
最近の夏の暑さは命の危険を感じます。
人間も体力が弱いお年寄りや子ども達が熱中症になりやすいのですが、
豚も同じで体力の弱い子が熱中症になりやすいです。
今年も何匹か犠牲になってしまいました。
日陰の多い場所を選んで放牧していますが、
屋根がある豚舎の中でも35℃。放牧場は風通しがいいとはいえ、かなりの暑さになっているのは間違いありません。
木を植えたり、屋根のある場所を作ったり、色々と対策はしていますが、
自然を相手にすると人間では抗えず、無力さを実感してしまいます。
とはいっても、たまに体調崩したりする子以外はみんな元気いっぱいで、
夏の間は涼しくなる夜7時くらいにその日二回目の餌やりをするのですが、餌を持つ私の周りを走り回ってきます。
餌を持つ私の前をふさぐように群がりますので、
豚につまずかされて転ぶこともしばしば。

そうそう、味菜自然村には、夏場も過ごしやすい森の放牧場や竹林の放牧場がありますが、その他にも、元田んぼだった放牧場や、元畑だった放牧場もあり、こちらは日影が少な目でここ数年は本当に厳しそうです。
酷暑対策もあり、今後、この元田畑だった放牧場をもっと森のようにしていきたいと思い、今年3月にはクヌギの苗木をたくさん植えていきましたが、
この酷暑の中でも、だいたいのクヌギが元気に緑の葉をつけて頑張ってくれています。
来年2月頃、またコナラや栗などの苗木植えていきたいと計画中です。
また、Instagram(@ajisaishizenmura)にてお声がけしていきますので、
是非、フォローしてお手伝いに来てくれると嬉しいです!


ようやく子豚達も少しずつ増えてきて、心にもゆとりが出てきました。
しっかり体制を作り直さなければいけませんが、
まだまだ暑く、まずは自分の身を守りながら少しずつです。
徐々に日が暮れるのが早くなっており、秋に近づいているので、もう少しすると快適な時期になるはず。もう少しのガマン!

さて、お肉の話です。
最近、肩ロースを注文してくれるお客様が増えており、
前回のお肉のご注文の時に圧倒的に肩ロースが足りない状況になり、
「肩ロースをロースに代えていいよと言ってくださる方はご連絡ください」とメールしましたところ、
たくさんの方が「大丈夫ですよ」と言って下さり、本当に助かりました。
そして、みんなで「1頭の命をいただく」ということが、
会員の皆さまに浸透しているんだと実感し、とても嬉しく思いました。
皆様、本当にありがとうございます。
もっと皆さんに理解してもらえるように、
1頭の豚さんから、だいたいどれくらいのお肉がとれるのかというのも知っていただきたいなと思います。
ロース約10㎏、バラ約10㎏、肩ロース約6㎏、モモ約18㎏、ウデ約12㎏、ヒレはわずか1kgです。
あとスペアリブは1.5㎏が2つです。
多少の誤差はありますが、これがだいたいの1頭分のお肉の重さです。
基本的には注文してくださった順にお肉を発送しておりますが、
1頭のお肉がちょうど無くなるようにこちらで計算して発送しますので、
順番が前後して発送が遅くなってしまう場合もあり、
皆様にはご迷惑をお掛けしていますが、ご理解いただきたく思います。

最後に我が家の子供達のお話。
お盆休みは妻と子供達は福山のじいじとばあばのところに。
私は一人で充電。とは言いましても朝7時から夜9時まで働いているので、そんなには。
夜中に蹴られたりしないで、一人でゆっくり寝れるのが快適ですが、
いないと寂しい気持ちもあります。
娘が「寂しい時に見て」と家族4人の絵を描いてくれました。
そんな優しさはあるんですよね。
子供達は海に連れてってもらったり、花火をしたり、サーカスにも連れて行ってもらったそうで、電話で話すととても楽しそうでした。
息子は「髪をのばしたい」と言ってずっと切っていませんでしたが、
じいじに丸坊主にされたようです。でも本人はすごく気に入ってるとか。
私も小さい時は丸坊主で、息子を写真で見ると、私の小さい頃に似てるなぁと。娘は妻に似ており、妻の7歳の時の写真を見せてもらうとほんとそっくり。性格はどうなんだろうなぁ?二人ともどんどん成長していますが、どんどん悪くもなっています(笑)。
私も小さい頃はめちゃくちゃ悪くて、
日曜日に小学校の中に侵入して、警備会社に通報がいったり、
廃工場でアルコールを見つけて、火遊びして手にアルコールがかかり、手が火まみれになり火傷したりと色々やらかしましたね。
色々経験している分、子供達の気持ちもわかるというか、ある程度のことには動じないかもです。

さて今回の豚は昨年子豚が上手に育たなかったので、同じ県内の農家さんから子豚をわけてもらい、育てた豚です。
もちろん、育て方や餌などは味菜自然村の育て方で育てましたし、
当たり前ですが味も変わりません。
今回限りで次回はまた味菜自然村で生まれ育った豚になります。
こちらもご理解いただけましたら有難いです。
今回の発送日は8月24日、31日、9月7日辺りの予定です。
ご注文どうぞよろしくお願い致します。

                                   味菜自然村 林 拓生

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?