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彫刻刀はもうあるのに〜あきやさん講演会感想〜

こんにちは。もいです。
あきやさんの幻冬舎大学「“なりたい自分”を知って“心満たす服”を手に入れる」講座✨アーカイブで受講しました。今回もすごくすごく素敵でした!早速感想&自分語りをあげよう…と思っていたのですが、なかなか筆(?)が進まない。なんで〜どうして〜と悩む様にお付き合いいただけますと幸いです。
※トップ画像はあきやさんの日記からお借りしました!


「なりたい」が見つからない!

なりたいは美学・哲学・骨に刻みたい言葉。
3月に自問自答ファッション教室に参加した私。白状しますと今回の講座内容を拝見したとき、「なりたい」はわかっているから復習回かな〜と思っていました。

全然そんなことなかった!
全然そんなことなかったからね?!

と当時の自分に言いたいです。
あきやさんの、頭蓋骨に彫刻刀で刻むって表現に痺れてしまって(痛みを伴う愛に陶酔するV系あるある)、「私も彫る!彫りたい!今すぐ彫らせてくださいっ!」となったものの、肝心のワードがぴんとこない。例えば私は講演会のワークで「きれい」を「なりたい」にいれたのですが、彫りたいかって言われると…そこまでじゃないかもな。あと「色気」は「なりたい」なのですが、私のなかで「色気」はその人がその人らしさを滲ませたり爆発させたりしたときに出るもので「色気」自体が単体であるわけではないのでは?と思っており、そうなると骨に刻むのは違うかもしれない。彫りたい言葉が見つからないよぉ〜と思ってるとさらなるダブルパンチ。2択テストの質問「ファッションを真剣に考えたいか、ファッション以外のことを真剣に考えたいか」。多分「ひっっ」と声が出たと思います。えっと…真剣…。私は…何かを…真剣に考えているのか?何かを真剣に考えたいのか?真剣に生きているのか…?きっとあきやさんは「ゆるゆる生きている方、それもおっけー!」と言ってくださると思うのですが、ここで引っかかったのが私の「なりたい」がぴんとこない要因のひとつでは?と感じました。

そしてその後も、教室受講したんだよね?と問いたくなるくらいキーワード分けにうんうん唸る。例えば私にとって「かっこいい」は信念があるとか、潔いとか、人望があるといったイメージ。なので田中みな実さんはフェミニンでおきれいな方ですが、私の中では「かっこいい」枠でもあります(覚悟がないとあのようにいられない…)。自分には当てはまらないなと思っているので「違和感」なのですが、先日椎名林檎さんと新しい学校のリーダーズのMVを見て非常に痺れまして。「かっこいい!ここに加わりたい!!なりたい!!」と騒いだときに、もしかして私のなかで「かっこいい」は「なりたい」でもあるのか?と感じました。

「違和感」でもあり「なりたい」でもある?「かっこいい」になれるボタンがあったとして、私は押すのか…?押したら私は何らかの信念をもてるのか?ってどんな信念がふってくるの??

そして、あきやさんの「ギャル事件」ならぬ、自分の「小悪魔ageha事件」を思い出しました。

小悪魔ageha事件

それは成人式の前撮り写真撮影日のこと。町の写真館に行き、髪やらメイクやらをしてもらっている間、置いてあった雑誌の1冊『小悪魔ageha』を読んでいました。同世代の方ならご存知でしょうが、バチバチのメイクや盛り髪特集溢れるギャル雑誌です。当時の私はV系を卒業したナチュラルスタイルでしたが、好きを貫いたファッションっていいよな〜と楽しく読んでいたところ、写真館の方に「へぇ〜真面目ちゃんもこういうの興味あるんだ〜」と声をかけられまして。

ものすっっっごくショックでした。

真面目ちゃん…。真面目ちゃん…。面白みのないやつ、つまらないやつと頬を殴られたかのような気分になりました。確かに私は真面目だ、真面目なのはいいことだとも思っている、ただ私にはいろいろな要素がある、そこを知らないくせに表面的な部分だけを見て知った気になるな!わかったような口をきくな!と思ったんだと思います。あと、おしゃれに興味がない人ってみなされたのが悔しかったんだと思う。でも言った方には深い意味はなかった気もするんですよね。素直な「へぇ〜意外〜」というか。多分、私にとって「真面目ちゃん」がチキン野郎すぎたんだと思います。

本のワークをしてみた

話がそれましたが、唸るしかできなくなったので、本のワークをしてみました。こちらがすごくよかったです!!選べないよお〜と引き続き唸ってはおりましたが、これだというものが見つかり非常にすっきり。

左から、なりたい・好き・似合う

なりたい:「女王の百年密室」森博嗣
好きな作家さんで内容を知っているので直感かといわれると何とも言えませんが、「なりたい」で早々に浮かんだのがこちら。あんなに悩んでたのに、本のワークだとぴんとくるのが不思議。威厳・静かな存在感・無言の圧・女性(女王だし)・ちょっとした不気味さなどを感じました。あとショッキングピンクがリミフゥのショップバッグ色だと気付く。

好き:「わたしたちが光の速さで進めないなら」キム・チョヨプ
エモーショナル〜!!退廃・寂しさ・切なさ・美しさ・ここではないどこか、全部大好きです。韓国のSF作家さんとのこと。教室でのワークで「ロマンチスト」をコンセプトにいれたのですが、あきやさんに「それはラブですか?SFですか?」と聞かれ「SFですっっ!」とこたえるくらいにはSF好きなので、今から読むのが楽しみ。

似合う:「パッキパキ北京」綿矢りさ
一番苦戦しました。最初はこちらを「好き」にして、「似合う」を探していたんですよね。でも、これはほのぼのしすぎてる…これは美しすぎる…これはおしゃれすぎて…などやっているうちに、むしろ「似合う」がこれじゃん!!と気付きました。苦戦した理由は私が「自問自島」になかなか行けなかったこと。どうしても、誰かの視線を気にしてしまうんですよね。例えるなら自問自島にいる自分を見ている誰かがいるんじゃないか?的な。それで、家族はこれが似合うっていいそうだな、でも職場の人はこっちっていいそうだな、似合うって誰から見て??と思っていたのですが、自分から見てだよ!!とようやく腹落ちする。こちらの小説は、タイトルの外し具合(私はキメキメだと気恥ずかしくてひょうきんになる性質がある)、帯の「味わい尽くしてやる」「大暴走」「痛快」が、そうそうそう!と血が騒ぐ感じがして性に合うなと思っています。ちなみに裏帯には「世間が私に適応すべき!」と書いてある笑 私は外では「真面目」「大人しい」「穏やか」と言われますが、家では「てやんでいっ(※江戸っ子ではない)」「見せつけてやらぁ!(※何を?誰に?)」などよく言っているので、非常にしっくりきています。

この3冊からのキーワード探しがすごく楽しみ!とともに、発想力さえあればコンテンツを満喫することができるんだなぁ〜としみじみ感じています。というのも、先ほどMVを掲載した椎名林檎さんのアルバム『放生会』を購入したのですが、

UNIVERSAL MUSIC JAPANサイトより。
ジャケットイラストも
「お弔いとお祭りとお祝いと。」って文言も素敵!

繰り返し聴くのはもちろんのこと、あえて一番好きな曲をあげるなら?って考えたり、歌詞を「なりたい」「好き」「似合う」「違和感」に分けてみたり…楽しみ方がたくさん!
すべての道は自問自答ファッションに通じ、自問自答ファッションはすべての道に通ず…!と感じました。こちらもやってみよう〜。

あと気になったのはご質問の「服とドーピング」のお話。私は理屈っぽいというか、「色気」はほしいけど個性の集大成だろうから「なりたい」にできるのか?とか、「かっこいい」になれるボタンを押しても信念うまれるわけじゃないよね?とか、「なりたい」=目指す責任と怖気づいていやしないか?と感じました。服でドーピングもできちゃうわけだから、難しく考えすぎなくてもいいのかな〜とも思ったり。バランス難しい!

自問自答ファッションに出会えてよかった

最後に、講演でのあきやさんのコンプレックスの話をうけて。あきやさんが自問自答ファッションを生み出してくださったこと、伝えてくれること、こうしてあきやさんやガールズの皆さんに出会えたことにただただ感謝します。あきやさんはすごい方だと思っているし実際すごいんですが、当時私よりも年下のあきやさんがひとり、どんな気持ちでどんな葛藤を経て今に至っているんだろうと思うと胸が詰まって泣いちゃうよね。本当にありがとうございます。これからもモグラ活動楽しんでいきたいです🦫

ちなみに今回の講演のあきやさんの「努力だいっきらいじゃん、皆」「骨に刻むじゃん?」「よぉし!聡明だ!今日から!」が可愛すぎてツボでした。次回の講演会も心待ちにしております✨

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