プログラミングを5週間学んだら、人生に前向きになれた!
11月中旬から5週間、Ms.Engineerのプログラミング基礎講座に参加しました。私の人生を変えるきっかけになったので、書き記しておきたいと思います。
・女性だけどプログラミングに興味がある私って、マイノリティ?
・ITスキルがなくてもプログラミングできるのかな?
・Ms.Engineerが気になっている
・未経験分野に転職を考えている
このような方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
Ms.Engineerとは
Ms.Engineerは、未経験から世界に通用するクラスのエンジニアを育成する、女性のためのオンラインプログラミングスクールです。日本最難関のシリコンバレー式プログラミングブートキャンプ「コードクリサリス」とカリキュラム提携しており、基礎(Foundations)と応用(Immersive)の2コースがあります。
プログラミングを学ぶきっかけ
私は現在、IT業界とは程遠い業界で事務職として働いています。数年前から今後の働き方を改めて考えるようになり、「ITスキルを身につけたい」「転職して別の業界も知りたい」「スキルアップしていける仕事をしたい」などの思いを抱くようになりました。
2021年の初めに、「今年はキャリアに投資する!」と決めて、会計に興味があったので日商簿記2級を取得。次に、キャリアスクールSHElikesでWebデザイン、ライティング、マーケティング……と一通り学びましたが、「どれも楽しいけれど、このどれかを仕事にするのは違うかも」という結論に至ります。
それから、スピード感を持って進むために、キャリアコーチングを受けました。その時に、ストレングスファインダーや自身の資質から急遽登場した「ITエンジニアになる」という選択肢。全く想定していなかった職業に戸惑いましたが、Webデザインを学んだときの「コーディング、おもしろいかも」という感覚を頼りに、プログラミングを学んでみようと決意します。そして、Ms.Engineer1期生の募集開始を知ったのでした。
Ms.Engineerとの運命の再会
実は以前、Ms.Engineer0期生の募集を見かけて興味は持っていたものの、値段とカリキュラムの難易度、プログラミングへの抵抗感もあり、当時は「自分には関係のないものだ」と思い込んでいて、申し込みまで至りませんでした。
ところが、その数ヶ月後に1期生募集のタイミングで再会。ご縁を感じたのと、5週間でプログラミングの基礎を集中的に学べるので、「プログラミング学習に前向きに取り組めるか、を判断するのにちょうどいいな」と感じ申し込みました。すでに募集枠はほぼ埋まっていると伺い、プログラミングに興味を持つ女性は私だけじゃないんだ、と安心したのを覚えています。
Ms.Engineerに申し込むにあたり、他のスクールも検討しましたが、圧倒的に男性が多くて入りづらさを感じたのと、女性向けスクールだとWebデザインに近い内容のものが多い印象でした。実際の現場では男性が多いからこそ、エンジニアになる第一歩として、マイノリティである女性同士で一緒に頑張れて、繋がりができる環境は貴重だと考えます。
仕事と授業と自習……怒涛の5週間
1.授業について
・月曜と水曜は19時~22時、土曜は9時~12時、13時~16時
・全日程オンライン(Zoom)&リアルタイム参加
・原則として遅刻や欠席はしないこと
・次の授業までに宿題が毎回出される(しかも結構時間かかる)
……今振り返っても結構ハードだったなぁ。
2.クラスメイトについて
住む場所も年齢も仕事も全てが違って、お子さんがいる方も、いない方もいて個性豊か。みなさん子育てや仕事、家事をこなしながら、前向きに学ぼうとする素敵な方ばかりで。既にIT業界でお仕事されている方もいて、貴重なお話も聞けました。
3.授業中の様子
よく指名されるし進むスピードが速いので、よそ見や居眠りをしている暇など一瞬もありません。ちょっと油断しているとすぐ置いていかれてしまうのです。でも、私はそのスピード感が結構好きでした。(指名されて答えられなかったことも何度もありましたが……)
また、授業の中ではペアで演習に取り組む時間も。つまづいたときに何度もペアの方に助けてもらいましたし、先生が回ってきてくれるので質問もしやすくて、楽しく演習を進められていました。
4.仕事との両立
残業しないと日々のタスクが終わらない中で授業も受けていたので、正直めちゃくちゃ大変でした。授業がある月・水は残業ができないし、宿題も進められない。かと言って、授業がない日は残業をしているので宿題ができない……。なんとも八方塞がりな状況(泣)
それでも仕事を理由に学習を疎かにしたくなかったので、早起きして出勤直前まで予習復習に取り組み、夜も寝る直前までコードを書く日々が続きました。身体はしんどいはずなのに、不思議と「やめたい」とは思わなかったし、仕事を忘れられるほど没頭できることがあるのは幸せだとすら感じていました。
そして何より、自習室やSlackで見かける朝も夜も自習に励むクラスメイトの存在が大きくて。「時間がない中で頑張っているのはみんな一緒だ!」と励みになりましたし、前向きになれました。
感動の最終日
最終日にはプレゼンがあり、授業と並行して準備していくのは大変でした。それでも、最後まで休まず諦めず出席できたことへの自信と、クラスメイトの発表がとにかく楽しみで、達成感とワクワクを抱えながら参加。
発表では、最初はコードが書けなかった方でも、講義での学習を応用して作品を作っていたし、経験者の方はサービスになりそうな作品を作っていて、最後までたくさん良い刺激を頂きました。5週間を振り返って、今の気持ちをお話されるみなさんを見て、嬉しいやら寂しいやら……思わず画面の前でウルウルときてしまいました。
そして、最後に映し出されたスライドには、たくさんの「これからやることリスト」が。改めて、ここはゴールではなくて、エンジニアになるためのスタート地点にようやく立ったんだな、ということがよく分かりました。
夜は待ちに待った交流タイム。今まで雑談する余裕がないほどのみっちりスケジュールだったので、ようやくゆっくりお話できたのがとても嬉しかったです。1ヶ月前に知り合ったばかりで、画面越しにしか会ったことのない方々と3時間も(!)今後の学習のこと、キャリアのことを話せるなんて思ってもいませんでした。大変さを共有して頑張った仲間だからか、居心地が良い場所でした。またお話したいなぁ。
今後のための反省点
今後の学びのために、反省点も残しておきたいと思います。
1.もっと質問したかった。
授業中は「分からないことは質問して、その場で疑問を解消しよう」という雰囲気でしたが、私は学んだことを頭の中で整理してからでないと、質問が思い浮かばず。他の方が質問してくれるのを聞いて、「あ、それ!私もそこが分からなかったんだ」と、気付かせてもらうばかりだったのが悔しいです。
2.予習が足りなかった。
「スライドや動画を活用して、予習してから授業に臨むのが良さそう」と気づいた時には、既に復習と宿題で追いつけない状態になっていました……。理想を言えば、常に1つ先を予習して復習感覚で授業を受けられると、質問もできて良かったのではないかと思います。
5週間のチャレンジで学んだこと
この講座に参加して、プログラミングの基礎を学べたのはもちろんですが、新しいことに挑戦するマインドと、問題解決力を身につけられたと思います。
1.新しいことに挑戦するマインドを学んだ
今まで年齢を気にして自分と他人を比べてばかりいた私ですが、Ms.Engineerで知り合った方々の年齢は大して気にならなくて。仕事や子育てで忙しい中でも、早朝や深夜に時間を捻出して課題に取り組んでいたり、分からないことをそのままにしないで積極的に質問したり、苦手なことに敢えて挑戦していたり。前向きに取り組む姿がキラキラと輝いて見えて、「何歳になっても、お母さんになっても挑戦できるし、チャレンジしている姿はとてもかっこいい」ということを、教えていただきました。
また、代表のやまざきさんとのキャリア相談では、「30代でもエンジニアになれる!」と背中を押していただき、「悩んでいる時間がもったいない!決めたなら、進む道を正解にしていきましょう。全力でサポートします。」と勇気づけてくださいました。
Ms.Engineerの事業立ち上げ時に「女性向けエンジニアスクールなんて」と言われることもあったそうで。それでも事業を軌道に乗せて、私たち1期生は無事基礎コースを終えましたし、2期生の開講も控えています。新しいことに挑戦するときにいちばん大切なのは、逆境でも折れずに進んでいくマインドだな、と改めて学びました。
2.問題解決力が身についた
授業では、答えを導き出すまでのサポートはしてくれても、答えそのものは教えてくれません。そのことが私を鍛えてくれたと感じています。
分からない問題があるときに、1つずつ分解して考える。
↓
何をしようとしているかを言葉にしてみる。
↓
分からなければ調べる。それでも分からなければ、助けを求める。
(助けを求めることは悪いことではない。問題解決に必要なこと。)
この過程を経て問題解決できる、と学んでから、日常生活で起きる問題にも客観的に捉えて、落ち着いて対応できるようになりました。
今後の目標
これから私は応用コースに進んで、ソフトウェアエンジニアを目指していきます。基礎コースは終えましたが、正直に言うと、今の私はこの目標を堂々と言えるほどの力は身についていません。まず試験に合格する必要があって、クリアしなければならない個人的な問題もあります。
(実は、このnoteを書いている時間があるなら学習時間に充てたい、という焦りを抱えていたり……。笑)
それでも敢えて、ここで目標を発信することで「決めた道を正解にしていくぞー!」という決意を固めて、これから始まる長い道のりの支えにしたいと思います。
今回、女性の雇用問題とIT人材不足という2つの課題解決に取り組むMs.Engineerの事業に、1期生として参加できたことに大きな意義を感じています。現職で女性(特にひとり親家庭)の不安定な労働環境の実態に触れていることもあり、将来的には私自身が課題解決に携わりたいと思っています。(これも言霊を信じて書き記しておく。)
最後に、Ms.Engineerとコードクリサリスのスタッフの方々、一緒に学んだ1期生のみなさんには本当に感謝しています。ありがとうございます!そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。