わが子が小学校で友達とプレゼント交換をしたことから見えてきたこと。

ある日、低学年次女が見たこともない髪飾りをしていました。
見せてもらうと、かなり手の込んだ手作り品。
「それかわいいね。どうしたん?」と声をかけると、
「〇〇ちゃんがくれたの」という。

あなたならどうしますか?

A「勝手にもらってきたらいけません。返してきてね」(返却)
B「へーよかったやん。お礼言った?orお返しはどうした?」(受取る&お礼)
C「それ以外」

これって親御さんの考え方にもよるし、
どういった状況でもらったのかにもよるし、難しくないですか?

私はまず、見た時、違和感を感じました。
たまたま親御さんを知っていて、
そういった作品をハンドメイドをされるのも知っていたし、
これってそのままでいいの?と思いました。
さらにいうと、私がこれを作ると・・途中で挫折する程度には時間かかりそうな作品です。

この時、学校にプレゼント交換をしてはいけないというルールがあったりすると「学校のルールだからダメ」で終われそうですよね。


シンプル!わかりやすい!そして・・楽!

けどそれをしたら学ぶのは、「ルールを守る大切さ」。

いや大事だよ。大事だけど、何か違う!
なんだろう・・あまりに勿体ない。


なのでまずは娘から経緯とそれをどう思っているのかを聞きました。
話を聞いていると、娘は
「自分も作ったものをあげている。これは高いものじゃないし、
手作りだし問題ないよね?」という認識でした。

なるほど!
自作のものと、他者が誰かにプレゼントしたものの区別がついていないのか。

そこをまず理解してもらうために、
自分で作ったものと人が他人にプレゼンとしたもの、の違いについて考えました。

私が作ってプレゼントした小物を見せ、
「ママはこれを次女が寒くないようにと思って作ったよね。
 これをある日、次女以外の子が私物として使ってて、ママがあげた事も
 知らなくて見たら、どういう気持ちになると思う?」

という話をしました。
「・・びっくりすると思う。」
「そうね。びっくりするし、私はちょっと悲しいかな。
〇〇ちゃんはいいよって言ってくれたんだからいいと思うの。
 けど親御さんに一度もらっていいか聞いてみたらどうかなー。」

幸い、親御さんにはちょこちょこ会う機会があったのでそう促してみました。
けれど今度は彼女の豊かな感受性が爆発します。

「(既にいけないことをしたような気分になっているので)嫌だ。
 言いたくない。言えない~~~~」モードに。

「私は例えば、今例にしたこの小物ならびっくりするけど、
 私は私が作った髪飾りならあげても全然いいよーって思うよ。
それは簡単に作れるし、作るのにそんなにお金もかからないからね。
人によって気持ちは違うし、何でも言ってみるって大切だよ。
これがダメとかじゃなくて、お互い気持ちよくもらうためにもいいんじゃない?多分あのお母さんは、〇〇ちゃんがしたことを大事にしてくれる人だよ。ただびっくりしちゃうのはあるかも。
それも話してみないと分からないよね。別にダメなことをしてないんだから
勇気だして聞いてみたら?」

次女はしばらく考えて、「聞けたら・・聞く。」と言って学校に行きました。さてどうなるかな??

結果言えなかったとしても、
今回の経験は彼女にとって意味のあることだったと思います。

注意されて「はーい」と聞いてるだけではなく、
「親に確認しにいく」という行為が目の前にあることで彼女は反省を
促されたのではなく、

・自分がついてない区別の存在を知る
・知らないところで物事が動くと人はびっくりするんだと気が付く。
・人によって考えは千差万別。確認するのが一番という価値観を親に提示される。

ことを体験するきっかけを得ました。
相手がどう思っているだろう、と色々想像して自分のためではあるけれど、
相手の立場になって考えるということを彼女はやっていました。

ちなみに、親御さんには私からお礼とお伺いをすることも可能(というか根回しはしてある)ですし。
初回なのでノーリスクハイリターンな環境を作っております。
気兼ねなく、どーんとぶつかってこーいと母は心の中で応援しておりました。


ただ、、願わくば、学校で同様の事が認められたらと思います。

先生が全てやっていたら大変だと思うんですよ。
けど、私は親と先生が一緒に子育てをしているんだと思っているのと、
ルールだからを判断基準にしたら思考停止になりがちでそれは結構今後に影響すると思っているのです。
(日本に住んでたら思い当たること一つや二つはありますよね・・)

経験を大切にしてくれている先生もたくさんいるのは分かったうえで、
先生自身がそういった人間教育にリソースを分ける余裕がある仕組みに小学校自体が変わってくれたらなぁと思います。

小学校が与える影響力って親が思っている以上に大きいんです。
小学校で刷り込まれた価値観を持って子どもは大人になっていくんだと気が付いてほしい!!

なんだか前回から続いた内容になりました。

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