#ルージュの伝言の正体【エッセイ】
「#ルージュの伝言の正体」
これ、見てて楽しかったのでのっかろうかなって。
要するに荒井由実さんの名曲「ルージュの伝言」の歌詞っていろんな解釈ができるんじゃない?というお話です。
みんなの解釈とっても楽しいので、ぜひこちらも眺めてみてください。
それで――、
わたし、めんどくさかったのであんまり細かい部分まで検証したりはいたしません(笑 なんとなくの「こんなイメージはどうだろうか?」という投げっぱなしジャーマンスタイルでいこうかと思いますのでよろしくお願いいたします(笑
そんなわたしのイメージ的に、やっぱり魔女宅と、そしてジブリに引っ張られれている部分はあるんだと思うんですけど、主人公は「小学生低学年くらいの小さい女の子」だと思うんです。
そして、冒頭に出てくる「あのひとのママ」とは誰なのか。これはですね、じつは彼女の母親のことなのです。そう、つまりここで出てくる「あのひと」とは彼女の父親です。家族!
なにそれ変じゃない?「あのひとのママ」なら「おばあさん」が出てくるのが適当じゃないの?とお思いでしょう。いまから理由こじつけますね(笑
まずはこの家ではお父さんは、普段からお母さんのことを「ママ」と呼んでいて、結構ママに甘えるタイプなのです。
そして状況を説明すると、現在、入院か仕事の都合かなにかで、一時的にお母さんは遠くにいます。そして父親は、母親が家にいないことをいいことに浮気らしき怪しい動きをしてたのを娘に見られてしまうのでした。
普段、父親はあんなにママに甘えているのに、いなくなった途端こんなことをするなんて許せない!ママ(お母さん)にぜったい報告しなければ!と娘は怒り心頭。
普段は父親のことをダーリン(darling)と呼んでいるのですが、もう家族とは思いたくない。ただの赤の他人よ!――と、口をついて出てきた呼び方が「あの人」だったのでした。それに普段はあんなにママに甘えているのに……という思いが、また憎さをつのらせ、イヤミのように「あのひとのママ」という言葉を選ばせたのです。
そしてお母さんに報告を決意した後で、まずは犯行声明と言わんばかりにバスルームにお母さんが使っている口紅をつかい伝言を残すのです。「わたし、全部、知ってるんだからね!」と。そして、その勢いのまま彼女は電車に飛び乗るのでした。
でもね、本当はお父さんは浮気をしているわけじゃないんです。
実際には、取引先の人に連れられてキャバクラに行っただけ。そのときのキャバクラのカードでも出てきてしまったのでしょう。
でも、それが多感な少女の目には「浮気」と写ってしまったのです。ふつふつとわき出る怒りを原動力に、義憤にかられた彼女は、たそがれ時にもかかわらず母親のもとを目指すのでした。
そしてお母さんにしかられる父を想像して、ほくそえみながら思うのです「覚悟してね、My darling」と。
一方のお父さんからしたら、伝言をみたところでその意味がよくわかりません。浮気はおろか、悪いことをした意識すらないのですから。にもかかわらず急に娘がいなくなってしまったことに慌てることしかできないのです。
娘が無事にママのところにいければ、電話のひとつもかかってくるでしょう。そこでとりあえずひと安心となるのですけれど、「お父さんは浮気をしていたの!」と報告された直後でしょうから、きっと誤解を解くのにはとっても苦労するのでしょうね。
そんなこんな、これがわたしの思う「ルージュの伝言の正体」でした。
お粗末さまでした!楽しかったです!