山を飛び 谷を超え 僕らの町にやってきた
一体どのくらいの世代の人なら、このフレーズを聞いただけで
「お、忍者ハットリくんだな」
と連想するのだろう。ここ最近、再放送された覚えはないし、リメイクされたりもしていない(知らないだけかも)から、私のような30代半ばの人がギリギリ知っているだけで、それより若い子は知らないではないだろうか。
みんな知らないなら問題ない。
ただ、この歌を現在進行形で大声で歌っているのは、うちの元気な3歳児だ。
*
もちろん地上波でやっているわけはない。
だが、最近は簡単に手が届くようになってしまったのだ。
そう、アマゾンプライムならね。
って、このフレーズなんのフレーズでしたっけ?
うちの子が手裏剣を好きになったのは、つい先月かそこらではなかっただろうか。手裏剣をつくれーつくれーと四六時中せがまれ、部屋中折り紙の手裏剣だらけ。色彩感覚はないに等しいから、どれもドキツイ色合いで、踏んだら呪われそうな手裏剣ばかり。
そしていつのころからか、自在にプライムビデオを使いこなすうちの子が、ハットリ君にたどり着くまでに、ゆうにひと月もかからなかったということになる。大変優秀な探究心だが、そんなところは優秀でなくともよろしい。
結果として、彼は今日も大声で歌うのだ。
「やーまおとーーーびーーーたにをこえーーー♪」
と。耳壊れるわ。
*
いや、いいんだよ。どんなものを好きでも。そこに貴賤はない。
でも、幼稚園で「今忍者ハットリ君が熱い!!」とか言ってたとしても、聞いてる全員ぽかーんとなること請け負いなわけで。いや先生は反応してくれるかもしれないけれどさ。
いいよいいんだけど、普通にシンカリオンとか仮面ライダージオウとかでいいじゃない………なぜに今更ハットリ君。。いやうん別に問題はないよ、今更グッツとかはないだろうけど、いくら君が時代に取り残されても、自由に育ってくれればそれで十分だよ(笑
ちなみに、彼は幼稚園の七夕短冊に『仮面ライダージオウになりたい』と書いてきたけれど、私は知っている。
君はジオウを一度も見たことがない(笑
誰が書かせたのか知らないけれど酷い話だ(笑
今日はそんな、山も谷も世代も時間をも超えて、僕らの町までやってきたハットリ君の話でした。
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)