【今日のカヌレ】カヌレの店 saco R3.7.5
しばらくたってしまいましたが、カヌレなお話。
岐阜市にカヌレの店がある、というのは結構早い段階からわかっていましたが、なかなか訪れる機会がない。指をくわえて眺めること半年ほど。この日、研修のついでになら行けそう! と気がつくわけです。
店の名前は『カヌレの店 saco』。
天気も良く、今から考えるとまだまだ夏の暑さは序章とも言えないレベル。一念発起してわたしはカヌレを買いに向かったのでした。
店は表立った道からは一歩入った住宅街のはずれ。遠巻きにドン・キホーテが見えます。俗っぽいものの象徴と、隠れ家的カヌレ屋さんのマリアージュです。
ナビを頼りに向かった先は、四つ角の一角。あやうく見逃してしまいそうな小さな看板が出ていました。
ちなみに、横の窓には「残りカヌレ数」が表示されていました。わたしが訪れたのは昼すぎの1時くらいにでしたが、その段階で残り75個とのこと。はたして多いのか少ないのか。わからないなりに頭を回転させます。
営業時間は現在時短営業で、11時から15時までの4時間だけ。わたしが到着した1時は、丁度半分の2時間がたったくらいのタイミングですから、1日であればこの倍の150個くらいは売れるのではないでしょうか。
はたして多いのか少ないのかに回答が出ませんが、計算はとりあえず後回しにして中にはいります。
そして入ってビックリ。4畳半ほどの狭いスペースに横長のショーウィンドウがひとつ。いやガラスケースと言ってもいいのではないでしょうか。2段になって、数種類のカヌレが鎮座されたガラスケース。そしてそのケースを挟んで店員さんの女性が2人。店の中にあったのはそれだけでした。
お客さんが3人もはいったらもうすし詰め状態でしょう。正直わたしは思いました。この狭い空間に入って、店員さん2人の視線を一身に集めながら、なにも買わずに帰るような行動は絶対にとれないな、と。いや今日は買うつもりできているのでいいんですけどね。
カヌレはひとつ270円から300円。お客さんはわたしひとり。店員さんはふたり。冷静に選んでいる余裕など生まれようもなく、そこにあった4種類のカヌレをひとつずつ(チョコだけ加えてもうひとつ)買ってそそくさと逃げ出したのでした。
この入れてもらった袋も三角形で、かわいい花のイラストがあしらってあってまぁかわいくてですね。かわいいを商売にするってのはこういうことなんだなぁとか思いました。
……なんか今日全体的にトゲトゲしい気がしますねわたし。sacoにはなんの恨みもないんですけど、多分オ〇ンピックのせいです。
とりあえず買い物がひと段落したので、頭の中ではまたもお金の計算をしはじめるわけです。
カヌレがひとつ平均285円として、1日で150個全部売ったとすると1日の売上は42,750円。ここは開いているのが月曜日、火曜日、土曜日、日曜日の週4日間だけですから、月の営業日が16日だとすると、売上は684,000円。原価率が3割だとして、残りは478,800円ですねぇ。
家賃等がかかっているかどうかが大きなネックな気がしますが、カヌレを作っているであろう店から続いている後ろの家がありましたから、持ち家の一部を店舗に改装したのでしょうか。
だとするとカヌレ専門店というニッチな業態で、営業日が少なく、店員が2人いても、そこそこ食べていける感じでしょうね。うーん。またいらぬ金勘定をしてしまった。
さて肝心のカヌレです。
皿の都合上3つですが、抹茶、チョコレート、ヘーゼルナッツです。(もうあとふたつはバニラとチョコですが先に食べられました)
カヌレはそもそもひとつしか種類を扱っていないところが多いので、4種類もあることが素晴らしい。流石の専門店です。
大きさは、大きすぎず小さすぎずの標準サイズ。表面がちょっと固めでわたし好みです。お酒の感じは子供たちは大丈夫かな……とちょっと心配しましたが、意外と平気でパクパクたべておりました。
ただあれですね。わたしは草の根カヌレ好きで、特別知識もありませんから、どこのカヌレを食べても「おいしい」っていう感想になってしまうのは盲点でしたね正直。いやどこのを食べてもおいしいんだからいいことなんですけど。
さて次はどこにいきましょうかね。