トイレが壊れました。
ええ、タイトルのとおり。昨晩トイレが壊れましてね。
古い建物に住んでいるとか、いかにもボロボロであるなら、そういった予感と対策もあったかもしれません。しかし、うちはまだ結構新しい一戸建て。
よもやトイレが壊れるなんて、まったく頭の隅にもありませんでした。
そして、いざ壊れてみると、いかに私たちが『現代』という時代の利便性の上に生きているのかを実感いたしますね。
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何かきっかけがあったとか、何か流してしまったというわけじゃなかったんですよ。
物語は、そう唐突に。
いや「物語」などという穏やかなものではない。トイレを使用して、水を流した直後、見たくも無いし良くわからない汚物をふき出したのは、なんと同じくトイレの中にすえ付けられた手洗いの方。
トイレ中が水浸しになるような派手な状態ではないけれど、よもやそっちが逆流するってどういうことよ。
幸いにも中途半端に詰まっているようで、使わなければ被害が広がることはなさそうだ。
時間はすでに五時を少し過ぎたころ。まっとうなホワイト企業ならすでに定時を迎え、帰路についているところかもしれない。
さあ。私にできることは?何?
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とりあえず落ち着こう。
幸いにもしばらく催すことはあるまい。それに、うちは実家からごく近くに住んでいて、鍵も持っている。どうしても我慢できなくなってから駆け込んでも十分間に合う距離だ。
最悪、長期戦になったとしても、そんな感じだから死ぬことはない。なんとかなる。
そういう意味では、ひとまず安心だ。そうだ大丈夫、大丈夫だ私。
そんな状況なら、ホントにそうあわてなくてもいいじゃん。って皆さんもお思いだろう。でも、これが「普段、何気なく使っているものがいざ使えない状態」となると、どうにもこうにも落ち着かないのだ。
長期戦になって、寝ぼけている間に催してトイレに駆け込んで、見事に大逆流とかなったらどうしよう……とか、心配事には事欠かないのだ。
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とりあえずは『カスタマーセンターに電話』するところからだろう。
パンフレットの中に、それっぽい番号があったはず。時間的にいいのかどうかはわからないが、こちらだって背に腹は変えられないのだ。
そして、幸いにも電話は普通につながった。さすが社蓄社会日本。こうして需要と供給が合致することによって、負の連鎖は続いていくのですね。本当にごめんなさい。
しかしそんなありがたい気持ちは、すぐに消え去ることになる。電話口の男性がちょっと不思議なテンションで告げたのは、結局
「今日は業者も来れないし、自分で何とかして」
という無慈悲な宣告であったのだ!どうするたけのこ!たけのこの膀胱の行方はどこに!!ばばーん!!
(次回へ続く!!
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……って、いくらなんでも「次回へ続く」ほどの、話じゃないんで続けますね(笑
いや結局、その後ラバーカップ(トイレをすっぽんすっぽんするアレ)を買いに行って、出し惜しみせずにちょっといいやつを買うわけですよ。まあ、家に無かったし、実家にも無かったから仕方が無い。背に腹は(以下略
しかし、これが。。治らねぇ……ちっとも治らねぇ。。
しかも、どう考えてもラバーカップとトイレの形状が合っていないようで、シャコシャコするたびに、微妙にトイレの水を跳ね上げてくる。
途中から腹くくったからいいんだけど、人生で一度もやらないで終われるなら、それに越したことの無い類の作業だこれ(笑 しかも結局ちっとも治らねぇと来た(笑
もうだめだ。これは長期戦だ。
いいんだ。外に出ればいくらでもコンビニもあるし、実家はすぐそこ。トイレが使えない状況の中では、この上ない環境だ。上の中ぐらいの環境だろう。いくら不安だとはいえ、慣れれば結構快適かもしれない。
トイレとの格闘に疲れ果て、床に突っ伏した私はそう覚悟した。
しかし、その瞬間。唐突に目に入ってきたのだ。
冷蔵庫の横に張ってある小さな紙。それはCMでおなじみ「クラ○アン」の広告。
「トイレのトラブル8,000円」だっけね。
うーんそれ、決して安くは無いよね。でもほら24時間対応で、即日来てくれるって書いてあるし、背に腹は……(三度目
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そんなわけで。
本日は快適な汚水ライフを送ることが出来ております。ありがとうクラ○アン。ありがとう日本。ありがとう長時間労働者の皆様(笑
「最初からクラ○アンに掛けとけば、ラバーカップ代いらなかったんじゃないか?」とか言い出す無粋な人は、その分サポートでもください(笑
ほーら買ったのはこれだよ(笑
とにもかくにも、こうして私の物語は無事に終わりを告げたのでした。
もうやりたくないなぁ(笑