医者は不養生なもの
お医者さんの方に聞かれたら、失礼な話に聞こえるかもしれない。
ただ私は、医者というものがあまり好きじゃない、という話なのだ。 いや、「好きじゃない」という表現は大雑把過ぎる。率直に、包み隠さず言葉を選べば、医者の話は「話半分でいい」と思っている。
要はバファリンと同じだ。
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裁判所は、法律に従って判決を下す。弁護士もやはり法律に従って、その仲介をする。法律解釈が曖昧な場合に、判例の集積を待たなければいけない場合はあるけれど、基本的には全て「法律」という一つの基準で判断される。
よって、その言葉には一律の価値がある。
では、医者はどうだろう。
数多くの症例は見てきているだろう。それに基づくマニュアル的な診断には間違いなく価値がある。ただそこに、法律の様な一律の正解はない。
例えば、出ている症状が同じでも、肉体的であったり精神的なものであったり原因は様々だったりする。それでも医者としては、出ている現象に対応するのが仕事だから、対処が同じになってしまう可能性がある。
全員が毎回精密検査を受けてから問診する訳もなく。当たっていればいいけれど、外れていることだって当然にある。そんなものだと、私は思っている。
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決して医者という職業を卑下するつもりはない。
ただ「あなた、医者が好きすぎませんか?」と思うことは正直ある。医者が出来ることは、病名をつけることと、処置をすること。それが根本的な解決にはならないこともあるし、逆に病名がついたからといって、何かが変わるわけでもない。
医者は不養生なもの。くらいのスタンスで付き合うのが、一番良い距離感なのではないかと、私は思う。
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