![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156139094/rectangle_large_type_2_bdc4c82da1ad030fd983dd566fbfecd2.jpg?width=1200)
初・カムバ渡韓を記録する
コロナ禍でk-popに興味をもち
この数年でガチ推しのグループができた私の
初めてのカムバック渡韓の記録。
昔から何かのオタクはしてきているので
オタクが大変なことはわかってたつもりだが
k-popのオタクは本当に頑張らないとやっていけない。
眠れないし、お金がかかりすぎる。
この時点で「え〜そんなに〜?」と感じた人には向いてないし、
この記事は時間の無駄なので引き返すのがおすすめ。
ゆるく音楽を楽しむ人間でいた方が幸せである。
ちなみに「カムバック(カムバ)」とは、活動をすること。
CDを出して、活動をするのだ。
それはそれは、活動をする。
今回は私の実際にやったカムバオタク活動だけを記す。
めちゃくちゃ楽しかったけど感じたこともたくさんあった。
【今回記す主なやったこと】
・CD購入
・本国POPUP
・サノクへの参加
・センバンへの参加
・ラジオの公開生放送の観覧
▼2024.09.20.
私が推すことに決めたグループがカムバックした
数週間前にこのことが判明。
この時は本国メディアのニュース記事で知らされた。
→初の日本ツアーなども近々であったことで、推しへの熱が高まっていたので今回はやれることはできるだけ全部やると決める。
渡韓は決めたものの、イベントなどどんどん情報が小出しにされるので、特に初心者は行くタイミングはギリギリまで待つ方がいい。航空券などはここで買わない。自分が行きたいイベントやイベントの参加方法が公示されてから動く。
▼CD購入。kpopのオタ活に、CDの購入は欠かせない。スミン(ストリーミング再生)だけでやれたらどれだけエコか…何万回も考えたけど、買わなきゃ何もできないのだ。誰か革命を起こして!!!
種類もめちゃくちゃ出る。今回私の推しは18種類出た。
kpopでは、フィジカルもの(CD、アナログ、カセット)のことを音盤と呼び、
デジタル(ストリーミングデータ)もののことを音源と呼ぶ。
このそれぞれの数値が音楽番組での「スコア」評価に繋がっていく。
何をどうしたらスコアが上がっていくのかなどは調べたらわかるので割愛。
※CDをすぐに買わない理由
CDをどこで、何枚買うのか
という判断が今後のオタ活に響いてくる。
ほとんどのグループが、グローバルで活動することを前提としたk-popにとってCDを売ってくれる世界中の販売店それぞれに利益が出るよう、事務所が工夫をする。
・特典でなにができるのか
・特典でついてくるMD(マーチャンダイズ)はなんなのか
そのあたりが細かく違う。
ここで問うのは、自分がアイドルに何を求めているのか。である。
→「アイドルに、自分を認知されたい。名前を呼んでほしい。直接会いたい」
この願望があるのであれば、"ファンサイン会"が付いている購入先を選ぼう。
→「アイドルに、自分を認知されたい。名前を呼んでほしい。だけど韓国まで行くのは…」
そんな人は"ヨントン"と呼ばれる"ビデオ通話"が付いている購入先を選ぼう
→「好きなアイドルのグッズを集めたい。
接触できるものに興味はない」
そんな人は"店舗限定MD"を目当てに、
自分の好きな絵柄を探して健康的な枚数のCDを購入しよう。
ちなみに私は、色々経験してみて「接触はしたくないが、推しのトレカは欲しい。が、そこまでの収集欲はない」と気づいたので、気に入ったトレカの柄での限られた場所での購入を決めた。
そして、18種類あるうちのLPレコード盤とカセット盤はおそらく生産数が少ないので、その2種類だけは先に予約をしておいた。長くライブハウス界隈で暮らした私はこの2種だけは絶対に欲しかった。
※ちなみにファンサイン会やヨントンは
グループの人気によるものの、参加ハードルは高い。
そもそも一度に参加できる人数が30〜50くらいに絞られている。ライバルは、世界中のファンたち。
あと購入するにも日本からだとハードルが高いものも多いが、そこの攻略法は公には書けない。
▼本国POPUPへ行く
だいたいカムバックすると、その曲のコンセプトに合わせたPOPUPがソウルのどこかしらで開催される。HYBEなどの大手はいずれ日本でもやるが、そうでないと、実際に韓国へ行く必要がある。ここでしかゲットできないMDがたくさんあるからだ。
ラキドロと言って、CD購入枚数だけ引けるトレカがあり、大体みんなそれが目当て。
だいたいメンバーは順番にはいっているので、推しを確実に引くには、メンバーの人数分のCDを買う。
私は推しメンはいるものの、別にみんな好きなのでそのままでいいとは思いつつ
今回全部体験すると決めたので交換を探してみた。
→このあと東京に戻って梱包作業という
時間も労力もかかり、タイムスケジュールも狂う
面倒すぎる作業が待っていた
トレカを硬化ケースにいれ
それをまたラッピングし
プチプチでくるみ
防水できるようにジップ付きの袋でまた包む。
そして郵便書簡などで送る。
これを楽しいと思える人が、トレカ交換をやるんだな…
▼サノクへの参加。センバンへの参加。
これが私にとってのメインだった。
サノクとは、「事前収録」を意味する言葉で
「사전녹화(サジョンノッカ)」という韓国語の略。
韓国では夕方くらいに月曜日以外各局で毎日音楽番組の生放送をやるが、一部は当日の朝から事前収録を行う。
生放送なのは主にはトークパートで、
パフォーマンスはそのグループのファンを入れかえながら事前収録している。
私は金曜日から火曜の朝で韓国に行けたため
金曜日のMusic Bank
土曜日のショー!音楽中心
日曜日の人気歌謡
この3つのサノクに行きたかったのだが、
結果的にいうと行けたのは日曜日の人気歌謡だけだった。
観覧の応募方法がグループによって異なってくるが
私の推しグループは、WeverseでグループのFC会員になっている人のみが応募できる。
カムバック時期になると、このWeverseからのお知らせを見逃すことは命取りで
常に通知をONにする。
だいたい該当番組の事前収録の観覧募集が2日前に来て、だいたい連絡がきてから3〜4時間後に応募時間が設定されている。
そして応募できる期間はおよそ10〜15分間。ほとんどのグループが先着順である。
応募時間より前から応募ボタンを押せるが
誤って推した場合、それは無効となり、そのサノクには参加できないことが決定するので注意。
私は実際にやってしまった。頭をかかえた。
金曜→フライングで失敗
土曜→普通に外れた
日曜→なんとか当選!!
となり、事前収録に入れることに。
なかなかいい整理番号をゲット。
ここから、運営サイドからのアナウンスをとにかくチェックしていくことが大事。
まず、持ち物がある。
・その時の音盤。種類も指定あり。
・その時の音源購入証明(これを発行するのもひとハードルあります。なぜなら韓国の電話番号がないと音源サイトに登録ができないので。やり方は書けません。購入先の指定もあります。)
・外国人はパスポート
・FCのメンバーシップ
※グループによって色々違いがある。
そして人員チェックの集合時間にXなどで指定された場所に行く。
なんとこれが朝の6:50集合。
ちなみに前日私が行けなかった回は、
3:40だったので…kpopオタク大変。
そして持ち物検査を受け、スタンプカード的なものをもらい、整理番号のリストバンドをつけてもらう。
これで参加できることは確定する。
再集合時間まで近くで待つ。
再集合時間はXなどで告知されるので、
その知らせを見逃さないこと。
そして再集合し、サノクへ。
私が参加した時には、別のソロアーティストのサノクにも参加することになった。こういうこともあるらしい。
事前にファンがコールをするための歌詞カードが配られたのでそれを読みながら予習し、いざ本番!!
メンバーのご挨拶や雑談などもありながらサノクがスタート。
みんなでコールをしながら、少人数でメンバーのカムバックの舞台を盛り上げる。
この経験は本当に貴重だった。
音楽番組のために用意したヘアメイクと衣装を目に焼き付けた。
サノクが終わり、再度並ぶように言われるファンたち。
すると私の元にやってきた厚めの紙。
なんとこれが、センバン(생방송)=生放送のチケットだった!
そう、整理番号がいい参加者には、生放送への参加券が与えられるのだ!
この日は15〜6名がもらえたようだが、もっと少ない時もあるらしい。
その後少し暇を持て余し
公示された再再集合時間にテレビ局へ。
リハーサルから本番まで、番組を楽しむことができた。
ちなみに、事前収録と生放送の間には
「ミペン=ミニファンミーティング」
→メンバーがファンに向けてあれこれサービスしてくれる。コーヒートラックが来てコーヒー奢ってくれたりが一般的だが、グループごとに面白い企画を工夫を凝らしてやってくれる。
「ペンマネ=ペンマネージャー」
→普通はスタッフがやるファンの管理や、サノク参加特典のトレカ配りなどを、メンバー自らやってくれるというサプライズ
などにも運が良ければ遭遇できるかも。
わたしはペンマネの日で、自由に写真を撮ってもらえたりした。
▼ラジオの公開収録への参加。
韓国も日本と同じで公開収録がある。
日本と違うのはめちゃくちゃ撮影ができるということ。
月曜はアイドルラジオという
日本でもkpop好きな人は誰もが知る番組がある。
ガーデンスタジオというMBC社屋に併設されたスタジオでサテライト方式。
前日から場所取りをし、当日の20時ごろからブースの前に行けるようになるらしい。
私は軽い気持ちで見に行ったので人混みの狭間からなんとか観ていた。
このラジオの現場、日本のラジオよりがっつり長い時間出演する+しっかり生歌も披露してくれる。
ラジオなのにカバーダンスもやってくれる(Youtube配信がメインなラジオというイメージ)
無料だし、サノクより集合時間遅いし、なんか一番いい現場の可能性もある…と思った。
<感想>
推し活は、自分と向き合う瞬間を作ることが大切。
自分の姿をどれだけ客観視できるか。
私はやってみて健康的で楽しいなと思えたのは
・サノクへの参加
だった。
純粋に応援してる!という感じがするし
私がアイドルカルチャーの中で一番すきなのがこのコールだ。
コール苦手という声をたまに聞くが、わたしはあの軍隊的な一体感に、学生時代の体育祭の青春を思い出す。
まだ出たばかりの新曲のコールを必死に覚え、みんなで大声を出している時、あぁ…楽しい…と感じ
今後もここには参加していけたら。
と思った。
一方、苦手を感じたの「トレカ交換」
推しがいつつもメンバーみんな好きなので、交換する時毎回苦い気持ちになる。だけど、必要以上にお金を使わないためのひとつ手段でもある。
これをすること自体は問題ない気がした。
そして今回もやってないし
今後もできればやりたくないのが
ファンサイン会(オフライン)とヨントン(オンライン)
ここに参加している自分を客観的にみた時に、
私はその自分の姿が耐えられないのだ。
「年齢は関係ない」とはよく言うが
35歳独身女性のアイドルとマンツーマンの会話に
お金をかけているという見栄えが、私が自分で耐えられないのだ。
「ときメモ」をしている自分を想像しても厳しいように。
そもそも、私はアイドルと話がしたくてアイドルを応援しているわけではなく
そのステージの上の姿や楽曲に心を動かされているのに
なぜ、自分の要望を聞いてもらったり、自分の言って欲しいことを言ってもらったりする必要があるのか。
ステージでのパフォーマンス以外でのサービスを求めるのは、ホストクラブに行く感覚にとにかく近いと感じる。
アイドルが自分の承認欲求を満たすためのアイテムとして作用し始めてしまったら、もうそれは私がkpopのファンではなく、kpopの「お客様」への扉を開いたと言うことになるのではないか。
そんなふうに感じている。
これが、今回全力でカムバック渡韓をやってみた感想だ。
全部ほぼ1人で行った。(一瞬コンサートでむかし席が隣で少し話したファンの方と会い、一緒に行動をした。)
手探りながらも探検みたいで楽しかった。
kpopの世界はすごい。
日本でファン活動をするのも楽しいが
本国は何倍も楽しい。
次のカムバックは、もっと効率的に自分の望むことだけをできそうな気がするので、引き続き日々の労働と納税を頑張ります。