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自営業者がプレスリリース(PR TIMES)を利用してみたが、とても残念だった話
こんにちは、個人で格安の仲人型結婚相談所を営業しています。
今回、持続化補助金が採択されたこともあって、広報費としてプレスリリースサービスを利用しました。プレスリリースと言えば、真っ先に頭に浮かぶのがPR TIMES。
大手企業御用達のプレスリリースといったイメージで一度でいいから使ってみたいと憧れがあったので、補助金があるこの機会に思い切って使ってみました!
ただ、とても残念な結果というか、危うく補助金枠を大幅に超えた大赤字になりかけました。他の自営業者に同じ失敗をしてほしくないと、今回筆者に起こった出来事を共有したいと思います。
個人事業主のプレスリリースの効果
後半は不満が続くので、まずはプレスリリースの効果から言います。
【トラフィックが増える】
まず個人事業主のサービスでも問答無用でプレスリリースが検索上位表示されます。
これは個人事業主がPR TIMESを利用する最大のメリットです。出稿して数日は「国際結婚」のような検索ボリュームのある検索ワードでも掲載されていました。
※筆者の結婚相談所(アジマリ)ではベトナム国際結婚にも対応しています。
ビッグワードはさすがに数日で検索結果からは消えましたが、ミドルキーワード・スモールキーワードは出稿後しばらくは検索1〜3番目ぐらいに表示されているので、現在どれぐらい伸びるか確認しています。分かったら追記します。
寿命は長いですが、少しずつ消えたり検索順位が下がっていくような検索評価みたいです。
ちなみにプレスリリース出稿した当日は、プレスリリースは表示されるも、公式サイトが代わりに検索1ページ目から飛んでしまったので、とても焦りました…
これは1日で戻り公式サイト・プレスリリースともに表示されるようになりました。(サービス名で検索してもPR TIMESのページが公式サイトより順位が上なのは解せぬ…)
【ブランディングになる】
筆者の結婚相談所は日本人同士の婚活だけでなく、国際結婚も取り扱っています。国際結婚は業界自体がブラックなイメージがあるので、PR TIMESに出稿することはブランディングになるかもしれません。
特にプレスリリース出稿したタイミングで面識のない行政書士法人の方とお話しており、相手が検索するとPR TIMESの記事が表示される状態だったので、信頼アピールにちょうどよかったです。
マスコミからの取材依頼はない
もともと希望していなかったので問題ありませんが、マスコミからの取材依頼とかはありません。
しかし雑誌などの有料の記事広告みたいなお誘いは3社ぐらいありました。
取材受ける側がお金払って記事掲載するのは、昔働いていた会社の社長がやって金の無駄になったのが社内でひっそりと黒歴史として語り継がれていたので、反面教師にさせてもらい筆者は受けることはありませんww
筆者は自己肯定感・自己顕示欲ともに低いので、あまり顔出しでの取材とかは興味がないので、このあたりはPR TIMESの効果として最初から求めいないのでOKです。
ただし、メディアリストはけっこうガチで1時間以上かけて300件選んだのですが、広告営業しか反響が来なかったのも、ちょっと悲しい …- -;
ということで、まぁここまで見ると、そこまで残念ではありません。思わずnoteで共有したくなるほど残念だったのは料金についてです。
大赤字になりかけたPR TIMESの料金
PR TIMESの料金ブランですが、3タイプあります。
○従量課金プラン(1回):33,000円
○月額契約プラン:88,000円
○年間契約プラン:77,000円
どう考えてもスポット利用よりも定額の方がお得なので、月額定額契約を選択しました。
筆者は持続化補助金でPR TIMES使う月の月末が補助事業の終了予定だったので、早めに請求書を発行するようにお願いしました。
本来は月末締めの翌月払いですが、早くするのはOKと事前問い合わせで答えをいただいていました。
そこで、7件予定中の3つぐらいプレスリリース投稿した時点で、請求書の発行をお願いしました。
ところが、お支払い手続きのお願いから3日ぐらい経過して、いきなり電話がかかってきました。
プルルルルー
お世話になります。PR TIMESの○○でございます。
※一言一句正確に覚えている訳ではないので、雰囲気です。
ご選択いただいている、定額料金プランですが、こちらは法人様限定となっておりまして、個人事業主様にはご利用できない仕様になっております。
ん? そんなの初耳なんですけど? どこかに書いてありましたっけ? もう出稿しちゃってますよ? 急にそんなこと言われても…
今回PR TIMESを利用しようと思ったのは、個人事業主向けのサービスを開始したというプレスリリースを読んでですよね? そこのページに個人事業主は従量課金プランしか使えないって書いていませんでしたか?
知らないですよ!? 何の話か知りませんが、そんな情報見てないです!
最初何の事が理解できなかったのですが、筆者が利用する数日前にPR TIMESが個人事業主が利用可能になったとプレスリリースとして出稿していたみたいです。
個人事業主様は従量課金プランしか利用できないので、変更を了承していただけませんか?
しないですよ! する訳ないでしょ!!
そうですか… それでは一旦、一度社内で確認します。
ガチャ…
という内容でした。
カスタマーサポートにしては対応の仕方がぎこちなかったので、多分学生インターンか何かが電話してきたのだと思います。
学生が訳わからん電話してき来やがって…(心の声)
とりあえず、私はそのプレスリリースについて知りませんし、初期設定の従量課金プランから定額プランに変更した時に、きっちりとプラン変更の確認メールを受け取っているので、定額プランの適応だと確信していました。
しかし、翌日も連絡はありません。
次のプレスリリースの出稿期日を過ぎてしまい、ヤキモチとしたので、メールを入れました。
—————
お世話になります。○○です。
2日前にいきなり電話がかかってきて、個人事業主は従量課金しか利用できないと言われ、現在プレスリリースを出したいのに身動きが取れない状態となっております。
その後のご進捗はいかでしょうか。
今回は補助金を使用している関係で、こちらも補助金が支給されるように慎重にお問い合わせをした後に、利用を開始しております。
最初のお問い合わせは○月X日時点で、「個人事業主の利用可能」「1ヶ月だけの利用可能」と回答を受け取っております。
※定額プランは使用不可との注意は受けておりません。
PR TIMESさんが、これまで個人事業主の出稿を不可にしており、今年○月になってから解禁したなんて、寝耳に水です。
管理画面で料金変更時の注意書きなどもなく、「プラン変更申込受付」との題名でメールも受け取っております。
個人事業主は法人よりもリーチ保証数が少ない上、1本3万3千円のプランのみと明らかな冷遇処置であれば、最初から使っていません。
残り4本のプレスリリースも残っていますが、貴社の対応で出すか出さないか判断しなければなりません。
補助金事務局へ金額の修正が可能かも問い合わせも必要になります。補助事業は○月末で終了となっております。
ご返答の期日をお知らせお願い致します。
—————
というメールを送りました。
そうすると本部長代行という管理職の方から返信がありました。
原文そのまま貼り付けると問題になるかもしれませんので、要約すると以下の通りです。
——-
・従量課金プランを遡及して適用とする
・以前の問い合わせで個人事業主は「従量課金プラン」と回答している
・料金プランで個人事業主が定額制を利用できるのはシステム上の過失があった
——-
結局、1回33,000円の一番料金が高くなる従量課金プランで払ってくれということです。
PR TIMES側の理論では私が利用開始の1ヶ月前にお問い合わせしていた
「1か月だけのご利用は可能でしょうか」
という質問に対して
「可能でございます。契約期間のない、従量課金プランをご用意しております」
と答えているから従量課金プランについて知っているという論理のようです。
確かに再度よく見たら、定額プランについては触れてなかったです。けど、プレスリリース会社だったら、この文章がとても不親切なのはわかっているはず。だって、定額プランについて触れていないんですから。二度聞きしないといけないです。
しかも、その次に筆者は以下の質問しています。
「月契約は【初月〜月末】【30日】のどちらになりますでしょうか」
この質問があるのであれば、十中八九問い合わせ者は従量課金プランではなく定額課金プランに関心があるのは分かっているはずです。
よって
・故意に誤解を招く説明をした。
・個人事業主だから、いい加減に回答した。
このどちらかだと筆者は考えており、だからこそ今回はnoteで共有しようと思いました。
ちなみに最初の記事出稿直前に料金プランの設定変更完了の自動送信メールも頂戴していますが、そちらは効力を発揮しないみたいです。
ということで自営業の皆さん、PR TIMESは個人でも利用できますが、定額プランを設定して、料金プラン変更完了メールが送られてきても、後々従量課金プランで料金を請求されるので 注意してください。
今回は3投稿で止めたので、33,000円 X 3 = 99,000円と予算11,000円オーバーで事なきを得ました。
もし7つ全部出稿していたとすれば、33,000円 X 7 = 231,000円と、補助金予算の大幅オーバーとなるところでした。
結局PR TIMESは、個人事業主を顧客として捉えていないので、こういう雑な扱いをされるということを学びました。
また転載保証は法人なら30サイトですが、個人事業主は15サイトだけです。その15サイトもとりあえず転載しましたみたいなWebページで、反響はありません。
その上、定額料金が選択不可とは冷遇しすぎだと感じます。
最大のメリットと言えば、とりあえず、自営業者だろうとニュースとして1ページ目の1〜3番目に出ることでしょうか。
筆者のような結婚相談業だと、基本的にお客さんは吟味して選ぶので、1位にプレスリリースの記事が表示されようが、少しトラフィックが増えるだけで売上にはつながりませんでした。
ニュースとして検索上位表示させる力があるのは確かなので、特定のキーワードで検索上位表示させれば、制約につながりやすい商品・サービスを取り扱っている事業者さんは使いみちがあるかもしれません。
今回の件で、PR TIMESさんは個人事業主の利用も認めているものの、顧客としては認識していないと感じました。
普段はなるべくネガティブ色が強いディス記事はむやみに書かないように心がけていますが、今回は適切に料金の説明を受けていないのに、自社に都合の悪い部分は無視して、料金プランを強制的に変更してくるヤ○ザみたいな対応されたので、他の自営業者への注意喚起も含めて共有することにしました。
筆者は今後は背伸びせずに、自営業者らしく身の丈にあったnoteで情報発信するようにします。