縄文時代に学ぶ組織の育て方

昨日シュウマイを作ったんですが、皮がさらにくっついてしまって、蒸篭が欲しいなと思いました!ホイットニーです!

会社の成長にはいくつかの段階があって、さまざまな理論がありそうですが、弊社のケースをまとめてみたいと思います。

会社立ち上げの幼年期は、仕事を作ることに没頭していました。
とにかく顧客に対してはYES。紹介があれば駆けつけ、要望があればできなくてもまずYES。それから勉強。そんな感じでした。

青年期になると、雇用を行い育成の段階になります。仕事の流れはできたので組織ビルディングに集中する期間です。

老年期にはいると、会社は安定的な経営になり、考え方は保守より。心地よい状態にあるものの、市場の変化に弱くなる期とも言えそうです。

AJIMAは、デジタルマーケティングが青年期の暮れにさしかかるころにクリエイティブを立ち上げました。

クリエイティブは幼年期なので、新しい取り組み・刺激といった感じです。

クリエイティブが幼年期から青年期になる段階で、コストの回収や利益の見込みも出てきたので、デジタルマーケティング側での採用も進めることにし、デジタルマーケティングは青年期を延長しました。

次第にクリエイティブの組織ビルディングが落ち着き、老年期に入ろうとしている頃に、今度はクリエイティブとデジタルマーケティングを掛け合わせたサービスを作ることに。

両者が生み出したサービスが、今幼年期を迎えていて、デジタルマーケティングとクリエイティブに新たな刺激をもたらせています。

組織がある程度成熟してきたら、新しい取り組みを開始しています。狙ってと言うよりも、そうしないと危ないという嗅覚のせいでしょう。

新しい取り組みはストレスになる事が多いのですが、なぜやるのかと日々の声がけというコミュニケーションをとれば、お祭りのように楽しく参加できるものと実感しています。

一方で、お祭りの準備をして音頭をとる旗振りが必要で、お祭りが盛り上がっところで旗振りがいなくなると、急速に萎んでいきます。

幼年期の旗振りが、青年期の旗振りにきちんとバトンタッチする事が割と難しいのですが、それは旗振りの仕事がただ参加するよりも大変だからでしょう。

踊る阿呆に見る阿呆という言葉がありますが、旗振りは踊るし見るし音頭も取らなければならない特別な役割です。

旗振りがいなければ、組織は老年期を迎えて身を丸めてしまいます。

個としては年齢もあるので、本当の老年期を迎えます。
老年に差し掛かった人材は、長老になって村の若いものにいろいろな経験を語り継ぐ役割を担います。

組織的に言えば、マネジメントや経営、そして教育や研究職といったところでしょうか。もちろん、長老にならなくても上記は可能ですが、失敗の確率が少ない手練れという意味では、長老が適していると思います。

また、長老がいない組織はチャレンジがリスキーなものになるので、会社の歴史、仕事の歴史を知る長老は重要な存在です。

問題は、長老が旗振りをすべきかという点です。

感覚的にいえば、祭りの起こし方、作法を知る長老が音頭を取る方が良いでしょう。

しかし、長老が村長(ムラオサ)になることは、組織自体が老年期を迎えてしまいがち、つまり保守的に物事を考えてしまうデメリットがあります。

今のお祭りはこの音楽をかけるのが流行っているのに、何十年も前の音楽をかけると若者はお祭りに参加しねーぜ!みたいな感じ。

今のところ、長老は長老としてアドバイスしつつも寛容さを意識し、村長を若者に渡して一緒にお祭りを組み上げる事が良い気がします。

長老には寛容に見守るというスキルが求められ、これは大変難しい。
村長は、旗振りにチャレンジするんですが、これも踊りたいだけ、見たいだけという気持ちではいられず、責任が伴うのでモチベーション維持が難しい。

どうしても村長は、長老に権限移譲したがるし、権限移譲できたら自分も他の若者と一緒に「長老のお祭りだせーよな」と文句を言いたい。そうしないと若者コミュニティからも阻害を受けてしまう恐怖があります。

ですから、本来長老は村長と蜜月に会話してサポートし、他の若者も出来るだけ巻き込んで、お祭りをみんなで作り上げるという事を、青年期の間に確立しなければなりません。

これを世代交代というのでしょうが、プロジェクト(お祭り)によっては非常に短期間で終わるものや、小さい規模のものもあるので、よくよく流れを観察してみれば、その機会はたくさんあります。

縄文時代の、まだ国が成立していなかった時代の村は、テクノロジーもなく、文字さえも確立されていませんでした。

そこからの発展は、口伝による影響しかなく、長老が村長と蜜月な関係で村をマネジメントしていたと思われます。これは現代も変わらない、自然的なマネジメント方法ではないでしょうか。

日本はもうそろそろ、65歳以上の年金受給者の選挙投票率が50%を超えます。政治家の年齢も高く、長老が村長化してしまったために、非常に脆いマネジメント体制になってしまっています。しかも1つの党がうんざりするほど長い期間主権を握ってしまっています。

「日本はおかしい!もうだめだ!」とわかっていても、身近なコミュニティでそれを起こしてしまうのもナンセンス。

税金払って反面教師から教育を受けているので、会社くらいはうまく回したいものですね。

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