2020.5.3
菱沼聖子になりたいガール
全話無料公開によって、この数日間 Twitterで言及される頻度がかなり高まっている、漫画『動物のお医者さん』(もともとTwitter民は『動物のお医者さん』が大好き、という偏見もある)。
無料公開が発表される数日前、お風呂の中でふと考えたことがあった。
「今の子どもたちにとって、私はどんな大人でありたいか」
「小学生の頃の自分にとって、ありがたかった存在とは何か」
ここで導き出された私の結論が、「菱沼聖子」だった。
優等生としてソツなく過ごすことに一生懸命だった小学生の私にとって、ホニャララとして早起きが苦手な「菱沼聖子」は、『動物のお医者さん』の中でも最も魅力的に映った。こんな大人もいるんだな…と思うと、少し安心できたのだった。
しかし、今の私にはわかる。
菱沼聖子が、ただのホニャララとしたゆるふわ低血圧ガールではない、屈強な研究者であることが。
大学に何年も居座っていることがネタにされているが、
彼女は研究で(商品化の話が来るほど)良い成果を出し、就職したあとも(なんと平日の定時退社後に)毎晩大学に戻って、研究を続けていたのだ。
性格はホニャララだけど研究に対する姿勢はキッパリしていたし、そのうえ、ものすごくお洒落だった。当然、頭もいい。
そんな菱沼聖子と私との共通点は、
・朝起きられない
・低血圧
・動作と喋りがトロい くらいしか無さそうだ。
しかし、私は自分の低血圧を思うとき、「菱沼さんと一緒だから」と少し嬉しい気持ちでいられたのだ。
「変(とされている)人が普通のテンションで存在していること」が、『動物のお医者さん』の大きな魅力のひとつだと思う。
ハムテルになりたかったし、菱沼聖子になりたかったし、漆原教授にすら、なりたいと思った当時の私よ。
明日の朝ごはん
この動画を見て完全に作りたくなったので、フレンチトーストを絶対に作ると決めた。そのために今日はわざわざ里に下りて、パンと牛乳を買ってきたのだった。
幸い、家には鉄フライパンがある。明日が楽しみだな。