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シンプルな結婚式

私が韓国で参加した結婚式は数え切れない。友達はもちろん、妻の親戚でもいとこ以上に遠い人や職場の同僚、さらには上司の娘さんの結婚式にも顔を出した。韓国では日本に比べてこの「顔を出した」レベルの結婚式が数多く存在する。
そもそも、いわゆる日本式の披露宴がないから招待客が確定していない。よかったら来てくださいレベルの人にも招待状を送るから、出欠を事前に確認することがない。当日、ふらっと行ってご祝儀渡してご飯食べて帰ってくるなんてざらにある。ひどい時は花嫁花婿も見ずに帰る人もいる。
というのもほとんどの場合、式の流れが「ご祝儀を渡すと受付の人が食券をくれて、挙式が終わって写真撮影の後、三々五々食事会場へ移動しバイキング形式の食事を好き勝手に食べて、頃合いを見計らって帰る」というスタイルのため、招待客が来たことを後で芳名録で知るなんてこともあり得るわけだ。
拘束時間が長くご祝儀の負担も大きいため、誰を呼ぶか、呼ばれたら行くかを悩まざるをえない日本の結婚式に比べると、韓国の結婚式はシンプルで負担が少ない。

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