田舎チョキ

「じゃんけん」は実は全世界で通用するわけではないそうだが、多くの国で日本と同じシステムを利用しているようだ。ネットの情報によると東アジアを中心に昔から手を使った遊びがあったが、現在の形ができたのは日本の九州が発祥とされていて、それが世界に広がったという説が有力らしい。
若い人は知らないかもしれないが、一部のおじいさんは「チョキ」の出し方が人差し指と中指の二本を立てるいわゆるピースサインではなく、親指と人差し指を立てるピストルみたいな形にする。私が子どもの頃はそれを「田舎チョキ」と呼んでいて、何を隠そう私の父もそのスタイルだった。じゃんけん発祥の地、九州ではピースを「女チョキ」、ピストルを「男チョキ」とも呼ぶようだ。

さて、韓国にももちろんじゃんけんはある。ただ、伝わったのが比較的古いからか、それとも地理的に九州に近いからか、「田舎チョキ」率がけっこう高い。私より若い女性にもいるから最初は戸惑った。こんな若い子が田舎チョキを出すなんて、と。
ちなみにじゃんけんの前の掛け声として一番メジャーなのが、「アンネミョンチンゴ、カウィバウィボ!」である。ちょっと長すぎだが、「アンネミョンチンゴ」は省略可能で意味は「出さないと負けたことだ」ということ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?