入院の知見(持ち物・お金・心構え)
子供の頃から入院・手術の経験が人より多かったため、入院生活をエンジョイするための知見が溜まってきた。せっかくなのでまとめる。
私の原則
短期(3泊ぐらいまで)の場合は、荷物の少なさが最優先
中長期の場合は、快適さが最優先
退院時、院内のコンビニから自宅に一式を郵送する
持ち物編
病院から案内されるものに加えて、以下があると良い。
必須
ふりかけアソート(食事制限がなければ)
スマホ・本・ゲーム機など、暇つぶし道具
充電器も
現金
とにかく、ふりかけだけは絶対に持っていくべき。
入院食は、日常の食事に対して物足りなく感じることが多い。そんな時、ふりかけのありがたみをひしひしと感じる。できればアソートで、毎回違う味を楽しめると更に良い。
暇つぶし道具も必要だ。
特に手術直前など、目前に迫る嫌なイベントから強制的に目を背けられるアイテムがあると良い。1分でも長く、精神の安寧を保とう。
人と一緒に遊べるゲームがあると、同室の人と仲良くなりやすい。
また、院内の自販機が現金オンリーかもしれないので、現金を持っておくと安心。万が一盗まれても諦めがつく金額に抑えるとベター。自分は入院で物を盗まれたことはないが、盗まれたり無くなったりする話をごく稀に聞く。
中長期入院であると良いもの
マジックハンド
ウェットティッシュ
好きな匂いのもの
シャンプー・ミスト・ハンドクリームなど
(子どもの場合)家で使ってるタオル
多くのケースで、入院中、体を自由に動かせない時期がある。手が届かない範囲の物が必要な時に、マジックハンドの出番である。入院未経験者からは冗談だと思われるだろうが、真面目にオススメしたい。
入院生活は単調で、毎日「朝起こされる→バイタルチェック→食事→合間に寝る→就寝」の繰り返しだ。気分転換の手段も限られるので、たまに好きな匂いがすると結構ありがたい。ご近所迷惑にならないよう、用量には注意。
小児科の場合、面会時間終了後は阿鼻叫喚だ。お見舞いの人が帰ってしまって寂しいからである。家で使っているタオルが枕に巻かれていたりすると、寂しさが2割減となるかもしれない。
まぁしばらくすると、お友達ができて楽しくなるんですが。
意外と要らないもの
着替え:入院中に季節が変わらなければ、来た時と同じ服で帰ればいい
シャンプー・石鹸類:大抵病院にあるし、なくてもすぐ買える
お金編
ある日突然、「明日朝退院です!」と告げられることがある。
退院当日に、まとまった額のお金を払う必要があるので、クレカ残額や引き落としの準備をした方が良い。
負担額を下げうる制度として「高額療養費制度」がある。ありがたい。
健康保険の支給申請書を記入・提出する必要があるが、余裕がある場合は事前に調査・準備をすると良い。入院後に着手してもなんとかなるので、諦めずに頑張りましょう。
心構え編
周囲に気を遣いがちな人は、「旅の恥はかき捨て」ぐらいの気持ちでいるのがちょうどいい。
「看護師さん職員さん、まじ神」と思う瞬間は入院中たくさん訪れるので、感謝の気持ちを表すのは忘れずに。
「旅の恥はかき捨て」の具体例を挙げる。
点滴を刺してるところが見えてグロい
→隠すようお願いするといい感じにしてもらえる。点滴開始を極力遅くしたい、終了を1秒でも早くしたい
→私は運良く、点滴開始日を取り計らってもらったことがある。病院や症状によってルールが決まっていそう。ギリギリ我慢できるけど割と痛い
→遠慮するのは損なので、何かしら対策を相談するといい。「ちょっと痛いです」と表明するだけでも良い。お願いしたタスクが実行されない
→忘れられちゃってるだけの可能性があるので、ダメ元で朗らかに再度お願いするといい。看護師さんは常時、超高速で激重マルチタスクをしているので、細かい抜け漏れはある。
また、入院中に他の患者さんと仲良くなれることもそこそこある。お互いに話せる程度の元気があるなら、同じ辛さを味わうもの同士、世間話をしてみるといいかもしれない。
自分は入院を機に、飲み友達や文通友達ができて、細い付き合いが続いている方もいる。ひとりっ子の子どもにとっては、きょうだいができたようでちょっと楽しいイベントである(n=1)。
以上。入院しないに越したことはないが、もし必要になった場合に役立てば幸いである。