前田隆弘「死なれちゃったあとで」を読んだ
最近読んで心に残った本が、前田隆弘「死なれちゃったあとで」だ。
著者が実際に経験した死別について書かれたエッセイ集で、それぞれの相手との関係性ややり取り、筆者の後悔なども綴られている。
死別を題材とする重い本ではあるが、自分はまず「面白かった」という感想を持った。
「悲しい」「後悔」といったネガティブ一辺倒ではない描かれ方だったこともあるが、出来事や会話の中で、著者が着目し考察するポイントに読み応えがあったことも大きいと思う。
こういう文章が書けたらなぁと憧れる気持ちも生じた。
一気に読み切ってまず思ったのは、会いたい相手や経験したい物事があったら、躊躇せずさっさと行動せねばならない ということ。
「今の関係性のままで死なれたら後悔する」という相手に心当たりがあって、連絡を取った。
「今すぐ自分の葬式が執り行われることになった場合、至らない部分が多すぎてかなり恥ずかしい」という気持ちも生じた。
何かしらの貢献や、ちょっといいエピソードを日々遺しながら生きていこうという気持ちになった。
著者が気になったので、本の出版イベントも行ってくる予定。
全くまとまりが無いが、以上です。