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村民の森あいの沢キャンプ場

〒960-1802 福島県相馬郡飯舘村深谷市沢
要予約 0244-42-0511 管理棟にて受付
オートキャンプ(電源付き)2000円 
フリーサイト(車両侵入禁止)500円
冬季は閉鎖
同敷地内に宿泊体験館きこり(日帰り入浴400円)あり

家から2番目に近いキャンプ場でよく使わせてもらっている。
要予約だけど使うのは平日ばかり、断れたら家に帰ればいいだけのことなので、いつも「今日大丈夫でしょ?」と電話もせずに直接行くんだけど断られることは一度もない使い勝手の良いキャンプ場だ。

震災後の長期休業から再オープンにこぎつけたのが2022年。その年は無料で開放されていたので年間12泊もしてしまった。
車が横付けできて芝の区画サイト、電源も使えて無料。破格のサービスは嬉しかった。

あいの沢キャンプ場マップ

とは言っても、キャンプで電源なんて使ったこともない、せっかくあるんだから使わなきゃ損の貧乏根性丸出しで家から持って行ったのは電気スタンドとノートPCだった。
テント内で電気スタンドを点けたら明るすぎて全然落ち着かない。PCはWi-Fiは飛んでいないから保存してある動画を見るくらいしか使い道がなく、テントの中で絞った音量で映画を見てもそれほど面白くない。家でできることをわざわざテントの中でする必要あるの?せっかく野外で寝るんだったらラジオを聴いて呑んでいたほうが「らしさ」たっぷり。
と言う具合で、結局電源はあるのに使わないというキャンプばかりだった。
でも、この破格のサービスは大好評で、噂を聞きつけて徐々に利用者は増えていき、週末は満員御礼だったらしい。

電源は使えるけど使う機器がない

テントサイトに張った芝は、まだ完全に根付かないうちにオープンを迎えてしまったためにすぐに剥がれて、そこに砂をまいたもんだから雨が降るとあまり居心地が良くないサイトになることもあった。

サイト間は十分に距離を取ってあり隣に人が入っていても気にならず、いつも満足のキャンプができた。
不満を上げるとすれば代り映えのない景色だけど、森林サイトはどこもそんなものだ。景色以外に楽しみを見出さくてはと思ったものだった。

芝が剥がれて砂地になったけど雨降りにはウッドチップがいい仕事をしてくれた
平日でも完ソロはほとんどなかった

冬季休業を挟んで翌2023年はオートサイト2000円で正式オープンした。サイトも細かい玉砂利を入れて水はけも良くなったようだ。
2000円となるともう使わないなと思ってたら、芝生広場のフリーサイト500円も併設されたのでさっそく訪問。

東屋横がすっかり定位置になった

このフリーサイトがいいのだ。オートサイトは森林サイトなので見晴らしなどはそれほどなのに反して、ただの原っぱだから頭上を遮るものは何もなく、満天の星空の下で寝泊まりができる。そして東屋も設置されているので東屋横に設営すれば直射日光も避けられて便利だし、東屋横は一段高くなっているので水はけもいい、駐車場もすぐ近いから荷物の運搬も容易だ。
今では東屋横が埋まっている時はキャンプはしないで家に戻るくらいになってしまった。

日の出の方角はしっかり確認したほうがいい

東屋横に設営するとトイレ(音姫付きの最新式)は広場の逆側になり遠くなるけど、オートサイトで管理棟のトイレまでの距離と変わりないしマイナスにはならない。
トイレのついでに池の周りを深夜徘徊するのも面白い。

深夜徘徊
深夜徘徊
日の出前徘徊
早朝徘徊
早朝徘徊

難点をあげるとすれば炊事棟がなく、水道蛇口が立っているだけで食器を洗うにはオートサイトの炊事棟を使わなくてはならないことくらいかな。
真夏は日の出とともに陽が差し込んでくるから寝床の方角は考慮したほうがいい。東側にタープで日陰を作ったほうが気持ちよく目覚められる。
薪の現地調達も可能だ。

平日フリーサイトは完ソロ率高めだ
東屋テーブル下にストーブを入れてタープで覆ってコタツ化
暖かくて離れられなくなる

そして、HPにも載ってないから正式ルールかどうかはわからないけど、リピーター割引で敷地内にある入浴施設の無料券(400円)がもらえる。実質100円で風呂付きキャンプができるのである。
私の場合は顔パスでもらえるくらいになったけど、初めて利用する人は次回利用を考えて領収書は捨てないことをお勧めします。

2024年6月18日追記
リピーター割の無料入浴券配布は廃止しました。

池の北側に山のサイト(震災前は使われていた)も整備中なのでオープンが待ち遠しい。ここは車は下の駐車場に停めてサイトまで登る形になると思うが、荷物多めのキャンパーは避けると思うので静かなキャンプを楽しめそうだと思っている。地形からしても東は山を背にしているので日の出と同時に汗塗れになることもなさそうだ。

以上が飯舘村あいの沢キャンプ場の紹介になるんだけど、震災前には村にはもう一つキャンプ場があった。
はやま湖というダム湖に突き出た岬にロケーション抜群のキャンプ場があったのである。
ドライブがてら見に行ってみた。

駐車場を挟んで湖側に展望台とキャンプ場、山側にはBBQ場が存在している。
トイレ(汲み取り式)もきれいに清掃はされているし水も出る。BBQ場は草も刈られ看板も設置してあるので利用可能だと思う。
だが肝心の展望台の先のキャンプ場は草の中に眠っている状態だった。
草をかき分け探ってみると石造りの椅子やテーブルもあり、除草さえすれば十分使えそうだ。

展望台 ここまでは草刈り済み
展望台からの眺め
対岸へ渡る橋中央からの眺め
キャンプ場?
キャンプ場?

このことを村の住人であるあいの沢キャンプ場の管理人に聞いてみると「キャンプしたっていいんじゃねーの」と根拠のない答えだった。
村としてはあいの沢を全力整備で拡張していく方針で忘れ去られたキャンプ場を復活させる意志はないのかも知れない。
でもあのロケーションを利用しないのはあまりにももったいない。いつかゲリラ的にこっそりキャンプしてやろうかなと思っている。

数日後、デイキャンプに来てついうっかり呑んでしまったというテイで宿泊キャンプをしてきた。

それともう一つ不思議な施設を見つけた。
はやま湖に向かう途中に廃校になった小学校の校庭隅に『大倉キャンプ場管理棟』の建物。廃校の校庭でキャンプをやらせようという目論見なのかな?
震災前に建てられた施設らしいがきれいに清掃されてて使用はされてるみたいだ。鍵がかかっているし聞く人もいなかった。ネットで検索してもヒットせず正体不明のままだ。

大倉キャンプ場管理棟

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