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2024年4月ミニキャンプツアー 観音岩→三崎公園→飛びのくずれ→最上白川渓流公園→ふくろうの森
4月16日~20日、ちょっと出遅れ気味だけど桜を探して南東北ミニキャンプツアーをしてきました。
4/16(火)観音岩キャンプ場 (無料)
米沢市の八幡原公園 (無料) を視察。八幡原工業団地の中にあるキャンプの出来る公園。宿泊には米沢市の都市計画課へ申請が必要。
平坦な芝の公園でいかにもグループやファミリーに人気がありそうなんだけど、案外利用者は少ない穴場的なキャンプ場らしい。
駐車場から車止めを越してキャンプ場まで200mほど歩かなくてはならないのがネックになっているのだろうが、平坦な舗装道路だし大量の荷物を運ぶのならばカートを準備すればいいだけのこと。これくらいで人が少ないのは私としては大歓迎だ。トイレと炊事棟、必要最小限の設備は揃っている。
ただ、工業団地のど真ん中の公園という点だけが気になった。駐車場には大型トラックが停まり周辺道路の交通量も多い。散歩に利用する人も多く、陽が高いうちからのんびりキャンプするのには向いてないかも。
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おいたま温泉賜の湯(330円))でひとっ風呂浴びて、瓜割石庭公園に寄った。一言で言えば石切場、10分もあれば見終わってしまうんだけど、ボランティアの案内人が懇切丁寧にガイドをしてくれる。高畠石の産地で旧高畠駅舎や鳥居などに使われていたらしい。R113沿いだし話の種に行ってみても面白いかも。個人的には近くの道の駅たかはたよりはずっと興味をそそられた。
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瓜割石庭公園から10分ほどで今夜の宿、観音岩キャンプ場(無料)に到着。
駐車場に車を停めて10mほど階段を登ればキャンプ場になる。印象としては神社の境内のようなキャンプ場だ。
山の中には多くの観音様が点在しているらしいが、雨もしょぼしょぼ降ってきたし散策はあきらめてテントを建てた。テントは小さな青虫テントNaturehike CloudUp1、雨しのぎに3×3タープをAフレーム、ポールは1本。車から運び上げるキャンプの時はリュックひとつに収まるスタイルにしている。
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こんな超マイナーなキャンプ場には似つかわしくないほどの立派なトイレ(水洗洋式)があるけれど水場はいたってお粗末、炊事棟は機能を無くしており立ち上がりの蛇口が数本ある程度。一夜の宿としては十分だ。
予想通り誰も登ってこないひとりきりの夜を過ごせた。人に気兼ねもせず人の気配もまったくない、ラジオだけがお供の完ソロは性に合っている。
4/17(水)三崎公園キャンプ場 (300円)
納豆&目玉焼きの朝定食を済ませ、8時には撤収完了して出発。桜が見頃な新潟県村上市の神林水辺の楽校へR113を西へ進む。
『水辺の楽校とは 子どもたちの水辺の遊びを支える地域連携体制の構築や、自然環境あふれる安全な水辺の創出を目的に行われる、国土交通省が中心となり進めるプロジェクトです。』役所が作った安心安全な公園だからキャンプができるとは言ってもどんなかなーと思っていた。
やっぱりね。桜を見るには十分だけど、ここを宿にするのは無理。ギャラリーが多すぎるし道からも近すぎる。グループなら出来ないことはないけれど、ソロキャンプで静かな夜を求めるのには自分的に適さない。
桜吹雪の下を歩いて東屋でインスタントラーメンを作って昼飯。
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さて、今夜はどこに泊まろう。北の秋田方面か南の新潟方面か?
笹川流れの海水浴場で海辺キャンプもいいかも。海水浴シーズンになれば法外な料金を要求する駐車場も今なら無料だろうし、よし行ってみよう。
何ヶ所かの海水浴場で浜に降りてみたけど、どこもさらさらの砂浜で農業用サンドペグでもなきゃ風に負けそうでテントを建てられない。駐車場からのギャラリーの視線も気になるし、すぐ上を走る車の走行音も気になる。うーん、ここも無理。
えーい、いっそにかほ市まで行ってしまおう。どんどん北上して山形県を抜け秋田県にかほ市の三崎公園キャンプ場(300円)に到着。
今夜の宿泊は尾花沢市から来た親子3人だけらしい。キャンプ場の離れた場所にテントを建てた。ん?遠くのテントはもしやハスキー?
ほどなくしてお父さんが来訪。「すごいですねー。キャンプ場にたった2張りしかいないのに2つともハスキーだなんて。初めて被りましたよ。」
まったくねー。前にも一度だけ被った時があったけど、あの時も茂庭広瀬公園に2人しかいないのに2人共ハスキーで大笑いしたことがあった。ハスキー使用者は基本的に人嫌いなのかも知れないな。
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4/18(木)飛びのくずれキャンプ場 (無料)
尾花沢のハスキー父さんとバーボンを呑み過ぎたおかげでしっかり二日酔い。ふらつく足腰で三崎公園を端から端まで探索。松尾芭蕉さんも歩いたという山道で転けそうになりながらも小さなタラの芽をゲット、ヒガシマルうどんスープの素をちょっと振って炊き込みご飯の朝食。
ここまで来たからには飛びのくずれに泊まらずには帰れない。北へ20kmほどの距離なので出発はゆっくりでいい。とは言っても朝食を済ませてしまえば撤収するしかなく9時半には出発準備完了。
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どこか観光地はないかなと探したのが南へ7kmほど移動した十六羅漢。海岸の岩に刻まれた羅漢像らしい。サンセット十六羅漢に車を停めて羅漢像鑑賞。10分で終了。夕暮れ時ならばさぞかしきれいな夕日を見れるんだろうが、午前中では長居する理由もなくそそくさと退場。
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鳥海ブルーラインを登って展望台へと向かったが、やっぱり冬季閉鎖中。ゲート前でUターンしてR7へ戻りにかほ市温泉保養センターはまなすで入浴(400円)。ここは朝6時から営業していてサウナや露天風呂も別料金無しなので時間つぶしには好都合、3時間近く滞在してほどよく整った。敷地内の漁協金浦物産センターでトロサバ一夜干しを1枚買って出発。
そして飛びのくずれキャンプ場。車を停めて上に登ってみるとまったくの無人、いちばん眺めがいい場所にテントを張れそうだ。下に降りてリュックひとつの軽量セットに荷物を積み替え。
登る前に観光課に電話したら「現地に到着してからトイレに貼ってあるQRコードを読み取って申請してください」とのこと。「今現地にいるんだけどその方が良いの?」「私共としてはそのほうが助かります」とのことなので素直にネットで申請したけど、まあ便利といえば便利になったのかも。ちなみに奈曽川河川公園も同様なシステムになったようだ。
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前回は真夏でまったく日陰がないキャンプ場で死にそこねたので今回はテントと3×3タープのダイヤモンド張りで日陰を確保、タープ下はリビングルームにテントは寝室限定に分離した。
欲を言えばタープも海側を空けて張りたいところだが、風向きと西日を遮るためにも海を背にしたほうが絶対安心なのでテントとは逆向きに設置した。30cmペグを根本までしっかり打ち込んでピン張り。日没時や日の出時に強風が吹いたとしても絶えられるだろう。
タープの日陰に銀マットを敷いて昼寝。
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しばらくして人の気配で目が覚めた。ガイジンさんカップル二人+秋田犬が来場。遠く離れた奥側に設営を初めた。人懐っこいガイジンさんで「ワタシタチトーキョーカラキマシタ。トオイデスネー。」「僕は福島からです」「オー、フクシマ、ゲンパツタイヘンデスネ」「曇り空と黄砂できれいな夕焼けは見れないけれどここはいいキャンプ場だよね」「ワタシタチモムリョーノトコバカリマワッテマス」連れている大型の秋田犬も無駄吠えもせず良く訓練がされているようだ。
やがて日没時になり陽が沈む瞬間を楽しみ、私は焚き火を始めてトロサバを炙って呑み始めたわけだが、彼らは焚き火もせずにテントに籠もったまま静かなものだった。
もしかしたらキャンプで焚き火ってのは普通にやってるけど、日本特有のものなのかも知れないなーなんてことを思いながらテントに戻って眠りに就いた。
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4/19(金)最上白川渓流公園キャンプ場 (無料)
朝起きると当然のように海を見る。なにやら島影が…佐渡島は見えるはずもないし平べったすぎる、飛島かな?そう言えば昨日の夕陽も水平線のちょっと上に沈んでいた、この時期は飛島に沈むのかも。与那国からの台湾と同じように水平線にかすかな島影が見えるとすごく得した気分になる。
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飛びのくずれを後にして勢至公園に寄ってみた。ちょっと盛りは過ぎた感はあったけどなかなか見事な桜並木だ。来年はジャストな時期に来てみたいな。
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R7を遊佐町まで戻りR345で酒田市をかわしてR47に出る。後は東に走るだけ。今日の宿泊予定地は最上白川渓流公園キャンプ場。
その前に瀬見温泉の共同浴場せみの湯で入浴。温泉街の狭い道を恐る恐る走って到着。駐車場には2台しか停まってないので早速入浴。400円を投入すると自動ドアが開くシステム、両替機はないので小銭は準備しておかなくてはならない。
足湯、内風呂、露天風呂、ふかし湯の4つが楽しめるお得な風呂だ。
1時間ほどゆっくり整って出発。
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R47とキャンプ場への分かれ道にセブンイレブンがあるので缶酎ハイ2本とタバコを買ってキャンプ場へ向かった。
だーれもいないキャンプ場へ到着。トイレは板で塞がれており炊事棟の蛇口は取り外されている。まだオープン前のようだ。桜は満開だし、人はいないし、もったいないなー。躊躇せずここを今夜の宿泊地にした。
水は飛びのくずれで汲んできた2Lペットボトルが2本あるし、トイレは人を捨てて獣に戻ってマーキングすればいい。こんな時のためにスコップも持ち歩いているし何の問題もない。
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さっそくウッドデッキにテントを設営。ところが堰堤越しに吹いてくる風が強烈で冷たい。ストーブを積んでいたら迷わず点けていたレベルの寒さだった。厳しい夜の予感がたっぷりだ。
場内を散策して薪の調達、製材も終えて焚き火の準備はできた。小さな芋虫テントを張ったのでテント内での調理は厳しい。吹き続ける風の中では外でのバーナー使用も難しい。焚き火で熾を作って調理するのが一番安全だろうな。
強風下の焚き火は燃える燃える。焚き火台側板からはみ出さにように薪の投入には気を使う。薪を入れすぎないように少しづつ投入しながら底板が熾で埋まるのを待つ。やがて炎が落ち着き真っ赤に光る熾だけになったら焚き火は終了。
フライパンを乗せて豚小間肉、豆腐、ニラで麻婆豆腐鍋。芋焼酎お湯割りが進む進む。焼酎が睡眠導入剤となって20時には寝袋に入る。
夜中からは雨も降り始め風も弱まる兆しもない。堰堤を流れ落ちる水音はゴーゴーと止むことはないし、気になる人は寝付けないだろうけど、私にはまったく問題なし。ただ、真夜中にマーキングしに外へ出た時、ウッドデッキの上に設営したことを忘れて転けそうになったけど、朝6時までぐっすり眠っていた。
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4/20(土)ふくろうの森キャンプ場 (無料)
朝には雨は止んだけど風は変わりなく吹いていて、曇天だけどこれならテントが乾くのも早そうだ。
8時には山菜採りのおばちゃんが来訪。「ここに泊まったのかい?」「熊出なかったかい?」「山菜採りで熊に出遭った話は聞くけど、キャンプ場の中で襲われた話は聞いたこと無いよね」「おばちゃんこそ山で熊に出くわさないように気をつけなよ」
おばちゃんが山にはいった後も次から次へ山菜採りの人たちに声をかけられ、うっとおしくなって撤収して山を降りた。熊よりも人のほうがずっと面倒くさい。
今夜の予定地は宮城県登米市の三滝堂ふれあい公園 (無料)かふくろうの森キャンプ場 (無料)。どっちにするかは現地判断、東へ100kmほどの移動だ。
まずは三滝堂へ。なんでこんなに人がいるの?曜日の感覚はなくなっているけど、そう言えば今日は土曜日、天気もいいし混んでいても不思議じゃない。10人以上の団体が入っていたので、500mほど離れたふくろうの森へ移動。こっちは2組だけ。
ふくろうの森キャンプ場は小さいとは聞いていたけど、実際快適にキャンプをするならせいぜい4組が限度かな。空いてさえいれば静かに過ごせそうなオートキャンプ場だ。
幸いにもぽっかりエアポケットのような一画が空いていたので陽射し避けにタープを張ってテントを降ろして場所を確保。三滝堂に電話をして手続き終了かと思ったら三滝堂に申請書を提出しなければならないらしい。もう一度三滝堂に戻って住所や名前などを記入して手続き終了。やっとテントを建てられる。
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家から約200km、4時間の距離にあるこのキャンプ場を有効に使えば行動範囲が大きく広がる。三陸自動車道の無料区間ICからもほど近く、八戸まで無料で移動できるからだ。そう考えると、三陸や下北半島を攻めるのにも非常に都合がいいのだ。
普通のキャンプ場としてみても、背後には清流が流れスペースさえ確保できれば快適に過ごせるキャンプ場だ。隣の仙台キャンパーの話だと、キャンプ場自体が小さいからグループやファミリーは三滝堂に行くし、平日はガラガラですよとのこと。
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この若い仙台キャンパーはスノーピークで揃えた立派な装備なのだが、彼女を連れてきていた。なかなか可愛い彼女で、こんな落下式和式トイレしか無いキャンプ場にも付いてきてくれる感心な彼女だと思っていたら、彼女のトイレのために車を出して5分の距離にあるセブンイレブンまで送迎が約束とのことだった。そのために酒も我慢しているとのこと。そりゃそうだろうなと納得もしたけど、そんな我慢をしてまでキャンプをする必要ってあるのかなとも思った。
やがて陽が翳ってきたのでタープを畳んで焚き火の準備。タープは必要がなくなればすぐに畳む派、いつ何時突風が吹くかも知れない初めてのキャンプ場で夜中タープを張りっぱなしにしておくほどタープを信頼はしていない。眠る時は心配事は少ないに越したことはない。
裏の河原に降りれば流木や枯れ枝など燃料はふんだんに拾える。今回5泊のキャンプで毎晩焚き火はしたけれど、どこも現地で燃料調達は出来たのでホームセンターで買った薪は半分しか使ってない。
そして焚き火からの食事&飲酒でしたたかに酔っ払って21時には就寝。
翌朝5時半、起きてみたらすぐ隣にワンタッチのドームテントがあって撤収準備をしているのに驚いた。話してみると23時頃に群馬から到着して設営したらしい。これから無料区間を使って北上して釣りキャンプをするという。北上するための一夜の宿としてこのキャンプ場は便利に使っているとのこと。同じことを考えている人がいて励みになった。
それにしても闇設営からの早朝撤収にはワンタッチテントは便利なのかも知れない。酔っ払って寝たせいもあるけど、設営したことにもまったく気づかなかった。今までワンタッチテントはまったく考えたこともなかったけど、安いのをひとつ持っていてもいいなと思った。
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朝食も終えて撤収も済ませ、9時には出発。登米東和ICから鳴瀬奥松島ICまでは無料区間で快適、日曜日の松島と塩竈市中心部通過に手間取ったけど、仙台空港まで来てしまえば相馬までは信号もない津波道路を超快適走行、相馬ICから霊山ICまで無料区間を走れば無事自宅到着。
200kmを4時間かかったけど、これくらいならばキャンプ移動の許容範囲内だ。
ふくろうの森キャンプ場は北への第一歩の宿泊地として、これからも使わせていただこう。