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1000円超えたら鍋バイ
博多華丸の名言「1000円超えたらラーメンじゃないバイ、鍋バイ」には100%共感する。1000円超えを鍋として捉えれば安過ぎて胡散臭いし、ラーメンとしては高すぎて萎える。
物価も人件費も値上がりが激しく、故に1000円超えのラーメンも致し方ないのは理解できるけれど、ラーメンという食べ物は繋ぎの食べ物、中学高校の部活終わりに夕食までの繋ぎにちょっと一杯のイメージのままなのだ。居酒屋の最初の一杯「とりあえず生」と似ている。
もちろん1000円超えラーメンを抵抗なく食べてる人は人それぞれの価値観が違うのだからそれでいい。ただ自分としては、外食はしないで、家で100円の袋麺を作ることが多くなる。それでいいと思っている。
キャンプもそれと同じで、私にはいまだに1000円の壁がある。
初めてのキャンプは高校生の時だった。夏休みに近所の兄ちゃんに借りた亜鉛の骨組みと綿のクソ重いテントを担いでバスを乗り継いで3泊の海岸松林キャンプだった。たぶんキャンプ場でもない松林に勝手にテントを建てて、パンとインスタントラーメンくらいの貧しいキャンプだった。
親の目から逃れて友達だけで楽しく過ごす。それだけで楽しかったのだ。
40年以上過ぎた今でもこの感覚は変わらない。
キャンプは家以上ではないし、家に近づけようとも思わない。装備的にはホームレス以下でいい。だけど彼らにはない機動性は十分活かしたい。
キャンプができればどこでもいいというわけではない。いい景色の中で一人っきりでキャンプしたい。それも1000円以下で。という自分なりの縛りの中でキャンプをするのがマイスタイルだと思っている。
その結果、冬キャンプは控えがちになる。なんてったって冬キャンプはコスパが悪すぎるし、キャンプ場の選択肢は少なくなるし、転泊するのも厄介だ。だから今年は冬は完全シーズンオフにした。降雪積雪の心配がなくなる3月半ばくらいまではキャンプはしないことにした。
そもそも冬はキャンプできる場所が限られていて、それも高規格なキャンプ場ばかりだし、寒くて焚き火どころじゃなく、外で景色や星空なんかとても楽しめないし、結局は締め切ったテントの中に引き篭もるしかない。
テントの中はストーブで暖かいんだけど野外での楽しみが少なく「なんで野宿してるんだろう?」「部屋で呑んでるのと変わりない」のに気づいて心がときめかなくなったってことも大きい。
だから今年は春まで家に籠もって、春からのキャンプ計画をじっくり練ろうと決めたわけだ。この冬眠のお陰で今年のキャンプ生活が充実できればめでたしめでたしってことになるんだけど、どうなることやら。
3月半ば、ストーブが無くても過ごせる季節になったらキャンプ再開。
まずは近場の「峠の森」や「湧水の里」あたり(まだ正式オープンはしてないけど)で軽くオープン戦を何試合かして肩慣らし。
4月半ばか後半には本格スタート、花見キャンプツアーを企画している。
ちなみに、昨年同時期にも花見ツアーをしている。
今年の予定はこんな感じ。
4月21日(月)
自宅→会津若松市こどもの森キャンプ場 無料・当日申込可 宿泊
小田山公園桜見物
4月22日(火)
→麒麟山公園 無料・申込不要 宿泊
4月23日(水)
→阿賀野川ホリスティックパーク 申込不要・無料 (視察)
→奥村杉キャンプ場 申込不要・無料 (視察)
→村杉温泉 共同浴場 薬師の湯 300円
→夏井河川公園 申込不要・無料 (視察)
→神林水辺の楽校 申込不要・無料 宿泊
4月24日(木)
→赤湯温泉・湯こっと 300円
→鈴川公園馬見ヶ崎地区 予約不要 無料 宿泊
4月25日(金)
→七ヶ宿ダム 桜見物
→帰宅
という感じの月曜発の4泊5日。
いつもならば使わない公園キャンプ場が主になるけど、桜と共存する1000円以下のキャンプ場を巡るとなると結構探すのが難しい。
平日キャンプだけど完ソロは望めないと思う。ストレスをいっぱい溜め込んで帰ってきそうな気もするけど、まずは今年の第一歩。移動距離も1日100kmそこそこだし、気軽に行ってみるつもりだ。
今年も1000円以下のフリーサイトを中心に遊ぶつもりだ。
オートキャンプ場と言うのは、大抵どこも同じようであり正直つまらない。
荷物運びには便利だけれど、それくらいしか利点はない。
キャンプと言ったってしょせんは野宿、我が家並みの居心地は望んでないし、面白味という点では無人のフリーサイトが一番好ましい。
そもそも、普段でも隣家と距離感は十分で、ほとんど気を使うことが無い生活を送っているのに、キャンプにまで行ってオートサイトや月極駐車場のような区画を切られたサイトで我慢しなきゃならないのかが解せない。
話し声も筒抜けでお隣様に気を使って息を潜めて過ごすことなど我慢できるわけもない。だからフリーサイトの完ソロがいちばん望ましい。
このスタイルは今年も変わらず大事にしていきたい。