「やりたい」が「やらなきゃ」になると、あんまりよくない、と9月28日の日記
料理家山口さんの自炊レッスンへ行ってきました。全3回のレッスンのうち、第2回目を翌期に振り替えていた分を受講。
『温度感』がちょうどいいんです。
『料理』っていう行為について
ぼくは、多分とても“崇高なもの”と思っているふしがある。
そもそも、料理をそんなに頻繁にやるわけではないのに、ぼくはレシピ本が大好きだ。絵や文章として食べ物を扱っている本は眺めていても本当に嬉しくなる。
昔から好きで、ずっと定位置にいる本はコレ。
#1〜#3までと、副菜本が2冊ある。
こうしたレシピ本は、読んでいる分にはものすごく楽しいし、美味しいものを“目で美味しがる”というのは、別の楽しさがあります。
ただ、写真やスタイリングがほぼ完璧にできていることもあって、読めば読むほどに『完成形』の理想が高くなり、自分がやろうとした時の気持ちのハードルが勝手に上がってしまっていたりする。
そうした勝手なハードルを、ガツンと下げてもらえるのが、この自炊レッスンでもある。
ラクしていいところは、ラクをしよう。
『レシピ』ではなく、『料理の公式』を少しずつ覚えていく。
結局は、美味しければいいんじゃない?
そんなスタンスで進んでいく、山口さんのレッスンは、『答え』を求めてしまいがちな『料理』という行為が、『たのしい実験』なんだってことを思わせてくれる。しかもそこに、“美味しい”もついてくる。
ぼくは、レッスンを受けながら自分の『珈琲』についても思い返してた。
もう10年以上『珈琲』については、独学でやってきているけど、最初の方こそ本や雑誌を読んだり、ドリップ講座を受けたりした。
でも、結局、自分が『好きなもの』として、日々淹れ続けて、味が安定することもあれば、豆とか抽出方法が若干違ったり、新しい方法や道具を試したりする中で、何度も失敗したし、美味しくできて嬉しがったりしてきた。
料理もきっと同じなんだろうと思う。
今の時代、インターネットのおかげで、『技術』とか『作り方』の部分は、十分すぎるほどの情報がある。
そんな中、必要とされる部分はきっと、“◯◯したい”と思っている人へ向けた、『マインドセット』だけなのだろうと思う。
『ノウハウ ≦ マインドセット』
山口さんの #自炊レッスン に参加してみて、一番強く思ったのはそこ。
(もちろん、日々役に立つ“tips”はたくさんありましたけどね笑)
まずは、昨日一緒に作った品々を、レシピではなく、公式を使って再現してみようと思います。
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9月28日(土)
朝、目覚めはわりとよくて、ゴミ出しにも間に合ったし、新聞をゆっくり読めたり、いい土曜日。毎週たのしみなラジオを聴いて気分を上げます。
珈琲を淹れ、お気に入りのカップ。妻も起きてきて、一緒に飲む。マンデリンの深煎り。そろそろなくなりそうだけど、次はブラジルが控えている。
昼まではゆっくりとして、13時からの合唱団の総会に出かける。
会場は早稲田の奉仕園。母校に行くと、いつも気持ちがリセットされます。
1時間ほどだけ、年の活動についての振り返りとか、案だしなどに参加して、次の予定のため吉祥寺へ。上にも書いた山口さんの自炊レッスンに参加。
吉祥寺、本当にこういうご縁がないと、来ない街だからありがたい。
10品以上、おかずがテーブルに並ぶと圧巻ですね。ビールを少しいただいて、おしゃべり。調理の時間以外にも、参加者同士普段の考え事を話したりする時間て、すごく楽しいです。
レッスンが終わってすぐ、高円寺の知り合いのコーヒースタンドに向かう。商店街の中にある『ポルタコーヒースタンド』です。
大学時代に住んでいた野方で一緒だったバイト仲間が、店長として頑張っています。
エチオピアの浅煎りをいただき、しばらくおしゃべりしたのち帰路に着く。
帰りのバスでは、ツイッターにてラグビー日本の勝利を知る。
帰宅してテレビを観ていると、妻と娘は上野の美術館から帰ってきて、食事はお互いに済んでいるので就寝の準備。
天候もちょうどいい、素敵な土曜日でした。