ヘンタイコーヒーと出逢う衝撃の夜。ぼくは忘れない。
連休明けの火曜日。
いきなりだけど…。
こんなに衝撃を受けたら、今週は身がもたない気がする…ってくらい大きな『ガツン』を受けた夜だった。
『カレーとコーヒーの会』
一見普通のイベントに見える。
場所は大手町地下の『もうやんカレー』。
(いや、そうでもないか・・?)
なんだかはじまりは、フワーッとした感じ。
正直言って、ほとんど期待しないままのスタート。
冒頭、ゲストの紹介。
もうやんカレー社長の辻さん。
カレーは旨いに決まっている。(そんなにテンションは変わらない)
続いて、コーヒーの人、登場。
ここで一気に釘付けになった。
話が面白すぎる。
普通、乾杯前の話って、早く終われーって思っているものだけど、ずっと聞いていたい気分になった。ウソみたいな本当の話。
彼の名前は、岩崎泰三さん。
本当にじぶん、ぼーっと生きてきてすいません。。。
この人、知らない、すごい、知らない、すごい、が交錯する感情。
いきなりぼくの心の葛藤からはじまってしまったが、
今日はカレーとコーヒーのヘンタイによるイベント。
それぞれヘンタイ的にこだわりの強い人たちがぶつかり合う。
その名も…。
(カレーについては、今回は字数の関係で割愛します。)
ぼくからはコーヒーについて。
『岩崎泰三』という人。
いやはや、こんな人いるんだなぁ。
知ってます?
ぼくは知りませんでした。
本当にすいませんでした(平謝り)という感じ。
珈琲抽出師(KONO円錐&ペリカン) / ローストアドヴァイザー / 珈琲生豆鑑定士 / etc.
17歳の頃、珈琲の鬼と呼ばれた吉祥寺「もか」店主標交紀氏の焙煎に衝撃を受け珈琲文化に傾倒。ドリップからサイフォンまで抽出技法の研究を開始し、ブラインドテイスティングのトレーニングを積む。関連書籍を読み漁り全国の名店を訪ねる。さらに視野を広めるべく、父である西洋アンティーク評論家岩崎紘昌のもと海外買付を学び、国内各地の骨董催事にて古美術への造詣を深める。
とにかく今、興奮が冷めない。
詳しくは読んだ方が早いので、オフィシャルサイトをこちらに貼っておく。
豆が最高のラインアップなのは、素人目でもわかる。
でもなんだろう、そのひとつひとつの所作。
その人がこれまでどんな風に生きてきたかがあらわれる。
道具を持つその動きが、美しく、ただ美しい。
ふだん、人を手放しで惚れたりするのは『その人に対して失礼』とすら思っているところあり、褒めるにしろなんにしろ、ちゃんとまとめて話したいタイプなのだ。
だが、今回は別。
手放しでうれしい。
こんな人がいるんだ。
冷静になればわかることだが、今日はカレーも主役の会のはず…だが、ぼくは、ずっと『コーヒー抽出ショー』を見ていたいなと思った。
こんな経験は後にも先にも初めてだった。
その衝撃が強すぎて、今帰りの電車でこれを書いているのだが、感情の納めどころがわからないままだ。
ただただ、書きつけておく。この『だいじな気持ち』を忘れないように。
肝心のコーヒーについて。
30分1ターン×5回ほどやっただろうか、いくつか豆を紹介された。
品質はひとまず『全て』が最高級品だと思って差し支えない。
ざっくりメモ代わりに書いているので、間違いがあるかもしれない。
また、後日、本人に取材するつもりだ。
・エチオピア
(1年寝かしたもの)
・エチオピア
(標高2,000mで採取されたもの)
・ホンジュラス、ゲイシャ
(ナチュラルとウォッシュの、仕上げ違いで二種)
・ケニアのなんだかヤバいやつ
(常用で飲んでいるのでだいぶ違いが引き立つ)
・コロンビア
(締めに飲むための、ヤバいやつ)
ここまで書いて、ああ、もう字を書くのすらじれったいくらい。
実際に観ながら、居ても立っても居られなくなって、ツイッターでライブ中継したくらいには興奮してた。
ちなみに、今こんなテンションだけど、酔ってはいない。
なんなら、ほとんどコーヒーしか飲んでない。
『コーヒーで弟子入りしたい』と初めて思った夜。
会費は7,500円だったけど、
この衝撃的な出逢いは、いくら出しても買えないものだと思った。
今年はじまってまだ2ヶ月目。
自分史上最高の夜だった。
必ずまた、彼に会いに行こうと思う。