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花とカメラ。

水曜日、晴れ。

もうすっかりと、春めいてきた。

朝晩の風は少し肌寒く、桜の花も満開直前で咲ききれてないような感じがする。せめてお天気でさえいてくれたら、もうすこしの間だけ、行き帰りに春色の風景を楽しめるかもしれない。

最近、道端などでも花をよく見るようになった。恵比寿駅からガーデンプレイスまでの下の通勤途中の道なんかは、花壇もあるし、サッポロビールの社員さんたちが定期的にゴミ拾いや などをしてくれているおかげで、とても気持ちよく毎朝歩いてこれる。

恵比寿が職場でよかったと思える道なのだ。ぼくは季節の変わり目や、移ろいってものを、この目で見たいから、できるだけ『スカイウォーク』を使わないようにしている。

とても寒い日や、体調のわるい日、雨で外が歩けない日なんかを除いて、外の坂道を歩いて通勤している。

花の名前など、知らない。

道端に咲いている姿を見ると、2、3歩戻って、写真を撮ったりしている。うまく撮れなくてもいいのだけど、この日にこの花を撮ったということだけは、知っておきたいのだ。

あと、この日4/1は、娘の新しい幼稚園の初送りだったから、親娘揃って、すこし緊張していたのもあった。

娘を無事送り届けたあと、ふと見上げた空と桜がとてもきれいで、朝から写真を撮った。

こうして、通勤途中の桜や花をよく撮るようになって、カメラを持ちたいと思うようになった。コンパクトで、いつも肌身離さず持っていられるような…と思っていたら、ちょうどRICOHのGRⅢが、発売になった。

これまで、全くと言っていいほど、カメラというガジェットに関心がなかった。かなり撮れる人が周りに多いというのもあったのだけど、じぶんはスマホで充分だと思っているところもあった。

スマホは、カメラではない。

娘をスマホで撮っていると。よくぼくらの真似をして、スマホを人に向けてくる。

ぼくはそれを見ると、なんとなく心配になってしまう。彼女にとって、『カメラ』というアイテムは、📱に置き換わってしまうだろう。言葉とか、頭ではわかっていながらも、カメラという物質の重さを感じることなく育ってしまうのは、あまりにも寂しいと思った。

だからぼくは、娘にiPhoneを向ける代わりに、カメラを向けようと思った。たくさん、娘の写真を撮って、だいじに永く使って、ゆくゆくは娘にそのまま渡してしまってもよい。そうすると、自分が気に入って永く使えることと、人にあげられるくらいの屈強さや、流行り廃りのないシンプルさが欲しい。

そこで、先ほど出たRICOHのGRシリーズだ。

もともとは、写真家の横田さんが、GRⅢのことをすこしつぶやいていたので、ぼくはそのことを知ることになる。

参考までに、横田さんのツイッターを貼っておきます。

そんなわけで。

今日の帰りには、まさにGRシリーズの特集を組んでいる『モノマガジン』と、花の特集を組んでいる『BRUTUS』を買って、パラパラと読んでいた。

さて、、雑誌を読んでの、予行演習やイメージトレーニングは、もう終わりにして、カメラの購入について、本気で考えたいところ。

多分、買うと思う。

GRⅢなのか、型落ちのものになるかはあまり問題ではなく、アクションをどう起こすかが問題だ。


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小川大介/自家焙煎喫茶WEEKEND
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