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お店note。

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『自分のお店』開業に向けた、メモです📝
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#経営

訴えられたら一人前

訴えられたら一人前

僕が若い頃、26歳頃ですが、店を始めたのもその頃で「いいお客様」「悪いお客様」がいるなんて想像もしていませんでした。

下積みの頃にいろんなお客様に出会いましたが、その時は良くも悪くも他人事で別にどうでも良かったのです。いい人だったな、やなやつだったもう来るなよ、それだけのことだったのです。自分の店じゃないからですね。気に留めなかった。

ところが自分で店を始めてみるとだんだん気になってくるわけで

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【Vol.2】日本のカフェ業界におけるトレンドとは ~様々なカフェや喫茶店のコンセプトを纏めてみた~

【Vol.2】日本のカフェ業界におけるトレンドとは ~様々なカフェや喫茶店のコンセプトを纏めてみた~

本記事をお読みの皆様、こんにちは。
都内のデベロッパーで働く食べ歩きが好きな会社員です。

Twitter(@foodgasm_jpn)をフォロー頂いている方は既にご存じかと思いますが、私は普段から好んで食べ歩きをしておりまして、素敵な飲食店やカフェの情報を日々SNSで発信しております。

処女作で執筆した「生粋のCafe-hopperが本気で推す都内のお洒落カフェ160選」は、有難いことに執筆か

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自分の商品は自分が愛したものでいい

自分の商品は自分が愛したものでいい

うちの店(閉業した店舗も合わせて)実はかなりの種類のチーズケーキを製作してきました。自家製のあんこから干し柿、リコッタチーズ、甘納豆、さつまいも、カボチャ、味噌、などなど。小さなモデルチェンジなども入れたら300種類はあったと思います。
チーズケーキ、特に焼き込むタイプは何を入れても失敗しないのでアレンジがしやすいからです。別にすごいことでもなんでもなくチーズケーキの器量が大きいだけの話です。水分

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居心地と買い心地。

居心地と買い心地。

定期購読マガジン10月最後の配信です。

(今月も本当にありがとうございました…!)

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さて。

何度も書いていますがカフェには"居心地の良さ"が必要です。気持ちよく過ごせる、ということが必要です。
今も「新店のキーワード」を考えるときにまず思いつくのは究極の過ごしやすさです。

とはいえそれを突き詰めていったときに頭をよぎるのは自分が通っていないお店にも「居心地のいいお店

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心を留めるな【期待も悲観もない。飲食店での働き方】

心を留めるな【期待も悲観もない。飲食店での働き方】

お客様に心を留めない。どんなに忙しくても何事もなかったかのように振る舞え。どんなにうまくできても無限にそれの繰り返し。新しいことは何もない。
そしてそれを受けいれろ。

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僕はカフェ(飲食店)の世界に入ってから13,4年ほど経ちます。いろんなお店や会社がありましたし、いろんなお客様に出会いました。出会いもあれば別れも当然のようにあります。
いい人もいたし、嫌なやつもいて、それ

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どんな質のコミュニティを持っていますか?

どんな質のコミュニティを持っていますか?

コロナウイルスの感染拡大によって店舗が営業できない期間がありました。そのタイミングでレシピブックの製作、販売を行うことにしました。

何かしらの書籍を作るというのは実はかなり前から興味がありまして「いつか必ず」と思っていました。

しかし飲食店というのはどうしても「毎日の食い扶持をどう稼ぐか」「今日の仕込みのこと」「営業に関わる雑務」などで手一杯になります。

攻めが最大の守りであり、守りが転じて

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いいカフェの条件

いいカフェの条件

長年いいカフェについて考えています。それが仕事なんだけど。
そのとき真っ先に「美味しいお店」は条件から脱落していきます。不要であるということではなくてまずいものを作るほうが難しく「美味しい(まずくない)」は最低条件なのです。
備わっていて当たり前で水洗式トイレのようなものです。(失礼…)
インフラのように人間は便利なものを求めます。美味しいはもはやそういうものと同じで求められて当たり前。答えて当た

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高橋さん

高橋さん

まだうちにカウンター席があったころに”高橋さん”という常連さんがいた。物静かで、声のトーンも低くどこか昔の俳優を思わせた。
いつもスーツを着ていたはずだ。

タバコを吸いながらビールと食事を楽しむお客様だった。年齢は確か僕と同じか、少し下くらいだったかと記憶している。

「マスター、ビールお願いします」

彼は、まだ20代だった僕のことを”マスター”と呼んだ。
なんかちょっとズレてるよな、と思いな

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時給1000円

時給1000円

時給誰もが自分のプロダクトを売るということを考えない。いや、考えられない。

他の誰かが生み出したサービスや商品を売ってお金を稼ぐ。
そういう仕事が当たり前なのだ。すでに存在するものをすでに構築されたシステムで売る。
そんなに難しくはない。中には高校生でもできることがある。だから時給が1000円を下回る、なんていうことが起こる。
経営者からすると1000円(例えです)を毎時間100人に払うというの

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もう買わないでください

もう買わないでください

なんだか釣りタイトルみたいになってますが…

今日は販売の形の変化とそれについて僕が思うことを書いていきたいと思います。特に新しい内容ではないので昔から購読してくださっている方は「あぁそれ知ってる」ということもあるかと思いますがお付き合いいただければ幸いです。(今月から購読してくださっている方々もいますので。)

飲食店なのに飲食させてはいけない

さて。

飲食店の形が今年の3月あたりからガラリ

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お客様を教育すること

お客様を教育すること

いい消費者僕はうちのお客様に「いい消費者」になってほしいと思っています。
「賢い消費者」と言い換えてもいい。
(お店に好かれるお客様、という話ではないです。それはまた今度)

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美味しいという嘘

美味しいという嘘

最近、パンケーキを食べる機会が多くなりました。子供が一緒だからということもありますがそうでなくてもついつい気付けば注文してしまっているということがあります。

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完全予約制カフェのすすめ

完全予約制カフェのすすめ

この記事は定期購読マガジンのため途中から有料です。

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さて、前回の記事は元々このマガジン用の記事でしたが(長いしパーソナルな話が多かったので)、やっぱりいろんな人に広く読んでもらってもいいのかなと思い無料で出させてもらいました。

僕が独立してから9年が経ちました。
僕は会社の経費で無駄なものを買ったりもしないし、真面目に納税もしているしまぁ細々とご飯は食べていけてるんです

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