現地校の代理教員になった話
▶︎季節が過ぎていくのがどんどん早くなる
季節が過ぎていくのはどうしてこうも早いのだろう。先日いちご狩りに行った。広大な畑をまわりながら、最初は白い部分が目立ついちごばかりに出会ったが、そこで「この畑は今回はまだ時が来ていないのだ」と決めずに、ずんずんずんずん奥に進んでくと、真っ赤に熟れたいちごが並んでいる列を一列だけを発見した。先に発見したのは長女で、諦めないって大事だなとそんなことを思った。
人生はこれに似ている。
どこかで決めつけてしまったらもう動けなくなるということがある。「違う国に来てしまったからこれ以上キャリアは築けない」とか「専業主婦になって何年も経つから外で働くのは無理だと思う」とか「自分に痩せるのは無理だろう」とか「転職できるはずもない」とか「これ以上かわいくなれるはずがない」とか。
そういうのは、ある種、呪いともいえるかもしれない。
この世にはいっぱいの呪いがありますね。女性の価値は若さとか、太ったら価値が下がるとか、高卒だと社会で活躍しにくいとか、女性は男性に従わねばならないとか。わたし自身にはまだ見えていない呪いもたくさんあるように思う。けれど呪いを観察してひとつずつ剥がすこともできるんだということを学ぶこともできる。
▶︎諦めないといいことがあるよ
今回ここに書きたいのは「諦めないといいことがあるよ」という話です。カリフォルニア州の代理教員の資格をとって、4月から現地校で授業を教え始めている。昨日でまだ2日目(2024年4月中旬時点)。
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