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PTAを引っ張っているのはパパ??

訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国カリフォルニア州オレンジカウンティーで毎月発刊されている「SWEET ORANGE MAGAZINE」に連載中の教育系コラム「バイリンガル前線」の転載記事(加筆・修正含む)です。 本記事は2023年6月に掲載されました。 本記事内の時系列は当時のまま変えておりません。

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その名もダッズクラブ

 子供が通う小学校には「ダッズクラブ」というPTA組織があります。その名の通り、父の会。これは小学校のファンドレイズイベントを牽引する組織で、我が小学校では母親ではなく父親が中心となって行われています。

 一般に、私はPTAに参加するのは母親というイメージでしたので、父親が集団で引っ張っていることに驚きを覚えましたし、また彼らのエネルギーのすごさに毎回圧倒されています。それは、いうならば「楽しむ力」というようなものでしょうか。

すべての目的はファンドレイズ(学校教育における資金集め)

 ファンドレイズというのは、米国に住んでいる人ならば聞き慣れた言葉かもしれません。公立小学校は基礎科目における資金はあるものの、音楽や体育、図書館などの予備的な学校運営に関わる資金はすべて親から集めています。

 ですから、親の資金が集まりやすい学校は充実しているといわれ、それが学校の評価にも関わってきますよね。

ダッズクラブ主催のイベントは?


 ダッズクラブは、ハロウィン、イースター、サバイバーチャレンジ(米国版運動会)、教師とのお茶会、朝食会など年間を通してたくさんのイベントを実施します。

 なかでも目を引くのは「父親による愚行」と銘打ったイベントで、父親たちが毎年テーマに沿って自身で練習を積み、舞台でショーをおこない(ある年は「フローズン」またある年は「女装ショー」)、それを見に行く人たちが席料を払って、それが結果的に学校へのファンドレイズになるという仕組みです。

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