見出し画像

ダニーデン11日目(マウントクック1日目)

楽しみにしていた週末。

ニュージーランドといえば世界有数のアウトドア大国。この国での滞在を決めてからアウトドア体験を目的の一つにしていた。

昨日、好評だったおにぎりを朝からたくさん作って子供たちを起こして車でお出かけ。

ダニーデンから北西に約4時間のロングドライブ。

目指すは世界遺産であり、ニュージーランドで一番高い山”マウントクックアオラキ国立公園”

アオラキとはマオリの言葉で”雲を突き抜ける山”という意味を持つそう。

朝ダニーデンを出発するときには曇っていた天気も、山が近づくにつれて快晴に。まず、目の前に広がったのは氷河から溶けた湖、プカキ湖。ミルキーブルーと言われる空の色に同化した水色が美しい。

後から知ったのだが、このプカキ湖ではキングサーモンの養殖が盛んで、湖のほとりにあるビジターセンターではサーモンの刺身を山葵と醤油で食べれたんだとか。サーモン好きの次女に食べさせてあげたかった。

さて、プカキ湖からさらに車で走り、マウントクック登山の玄関口、拠点となるハーミテージホテルへ。

マウントクックの壮大な雄姿を眺めることができる客室が売りの高級ホテルらしい。

日本人の団体旅行らしき方々もたくさんいて賑わっている。

まずは、登山前の腹ごしらえと、ホテル2階のカフェテリアへ。

大きな大きな窓から目の前に広がる3000メートル級の山々。頂には万年雪が覆い、テラス席で絶景を眺めながらのんびりする欧米人を見て、ここはスイスかと見まがうほど。

天気が良ければ、マウントクックも眺めることができるそう。この日は残念ながら、雲に頂部が隠れていた。

昼食は車の中で朝食のおにぎりを食べてきたので、スープやパン、フィッシュ&チップスなど軽めのもので。

ここでも徹底してストローやスプーンやフォークなどは木製のものが並ぶ。もちろんオーダーをして自分で必要なものをとりにいくスタイルだ。

カフェに隣接してニュージーランドが生んだ偉大なる登山家、エドモンド・ヒラリーの展示コーナーがある。人類史上初めてエベレスト山頂到達に成功した彼がこの地で登山技術を習得した経緯を展示品と写真や映像で学ぶことができる。

もちろん、マウントクックは本格的な登山コースもあるが、初心者向けのトレッキングコースも複数コース用意されている。

我々はまず初心者向けの”Hooker Valley Track”コースへ。途中3つのつり橋を渡りながら、マウントクックに近い湖まで行って往復する3時間コース。ほぼ平らな遊歩道を歩くと書いてあったのと、つり橋は子供たちに人気だろうとこちらのコースを選択。

本格装備は必要なく、水と帽子と歩きやすい服装で歩けるのもちょうど良い。

広い空に美しいアルプスが連なり、寒くも暑くもなくちょうどよい気候。
3つのつり橋がかなりの濁流の上にかかっており、長男が嬉しがってふざけていたので、落ちたら大変だと内心ヒヤヒヤしながら渡る。

途中大きな岩があれば登ったり、小川を見れば降りて水遊びしたりしながら
のんびり進む。

基本砂利道や土の道を歩くのだが、尾瀬のように草原の上に木道が整備されていた場所もあり、歩きにくいと感じた場所はなかった。

コースの終着点には簡単な休憩スペースが設けられている。氷河が浮かぶ土着色の湖のそばでおやつタイム。絶景を眺めながら食べようとフルーツや茹でたトウモロコシを持ってきていたのだった。

夫は疲れたのか、しばらくベンチで寝ていて、皆でゴロゴロ。その後風も強くなり雲行きが怪しかったので、来た道を戻る。

結局、我が家はおやつ休憩したこともあり往復4時間かかった。こんなに長い時間歩いたことはなかったので、当初は心配したが、景色が変わることを楽しみながら、6歳長男もおんぶなしで、歩ききってくれた。

宿泊はハーミテージホテル敷地内の安価なファミリー向けコテージ。

マウントクックの絶景は眺めることができないが、山小屋風の一軒家で広いお部屋でのんびり過ごすことができた。

ただ、夕食場所が限られていて、子連れに良さそうなお店はすでに予約でいっぱい。子供たちも疲れていたので、持ってきていた非常食のカップヌードルを部屋で食べ、よっぽど疲れていたのか子供たちは暗くなる前に寝てしまった。

ニュージーランドはアメリカより物価が高い。カフェが早々に閉まるので、夕食となるとそれなりのレストラン&バーとなる。子供に高価な食事は必要ないし、大人が集う夜のお店に子供がいることはお店のお客様にも迷惑なので、テイクアウトしてでもできる限り部屋で食べるのが良いというのが我が家の考え。

この国立公園には世界一星空がきれいだというテカポ湖があるようで、夫はできればそちらに行って子供たちに星を見せたかったようだ。

ただ、21時になっても明るいので私も早々に就寝。

夫が暗くなるまで粘って撮影した夜に輝く星の写真を翌朝見せてもらった。

そんなマウントクック1日目。

いいなと思ったら応援しよう!