ジェームズ・タウンとリッチモンド(26日目)
アメリカ横断旅行26日目。
朝モーテルを出ると寒い!昨日までは半袖1枚で過ごしていたのに、少し北に来ただけでこんなに寒いとは。。。
急遽長袖を着こむ。
宿泊しているチェサピークのモーテルを出発して1時間強。軽井沢のような木々に囲まれた街、ジェームズタウンへ。
言わずもがな、アメリカ発祥の地と言われている場所。
と偉そうに書きながら、私も昨晩見たディズニー映画、ポカホンタスで学んだのだが。
まずはジェームズタウンのビジターセンターへ。1607年にイギリス人が大西洋を渡りジェームズ川を上り、このジェームズタウンに入植し、街が作られる様子などビデオで学んだり、ここバージニア州の名前の由来が入植したロンドンの会社”バージニアカンパニー”だということなどを学ぶ。
子供たちはもっぱら、昨晩の映画の影響でポカホンタス探し。彼女の肖像画を見て、イメージと違う・・・と。そりゃ、ディズニー映画のプリンセスとは違うよ。
ビジターセンターの裏庭のような場所を歩いていくと、ジェームズ川があり、ポカホンタスの銅像があった。
イメージと合った銅像を見つけ、ご満悦な子供たち。
少し離れてイギリス人キャプテンのジョン・スミスの銅像もあった。
ディズ二ー映画ポカホンタスで彼女はこのジョン・スミスと恋に落ちるたのだが、事実は別のイギリス人と結婚したようである。
彼女が結婚式をあげたという教会もあった。彼女はこの地でしばらく生活したのち、アメリカインディアンとして初めてヨーロッパに渡り、イギリスでその生涯を閉じることになる。
川というより海のような雄大なジェームズ川のほとりで、当時の質素な生活を復元した屋外展示を眺めながら、アメリカがこの400年という短い歴史の時間でどれほど急速に発展したのかを思い知る。
もちろん、そこには先住民とイギリス人の争いもあったのだが、この受容と変化を受け入れつつ、アメリカは発展してきたのだろう。
その後、映画、リンカーンで何度か登場したリッチモンド市内のビジターセンターへ移動。
”Give me liberty, or give me death”
夫曰く、ここリッチモンドで弁護士だったパトリック・ヘンリーが”Give me liberty, or give me death 自由を与えよ、然らずんば死を"の演説をしたことで独立への機運が一気に高まり、イギリスからの独立を目指す1775年の独立戦争につながったと。
リッチモンドの歴史は被災と復興の歴史であり、独立戦争時にも街が戦禍にまみれ、その後の南北戦争時にも南軍の首都となったことから、最後の戦地として激しい戦いがあり、この地が陥落したことで南北戦争終結にもつながったようだ。
砲弾で焼かれたようなレンガを使用し、当時の激しい戦いを潜り抜けて残った建築物が痛ましい。
施設の隣にはジェームズタウンへと続くジェームズ川が流れている。
この景色がイギリスのテムズ川を流れるリッチモンドの景色と似ていることからこの地もリッチモンドと名がついたらしい。
旧市街を車で走っていると、たしかにイギリスっぽいと言われれば似ているような・・・(東海岸の街は建物がどれも重厚でどこも欧米の雰囲気があるのだが)
もう少し時間があれば、ジェファーソンが演説したセント・ジョンズ・チャーチやリンカーン映画によく出てくる白亜の議事堂、バージニア州会議事堂にも訪れたかったが、日が暮れかけていることと、子供たちの疲れもマックスに達してきたので、街を出てワシントン近くまで車を走らせる。
ワシントンまで残り30分ほどのウッドブリッジにてハイウェイ近くのモーテルにチェックイン。
カントリー・インというこちらも初めてのモーテルだったが、ワシントンに近いからか、今までのモーテルより洗練している。
部屋代は相変わらず最安値で予約し100ドルしていないと思うのだが、内装やスタッフもオシャレだ。
それなりの街だったため、モーテル近くのモールにあるベトナム・アジアレストランで夕食をとり、部屋へ戻り、リンカーンの映画を見た。
映画を見ながら洗濯機を回していたのだが、その時に室内プールを発見。
子供たちと映画を中断しプールへ。アメリカのプールにはジャグジーもたいていセットであるのだが、お年寄りの方が、のんびり会話を楽しんでいて、日本でいう銭湯?かとほほえましい。
ま、我々もそろそろ湯船が恋しく、ジャグジーは冷えた体も温まり寝る前にちょうど良かった。
そういえば、リッチモンドで時間が無くなった原因が、ジェームズタウンを出てハイウェイにのってすぐにアウトレットの看板をみつけ、ランチを兼ね入ったのだった。
食品以外の買い物は一切していない今回の旅であったが、出発前から子供たちと約束していたナイキの購入。
まだ子供たちが小さなころ、ハワイを家族旅行で訪れた。その際に、アメリカブランドはアメリカのアウトレットで購入するにかぎる!と思うほど何でも驚くほど安かった記憶がある。
今回のアメリカ横断旅行中も、アウトレット近くを通った際には行こうと話してはいたものの、なかなかその機会がなく、残り数日となったアメリカ滞在中のこの日に1時間ほどならと立ち寄ったのだった。
また、我が家の長女と次女は学校のバスケットボールクラブに入っていて、バスケ関連グッズをバスケットボールの本場アメリカで購入しようと決めていた。旅行をしてる中で靴がボロボロになってきたので、どうせならナイキで購入しようともなった。
ランチを軽く食べて、女子チーム(私と娘2人)は早々にナイキへ。商品数が多く、その安さにひかれ・・・意外と時間がかかり子供のシューズ以外に、Tシャツやリュックサックなどもご購入。
ママは子供に使われて壊れたサングラスをとあるアメリカブランドでご購入。
そんなこんなで、アウトレット滞在時間が想定より伸びてしまい、夫が予定していたリッチモンドの2つの施設の時間が削られたのだが、ま、こんなことも旅の醍醐味だ。