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ニュージーランド1ヵ月滞在記

アメリカ横断旅行を終えた2020年1月。

ニューヨークから成田に到着して2日後にはニュージーランドへ出発するため、バタバタと都内の自宅へ戻り、洗濯、バックパックの荷物を総入れ替え。

これから向かうニュージーランドは南半球のため、1月は常夏(←なんか古臭い言い方)。

ということで、基本的にジーパン、Tシャツの基本セットにワンピースを少し多めに。日本国内移動用にトレーナーにユニクロのウルトラライトダウンを重ねて。

アメリカ横断旅行と異なり、今回は1ヵ月ほど一軒家を借りる予定だったため、衣類などはスーツケースにまとめて。また日本の食材が購入できるか不明だったため、日本食を少し入れておいた。

子供たちの通うニュージーランドの現地校からは水泳の授業があるので、水着をもってきてほしい。くらいの案内しかなく、一応、通学用のバックに鉛筆・ノートなどを入れておく。

なぜニュージーランドなのか。

夫が仕事を辞めて長いサバティカル期間に入ると宣言して、まず家族でやりたかったことは2つ。アメリカ横断旅行と海外プチ移住。

短い期間でもせっかく海外に住むのであれば子供たちを現地の学校に通わせたかった。その中で、私のリクエストはただ一つ。
暖かい場所。
そこで南半球のハワイやフィジーなども候補に挙がった。

滞在期間は3か月ほどを当初は予定していたが、長女の強いリクエストがあり、3月初旬には一旦東京に戻りたいこと。すると必然的に1ヵ月程度しか学校に通えない。

そこで1ヵ月間だけ受け入れてくれる学校を探す。これがなかなか難しい。夫がいろいろ調べ、連絡をやり取りし、決定したのがニュージーランドの南島にあるダニーデン。

ダニーデンは人口10万人程度のニュージーランド第7の都市と言われている。ニュージーランド自体が人口500万人程度の国家なので、第7の都市でも人口は10万人程度。ちなみに南島ではクライストチャーチに次ぐ第2の都市である。

街はスコットランドからの移民が多く、なだらかな丘、どこまでも続く海岸線と起伏にとんだ自然豊かな街である。

ダニーデンは30歳以下の人口が45%を占める若い街であるが、その中心がオタゴ大学というニュージーランド最古の国立大学。現在国内ランキングはオークランド大学に次ぐ2位となっているが、歴史あるキャンパスと世界中から集った留学生で街は小さいながらスタイリッシュで活気に満ちている。

当初私が抱いていたニュージーランドへの印象は

①羊の国
②若き女性首相の国
③ワーキングホリデーの国

といったものだった。

しかし、夫が最終的にニュージーランドで生活をしてみようと決めた理由は

①IT先進国
②サステイナブル社会
③大自然

という3つからだった。

IT先進国

2014年にニュージーランドが主導し設立したD5(デジタル5)は世界最先端電子政府を目指し、英国、エストニア、韓国、イスラエルなどすでにIT先進国として名だたる国が名前を並べ発足。定期的に会議を開き、その情報を共有し合い、発展させていく取り組み。(2018年にカナダとウルグアイが加わりD7に)

これに伴い、ニュージーランドは行政の現場だけでなく、学校教育や農業などの第一産業、起業においてもIT活用を後押しし国がサポートしている。

サステイナブル社会

最低賃金、1日8時間労働などの今の働き方の基礎を最初に唱えた国であり、食料自給率はなんと300%という驚異の社会を形成している。

また、人口500万に満たない小さな国ながら、自国の豊かな自然の重要性に気づき、1990年代から自然保護、環境問題に取り組んできた。その結果、美しい自然とそこに訪れる観光客で大きな経済効果をもたらしている。

また、アーダーン首相に象徴されるように、すでにニュージーランドでは3人目の女性首相が誕生しており、彼女にいたっては事実婚でありながら子供を産み、世界で初めて現職の首相として産休を取得したことも話題となっていた。

大自然

東京に住んでいる私たちにとって、自然を感じる街に住みたいと思った。

ニュージーランドといえば、アウトドア。中でも南島には世界自然遺産としても有名なマウント・クックやミルフォード・サウンドなど一生に一度は訪れたいと思っていた場所がある。

海岸にいけばアザラシやペンギンがいるというのも惹かれた。

”小さな未来の国”

ニュージーランドがそんな風に呼ばれているわけを知るために、私たち家族は2021年1月末にニュージーランドへ飛び立った。


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