北海道・道東の旅2021 9日目
朝起きると、昨晩の雨はすっかりあがり
青空が広がっていた。
トイレに行きがてら道の駅摩周温泉の周辺を散策。道を渡った先に小さな川があり、静かな住宅地が広がっていた。
散歩していたら、道の駅もオープンし店内を散策し、フライドポテトや牛乳、ヨーグルトを購入し足湯に浸かりながら朝食を食べる。
道の駅の裏手には整備された公園が広がっており、そこの小さな水場にペットボトル片手に地元の方が水を汲みに来ていた。
我が家も子どもたちとペットボトルに水を入れて再び屈斜路湖へ向かった。
晴天の広がる屈斜路湖。ここには”砂湯”と呼ばれる砂を掘ると温泉が出てくるエリアがあり、子どもたちが水着で水遊びしながら遊んでいた。
我が家の長男も早速、水着に着替え、ひたすら砂を掘り、お湯が出てきたところで天然の砂湯温泉を楽しんでいた。
身体が熱くなれば湖で泳ぎ、冷たくなれば再び砂湯で身体を温める。
そんな様子を木陰で眺めながら、この風景、まるでハワイみたいだな。とその美しくのんびりとした景色をみて思っていた。
子どもたちは砂湯で遊びながらそこでお湯を沸かし、カップヌードルを食べるという。
親は隣のレストハウスでクッシーラーメンなどものを食べた。
クッシーとはレストハウスの前にドンと鎮座している巨大な青い恐竜?のような生物。なんでも1970年代にこの屈斜路湖で目撃されたという未確認生物。ネッシーに倣ってクッシーと名付けられたらしい。
この屈斜路湖、阿寒湖、摩周湖よりずっと大きく、カルデラ湖としては日本最大なのだとか。アイヌ語で”水が流れるところ”という意味の「クッチャラ」からその名がついており、釧路湿原を流れる釧路川の水源であると知った。
広大な屈斜路湖を巡る、昔懐かしい白鳥型の足漕ぎボートや水上ボートなどがあったが、こちらも残念ながら営業を中止していた。
ひとしきり、砂湯で子どもたちが遊んだ後、車で10分ほどの川湯温泉郷へ。歩いて回れるほどの小さな温泉街。いくつか立ち寄り湯を実施しているホテルがあり、いろいろ悩んだ末(夫が)、”川湯温泉プラザ欣喜湯”さんに決定。
ロビーもお風呂も閑散としていて寂しい限りだったが、温泉の質は高く、露天風呂、内湯共に体の疲れをいやすことができた。
その後、この日のメインイベント。
16時からカヌー体験!
屈斜路湖に到着した1日目にカヌー体験の看板を見かけ、その場で予約の電話。ほぼ予約でいっぱいのところ、なんとかこの日の16時からなら体験できるとおしゃっていただき、予約していたのだった。
お願いしたのは”屈斜路ECOツアーズ”
集合場所の雰囲気からとても良かった。屈斜路湖畔からカヌーを出し、しばし屈斜路湖の様子を湖上から楽しんだのち、釧路川源流へカヌーを繰り出す。もう小さな小さな小川のような釧路川の源流の幻想的な美しさときたら。ガイドさんのドンビシャ(的確)で屈斜路湖への愛溢れるお話を聞きながら、もうこのエリアに住みたいと思うほど。
小さな子どもたち向けにザリガニ採りや、水中の藻の観察。水の中の生物の説明など、子どもたちに向けてわかりやすく楽しく教えてくれるガイドさんが素晴らしい。
何物にも汚されていない自然とはこんなに美しいのだとキラキラ輝く水面を眺めながら私たちがこの自然を汚してはならないと改めて感じる。
川の途中の小さな三角州でカヌーを降りてしばしお茶タイム。ガイドさん提供の椅子を水の中に降ろし、暖かいお茶をいただく。この旅一番の忘れられない思い出となった。
夜はそのまま、一昨日宿泊した”和琴湖畔キャンプフィールド”へ。
10日間の道東の旅も明日には終了。
旅の締めくくりを湖畔での焚き火。グレーに重なり合う空と湖畔の色を眺めながら。焚火の薪が無くなってから、家族で空を眺め満天の星を眺めていた。
屈斜路湖。左右にある摩周湖、阿寒湖に挟まれ、観光地としてはあまり有名ではないのだが、この旅一番好きな場所になった。
厳しい冬に改めてこの地を訪れてみたいと強く思った。
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