NY1日目(30日目)
アメリカ横断旅行30日目。
朝からモーテルで朝食を食べて、出発。NYに入る前に夫のリクエストで独立宣言の街、フィラデルフィアに寄ることに。
1時間半ほどで到着。東部の街の移動はどこも短く西部とは大違いだ。
この街の歴史、アメリカの独立の歴史が学べるインデイペンデンス国立歴史公園のビジターセンターへ。独立戦争時代の遺構と現代のデザインを融合した立派な建物。
アメリカはどこの街でもたいていビジターセンターがあり、観光客に優しい。そこへ行けば、その街の歴史や文化を学ぶことができる。
日本でいえば、道の駅の観光センター?観光案内所?といったところか。新しく立派な施設はいらないが、少子化で廃校になった小学校などの施設を活用し、道の駅兼ビジターセンターのような場所を作ると良いのではないかと旅をしながら思っていた。
フェラデルフェアは1776年7月4日にアメリカが独立を宣言した街。当時の北米最大都市であり、13の植民地をまとめていた場所で、イギリスとの独立戦争後、首都がワシントンに移るまでの首都でもあったらしい。
アメリカ独立戦争は1775年から1783年まで。独立戦争が始まって1年後に独立宣言を作成し発表していたことになる。
"The World’s Symbol for Liberty 自由の鐘”
このビジターセンターには、自由の鐘と言われる大きな鐘が大切に保管されている。
当時はペンシルベニア議事堂の尖塔に置かれ、市民に独立に向けて動き出した大陸会議や独立戦争が始まった時、独立宣言をした日、重要人物が亡くなった日など、アメリカにとって大切な日に鳴らされてきたものらしい。
老朽化も進んでいることから現在は鳴らすことはできないが、近くで見ることができる。
子供たちは除夜の鐘みたい~~。と喜んでいた。(確かに言われてみれば似ている)
そしてカーペンターズホールへ。
ここも夫がどうしても来たかった場所。なんでも、北米13の植民地の代表が集い、イギリスからの独立を画策した大陸会議が初めて開かれた場所とのこと。
夫はシリコンバレーにいたときもそうだったが、スティーブジョブズやHPのガレージ、ドラッカーの自宅など。初めての場所に惹かれるらしい。
ここからアメリカの独立の歴史は始まったのだと熱く語っていた。
私はこのカーペンターズホールって名前が不思議だと思っていたら、カーペンターズとは大工という意味で、大工のホール?つまり大工が集うような庶民的な場所で隠れて話し合いをしていたというところか。と勝手に納得。
カーペンターズホールのお隣には世界遺産の独立記念館。
正面の銅像はアメリカ独立戦争において軍の総司令官として活躍したジョージ・ワシントン(初代大統領)
裏側にはアメリカ海軍の父と呼ばれたジョン・バリー。
ペンシルべニア州議事堂だったこの場所で独立宣言に署名したことやその後の憲法議論など行われた場所で現在は独立記念館として保存されている。
独立宣言を起草したのは
トーマス・ジェファーソン(3代目大統領)、ジョン・アダムス(2代目大統領・海軍創設者)、ベンジャミン・フランクリン(政治家・物理学者)などを含む5名が中心となっていたよう。
内部はワシントンに首都が移るまで議会議事堂として機能していたので、当時の面影そのままに見学することができる。
1階に下院議事堂、反対側に裁判所。2階には上院の部屋があった。コロニアル調の建物が美しい。
この周辺一帯も、国立公園として整備されており、すべての施設が無料である。子供たちも大好きなスタンプラリーを楽しんでいる。
こちらも施設に入るにはセキュリティーチェックがマスト。テロとは隣り合わせに強国ならでは。
ランチは通りを挟んで初めて見たコンビニ?”Wawa”
オシャレな店内は高級コンビニのような品揃え。近くで働くホワイトカラー層向けといったところか。
サンドイッチやドリンクなどは液晶画面で各自オーダーできるのだが、これまた細かいリクエストを確認され、こだわりのない私は液晶操作だけでも大変・・・
支払いまで終わるとレシートが出てきて、その紙に書かれたナンバーがスクリーンに出ると商品をピックアップしていくという流れだ。
もちろん、基本はコンビニなので、自分で商品をピックアップして支払うスタイル。コーヒーの種類が半端なくあって驚いた。
駐車場へ戻る途中、フィラデルフィアのお土産コーナーがあり、ロッキーがいた。なんでも、この地で映画の撮影が行われたらしい。
フィラデルフィラから車で北上し1時間半ほど。今回のアメリカ横断旅行の最終目的地であるニューヨークに到着。一気に車の量が多くなり運転も荒く注意が必要だ。
私は独身時代に1度マンハッタンを訪れていたので、2回目。夫は初めてな上に興味があまりない街なので、私が案内役に。
まずは自由の女神をみようとバッテリーパーク周辺へ。駐車場探しが手間取った。マンハッタンを車で移動は大変だ。
バッテリーパークから自由の女神へ渡る観光船が出ているが、我々は隣の庶民の足、スタテンアイランドフェリー乗り場へ。
このフェリーはロウワ―マンハッタンとスタテンアイランドを結ぶ24時間の無料フェリー。マンハッタンの渋滞解消のため、公営で30分ごとにフェリーが往復している。
このフェリーから自由の女神が見えるのだ。
子供たち、いや大人にもこれで十分、自由の女神を味わえる。そしてフェリーの上から遠ざかるマンハッタンの景色、近づいていく景色もなかなかの見応えだ。
乗船時間は30分ほどだろうか。広い船内、空いているので子供たちは寝転がったり走ったりのんびり過ごすことができた。
その後、ネオン輝く夜のマンハッタンをドライブして、ニューアークのベストウェスタンへ。
マンハッタンは高いホテルばかりで駐車料金もかかるだろうと郊外にした。
ニューアーク空港の近くで治安を心配していたが、ホテルはNYらしい洗練された作りで多くの人で賑わっていた。
いつもの朝食会場もやけに広くオシャレだと思ったら、夜はバー営業しており、食事もあったので、そこで夕ご飯を食べる。
久しぶりのベストウェスタン。安定のサービス、なぜか安心するお部屋。
お部屋で映画、スパイダーマンを見て寝る。