
クライストチャーチ3日目~ダニーデン1日目
朝、クライストチャーチを出発し、ひたすら幹線道路を南へ下る。
私たちが滞在した南島には高速道路はなく、ひたすら国道が海岸沿いに走っている。
ニュージーランドは日本と似て、山と海に囲まれた地形だが、日本のような険しい山道といった場所はない。緩やかな丘陵と平坦な道をひたすら走る。道路は基本2車線で広くはなく、ところどころに、本当に小さな集落があり、そこで食事やガソリン補給などができる。
モエラキボルダース
クライストチャーチを出発して3時間半ほど走り、お昼休憩を兼ねて、
モエラキ・ボルダーズという海岸へ。
どこまでも続く海岸沿いに、海岸にせり出すように建てられ一軒家レストランが海岸に降りる入口にある。
この海岸目当てに多くの方が集っていたので、日本でいうと道の駅のような雰囲気でもある。
店内に一歩入るとやはりそこにはオーシャンビューの絶景が。どうしてニュージーランドの人々はこうもステキなカフェ作りが得意なのか。いや、日本人が苦手なだけか。
いや、日本は作りたくても規制だらけで作れないのか・・・
ニュージーランド3日目にしていろいろと考えてしまう。
海沿いということもあり、シーフードのメニューが充実している。
この先も幾度となく食することになるクラムチャウダーと子供たちにも大人気のニュージーランドの国民食と呼ばれるパイをいただく。
その後、砂浜へ降りると地球のような丸石が波打ち際に転がっている不思議な景色が広がる。
調べてみると、6500年前に自然と海の中で転がってできた自然石なんだとか。ちょうど曇っていたこともあり、灰色の世界に灰色の丸い石が転がり、宇宙にいるかのような錯覚が。
丸石に上り、強風にあおられながら子どもたちとひとしきり水辺で遊び、さらに車で1時間。
ようやくこれから我々家族が1ヵ月滞在する、ダニーデンへ到着。
ダニーデン
ダニーデンへ入ると、2つの半島の奥入り江に位置し静かな湾にすり鉢状に広がる丘陵地。丘の中腹にずらりと並ぶ戸建てがなかなか壮観な風景。さすが南島2番目に大きな都市。
スコットランド滞在経験のある夫曰く、スコットランドのエジンバラに似ていると言っていた。
小さな町の中心部には確かに、英国風の歴史ある石造りの建築がずらりと並び、クライストチャーチとは少し雰囲気の違う街であった。
ダニーデンには約1ヵ月滞在し、子供たちが学校に通うということもあり、短期滞在用のアパートメント、もしくはエアビーで一軒家を借りる予定だった。
しかし、この家探しがなかなか難航する。
短期滞在のコンドミニアムの物件がそもそも少ないことに加え、1ヵ月となると長期滞在となり、なかなか空きがない。では短期レンタル物件があるかと思いきや、そんな短い期間で貸してくれる物件がない。。。。
夫がアメリカ横断旅行中にいろいろと探し、ようやく1ヵ月で貸してくれるオーナーを探してくれた不動産屋さんを見つけた。
確定したのはなんと滞在の1週間ほど前だった(アメリカを出発直前)ので、夫よよくぞ粘り強く交渉してくれた。と感謝。
街の中心部にあるその不動産屋さんで契約を交わし、一緒にやはり坂の中腹にある閑静な住宅街の一軒家へ。
こちらもスコットランド風?英国風なのか?大きな裏庭を抱える2階建ての一軒家。暖炉のあるリビングに、広いキッチンとダイニング。
庭を眺める寝室に、2階にも2つの寝室とバス・トイレの水回り。
5人家族には十分な広さだ。
広い裏庭には大きくせり出したテラスに森のようなお庭。果実も実り、子どもたちは初めて住む大きな一軒家に大興奮。
早速近所のスーパー”Count Down”に買い出しに。
食材はアメリカに比べると高く。。。日本よりも高い。自足率300%のはずだが、オーガーニック食材がほとんどで、これが農家の方々への正当な支払いをもってする適正価格なのかもしれない。
お肉には基本的に”Grass fed認証シール”がついている。
*Grass fed認証とは飼料ではなく、自然の牧草で育った牛や羊、豚肉のこと。
夫曰く、大型スーパーもニュージーランド自体で4つほどしかないため、価格競争が起こらないのかもしれないと言っていた。
珍しくネギを見つけたので、日本から持ってきたうどんをざるうどんに。あとは現地の野菜をグリルで炒めて。久しぶりの日本食は大好評。空港で日本食を没収されず良かった・・・・
夜は早速暖炉に火を入れ、暖炉の前でトランプ大会。
というのも、クライストチャーチも夕方以降は長袖は必要なほどひんやりしていたが、ここダニーデンは晴れていなかったこともあるのか、昼から肌寒い・・・
夜になれば、さらに冷え込み暖房が必要なほど。
2月はサマータイムなはずなのだが。。。さすが南極に近いからかダニーデンはかなり寒く、この先が少し不安になる。そんなダニーデン初日の夜。