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星屑コンピレーション後夜祭①りん

こんばんはこんにちはおはようございます!
創作処 愛染屋の総合演出、露木 凛です。

2022年10月15日16日に上演しました【星屑コンピレーション】は、愛染屋にとって実にまる3年ぶりの本公演でした。
ご来場くださった沢山のお客さま、応援してくださった沢山の皆さまには感謝が尽きません!Twitter始め、SNSでの感想も大変嬉しく受け止めております🌟🌟🌟
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さて、ここからは後夜祭です!
わたしは演出(劇の方向性を決める係)と原案(ストーリーの大まかなプラン出し)とチラシなどの広報媒体デザイン、などなど色々兼任しておりましたので、今日はまず、大枠の【星屑コンピレーション】全体の裏話から!

【1.既に2017年には原案完成済み】

コンピレーションシリーズは、過去に『月齢』と『太陽』を上演しておりますが、実は一番最初にプランが固まっていたのは『星屑』でした。元々わたしの中で、短編3本をナビで繋ぐ1公演をセットにしたコンピレーションシリーズを始めるにあたり、天体をテーマにした【天体コンピ】にするか、【太陽、月、星、地球】の4つのテーマに分けて4公演分のコンピにするか、とっても悩んだりしてまして。
で、各天体テーマにて見えたお話がかなり色々あったので、『天体コンピ』ではなく、『星屑コンピ』『太陽コンピ』『月齢コンピ』の3つになりました。ちなみに『地球コンピ』が無いのは、地球にいる我々にとっての天体をコンピレーションにしてみよう、と思ったからです。
ちなみに…
『月齢』:地球の人間の話。月が見ていた半月間の物語。(メインテーマは、生きていくこと)
『太陽』:太陽をモチーフに書かれた創作絵本の動物の話。(メインテーマは、他者と自分)
『星屑』:プラネタリウムと児童文学をイメージしたヒトと星の話(メインテーマは、命とマイノリティ)

ほんとは、地球に段々近づいてくるイメージで、遥か彼方の星、8分前の光を届ける太陽、地球のただ1つの衛星たる月、と上演していくつもりだったんです。(なので2017年時点で月齢コンピはプロットがほぼ空っぽスカスカ)
ただ、コンピレーションシリーズを新たに立ち上げるなら、身近に感じられる月(しかも、人間の話)からかなぁ?とか考えたりしてまして。
今思うと、地球から遠ざかって視野を広げていこうってのは、当時のわたしグッジョブと思いますね。

【2.プラネタリウムへのこだわり】

仮チラシの段階から、かなり色んなプラネタリウムの企画のポスターやチラシを読みあさりましたね。(実はわたし、チラシを自作するの、今回が初めてなんです。。。ひたすら☆を並べる、写経みたいな作業みたいななんとも言えない無限の時間を過ごしました。デザイナーの皆さまって、偉大だなぁと、改めて感じた次第です)
生身の人間が演じる演劇だからやりたいこと、プラネタリウムに対する没入感を得て欲しいこと、を両立させるためには、細かいことからやらなきゃな。と。
脚本担当のゆかには、実際にオシャレな都内のプラネタリウムへ行ってもらったりしました。わたしは体調の都合でディスカバリーパーク( ˶ '꒳​' ˶)
そこにある、チラシ、チケット、パンフレットやリーフレットなどを、色々研究して、紙の種類や見た目のレイアウトなんかを【っぽく】してみたいしました。いや、プロのお仕事の恩恵にあずかるかんじですね。あ、でもトレースも丸パクリもしてないです!!!
あとは、会場スタッフの衣装も。お揃いのスカーフを購入して、空気感を演出しました。
前説を『演劇の前説』···▸『本編内の前説』としたことも、お客さまに【劇場に来たんだ!】という気持ちと【なるほど、今からプラネタリウムね】と思って頂きたく、二重構造に。しかし、これはもっとやりようがあったかなぁ、などとおもっております。

【3.令和イソップ童話になりすぎないように】

2017年と、5年近く前からあたためていた社会への叫びが、プロット段階でかなり風刺的過ぎるというか、教訓的というか、押し付けがましいというか……。当時ならとくにそんなこと思わずに上演まで持ってきてしまったと思うのですが、何せわたし、日々学びを得ている訳でして(笑)休止期間中に、さまざまな先輩方との交流や、コロナ禍においても活動を続けてくれていた仲間たちの作品を観たり、考える時間はほぼ無限なので。
主義や主張を叫ぶなら、わたしが演説すればいいだけ。演劇作品にする意味とか考えたりする中で、ただ、わたしの観た世界を切り取るだけにしよう。と。
今作は完全にファンタジーなのですが、どの作品も、わたしの脳内に実際にある世界で、わたしはその世界をいつでも覗き見できるんです。現代令和JAPANに通じる世界の歪みも世界の幸せもあります。そういうものを、今後もっと上手に切り取れるよう、今後より精進して参ります!

舞台を創ること以外にも創作がしたい、これまで舞台で表現してきた物語や世界をもっと知っていただきたい、楽しんでいただきたい……そんな思いから始めたnoteです。 細々と更新しておりますが、少しでも楽しいをお届けできていれば幸いです。 もしよろしければ、サポートよろしくお願いします!