【基本編】『紙1枚ワークス』Chapter01
本日は、基本編Chapter1の内容をシェアしていきます。
メインテーマは、
『何を』伝えるかよりも『◯が』伝えるかが大事です。
Chapter00「イントロダクション」からの続く連載となります。
前回分のnoteは、こちらからご覧下さい。
最初に、タイトルを読んだときには、『◯』の中身が気になりました。
そして『伝える』話の中身よりも、もっと重要なことがあるのか?
話の中身の方が大事なんじゃないか?
そんな風に思っていました。
『◯』の中に入る言葉も、全然想像がつきません。
一文字なのか、二文字なのか。
皆さんは、タイトルの空欄に入る言葉は、なんだと思います?
少しだけ、シンキングタイムといきましょう!
・・・・
・・・
・・
・
はい。
少しだけ、考えて頂けたでしょうか?
この空欄に入る答えを発表します。
それは・・・
『誰』と言う漢字一文字が入ります。
つまり、タイトルの中身に当てはめると、
『何を』伝えるかより『誰が』伝えるのか?
そちらの方が、大事なことですよ。
そう言った、話を著者の浅田さんは、されていました。
『誰が』伝える?それで、話の説得力が決まる
話をしている人が、『誰』なのか?
それによって、聞き手の受け取り方が変わってきます。
話をしている人物が違うだけで、同じ内容の話をしても、
素直に受け取ることができなくなるんですね。
例えば、Twitterで、前澤友作さんが、こんな投稿をされていました。
前澤さんは、YouTuberとしても動画を投稿されています。
そこで、初投稿の動画が、1000億円と言う金額を通帳に記帳すると言う、
非常にインパクトの強い動画を投稿されていらっしゃいました。
この動画を見たときに、僕は衝撃を受けたのですが 笑
本当のお金持ちは、桁が違うなっと・・・w
そんな本物の大金持ちである、前澤さんが、お金をプレゼントする
キャンペーンをやります!
皆さんのご応募をお待ちしております!
そんな内容の投稿をされています。
これは、非常に信憑性がありますよね。
本当に、お金のプレゼントなんてするのかな?
こんな風に疑う人の数よりも、圧倒的に応募する人の数が多いと思います。
前澤さんが、言うんだったら・・・本当なんだろう!
こんな風に、素直に受け取って貰えるんです。
では、これが、もしも、どこの誰かもわからない人が、
Twitterで、現金プレゼントのキャンペーンを開催していたら
その人の話を、信用できますか?
素直に、応募しようと考えるでしょうか?
めっちゃ、怪しくないですか?笑
その人に個人情報を開示するのは、かなりリスクがあります。
こんな感じで、両者とも同じ内容のメッセージを伝えています。
それなのに、前澤さんの方は、無条件でたくさんの応募者が集まります。
よくわかんない、怪しいアカウント名のTweetは、スルーされてしまうんです。
このように、話す内容よりも「先に『誰』が伝えているのか」
そこを明確にする必要があります。
自分の情報を『先に』相手に開示しないと、
「誰やねん、お前は!」
そんなリアクションをされて、
ロクに話を聞いてもらえないのです。
どんなに素晴らしいコンテンツやメッセージを投げかけていても、
相手に1ミリも届かないし、ピクリとも相手の感情を揺さぶれない。
そうなってしまうと、発信する意味がありません。
こちらが、相手に伝えたい内容を、受取拒否されてしまうので。
『誰』が伝えるかって、とても大事なことなんですね。
話し手が、どんな人なのか明らかにする
『誰が』について、もっと深掘りしていきます。
勉強を開始する前に、一番最初にやるべきことがあります。
それが、話し手の人物像を、理解しておくことです。
・この人は、どんな人なのか?
・どんなことが得意なのか?
・今までの実績や経験は?
情報を集めて、『誰』この人?
という不明瞭な状態から、
人物像を完成させていきます。
話し手について、情報が集まるほど、勉強では有利になります。
なぜなら、その人について知ることは、
深い理解を得ることに、繋がっていくからです。
芸能人格付けチェックをご存知ですか?
人物像が、定まることが、深い理解とどのように繋がるのか?
お正月の名物バラエティ番組を事例として挙げます。
芸能人格付けチェック
〜概要〜
出演者が「高級品」と「安物」を見分ける問題に挑戦し、正解数に応じて番組内独自のランク付けを行う番組。 前述の通り開始当初は『人気者でいこう!』での1コーナーとして始まり、最終回まで不定期に放送。番組終了後、2005年に単発特番としてコーナーを番組化。その後、好評により元日での放送が定着する。2013年からは「常識チェック」「BASIC」「MUSIC」などといった、「芸能人格付けチェック」からの派生番組が春・秋の改編期に放送されている。
出典 Wikipedia
この番組は、出演されている芸能人が、出題されたテーマに関して、
どちらが、高級品なのかを見分けるクイズです。
選択肢は、『A』か『 B』かの二択です。(ときに三択にも、なります)
問題の「テーマ」が、お肉だったら、こんな具合です。
100gで、2万円の価値がある、高級なお肉と、
100gが、300円ぐらいの、安価なお肉を食べて、比較します。
まあ、悩みますよね。笑
でも、答えを出さないとならないんです。
だから、一口ずつ食べて、それぞれ、コメントを残します。
Aのお肉は、パサパサしているから、スーパーのお肉なんじゃないか?
Bの方は、油が、口の中で溶けて、上品な香りを感じられました。
なので、Bの方が美味しかったので、Bです!
これが、正解していれば、おお、すごいな!
っと周りから称賛されます。
しかし、Aのお肉の方が高級品だった場合は、
Bのお肉を褒めれば、褒めるほど、ダサい感じになってしまいます。笑
そのコメントが、的外れであるほど、面白いんですが 笑
いろんな迷言が生まれたり、自信満々に不正解の方を選んだりしていく人が
参加していると、面白いんですよね。笑
そんな中で、この番組で、ただ1人だけ、
ずっと連勝し続けている一流芸能人がいます。
それが、Gacktさんです。
Gacktさんは、毎年行われるチェックで、
全て正解し続けてきました。
一回も外さずに、来ています。
それが、プレッシャーになって、ストレスで、ハゲた。
この番組に出る直前は、胃が痛くなる。
相当な緊張感と周囲のプレッシャーを感じながら、
それでも、正解し続けるGacktさんの凄さを感じますよね。
これまでの番組出演の歴史で、ずっと正解を出している
Gacktさんのコメントは、深淵を感じるのです。
奥深く、その物が優れている、本質を捉えてるような、
しっかりと見極めた上で、コメントしてるんだろうな。
それが、彼の言葉から発せられている。
そんな雰囲気が伝わってきます。
これは、なぜなのかと言うと、
Gacktさんという人物像を視聴する側が理解できてるから。
そうなんじゃないかと思うんですよね。
・これまで、正解し続けていること(実績)
・正解することに貪欲な姿勢(ストレスでハゲるほど本気)
・全員の期待に頑張って応えようとする
Gacktさんって、すごい、努力家なんです。
裏で、めちゃくちゃ、勉強しています。
盆栽の問題が出た時に、分からなくて、マグレあたりだった。
もしかしたら、外してたかもしれない。
そんな話を番組内で、されていました。
その時に、本気で悔しかったそうです。
悔しい気持ちから、次に盆栽の問題が出たら、
絶対当ててやろう!
そんな気概になったそうなんですね。
もう、そこから、盆栽について勉強して、盆栽協会からも、
資料を送って頂くほどに真面目に知識を増やしていきました。
こんな頑張ってる人のコメントが、浅いものになる訳が無い。
マジで、100%本気で取り組んでいます。
だから、彼の言葉には重みがのしかかっているかの如く
味わい深いコメント、まるで、その道のスペシャリストなんじゃないか?
そう周りに思わせることができるほどの圧力を放つことができるのです。
Gacktさんが、牛肉について語る時に、この肉は、油が上品で、噛んだ時に、
口の中に繊維がしっかりと残っていて、本物の香りがする。
ちょっと、どんなコメントだったかは、覚えていませんが。笑
すごく、説得力が感じられるし、事実として、そうなんだろうな。
自然に、そう感じられると思うんですよね。
Gacktさんは、その物の”違い”をしっかりと比べた上で、
根拠があって、選んでいるんです。
山勘で、適当にくじ引きして選んでるわけじゃないんです。
自らの中にある知識と経験をフル稼働して、本物を判別している。
だから、連勝し続けることができているんだと思います。
これって、Gacktさんが、伝えてるから、深く味わいがあるような、
コメントに感じられるんです。
中身よりも、伝えてる人が誰なのか?
そこが、聞き手に見られてしまいます。
僕が、Gacktさんと同じようなコメントを発言しても、
空虚なんです。
なぜなら、僕には、高級な肉を嗅ぎ分ける知識も経験も
圧倒的に不足しているから。
・普通に美味しいお肉です!
・油が、すごいです!
こんな、ありきたりの感想しか言えないでしょう笑
それだと、普通すぎて、多くの人の心に影響を与えるような、
力強さを与えられないんです。
全然面白くもないし、勉強にもならないコメントなんです。
こんな感じで、『誰が』発言しているか?
それによって、話の中身の受け取り方、印象が大きく変わります。
それなので、話し手の背景にある事、実績、経験したことなど。
それを最初に『伝えないと』受け取ってすら、もらえないのです。
『話の中身』や『伝える目的』も大事ですが、それ以上に、
『誰』が伝えているのか?
それが、自分が話をする上でも、相手から話を聞く上でも、肝要です。
『誰が』を明らかにすれば、話の意図も明確化される
誰がを明らかにするのは、有名人だけなんじゃないのか?
自分は、特に何も有名人でもないし、開示するだけの知識も才能もない。
だから、関係ないのではないか?
そう感じた方もいるかもしれません。
しかし、全然、そんなことはありません!
すごい人だから、自分のことを開示するわけじゃないです。
話をする人の立場や価値観、想い、やってきたこと・・・など
その人を知らずに、話の中身だけを聞くと、真意がよくわかりません。
内容だけ聞いても、その話してる人について知らないと、
その人の話の「意図」が見えてこないんです。
なぜ?この人は、そんなメッセージを伝えているのか?
この部分が伝わってきません。
気持ちの部分が感じられないんです。
その人を、よく知らないから。
この相手の「意図を探る」ということは、非常に大事です。
話を聞く上でも、伝える上でも、意図をハッキリさせること。
それが、伝わる/コミュニケーションでは、とても重要です。
相手の意図が伝われば、話を深く理解できる
意図を理解するためには、相手の背景となる情報が必要です。
相手の人間性=意図(目的、狙い)なんです。
例え話をします。
あなたは、電車に乗っています。
そこで、ワイワイと、子供たちが騒いでいます。
うるさいなぁ・・・もっと静かにしてよ。
そんな風に感じました。
両親は、何をやっているんだと、子供のしつけがなってない!
そんな風にイライラしていると、その子供たちの父親が話しかけてきました。
ごめんなさい、騒がしくしてしまって。
実は、数時間前に、あの子たちは母親を亡くしてしまったんですよね。
私も、茫然としてしまっていて、まだ現実を受け入れることができません。
あの子たちも、まだどうすれば良いのか、気持ちの整理がついていないようなんです。
あの子たちが元気に走り回る姿を見ていると、これからは、
私自身がもっと、父親としてだけじゃなく、母親代わりにもなって
行かなければいけないのに・・・ごめんなさい。
これは、有名な「7つの習慣」という大ベストセラーの本に
出てくる、ストーリーです。
いかがですか?
相手の背景にある情報を知る「前」と「後」では、受け取り方に
差が出ているな、と感じませんか?
発信している内容は、一緒です。
どちらも子供が騒いでいるということを伝えています。
唐突に起きた、母親の死というものに、混乱して、
どうしたら良いのか分からずにいる。
そういう気持ちで、騒いでいるんだなっと思うと。
イライラしている気持ちよりも、子供たちの心は、大丈夫なのかな?
という心配の気持ちも出てくるかと思うんですよね。
もしも、相手の背景にある情報が不明確なままだと、
浅い事実しか読み取れなくなります。
「なんだよ、うるさいなぁ〜もっと静かにしろよ!」
「親も、子供が騒いでいるのに注意もできてないなんて、
全然だめだな、なんて良識がない人なんろう・・・」
そんな感じで、表面上の事実だけを見て、判断して
しまうかもしれないんですね。
《勉強する以前に、まず、対話することから始める》
じゃあ、一体何をすれば、『誰が』について、
正しく自分の情報開示をできるのでしょう?
まず、話し手は、自分とは、こういう人間です。
それを最初に伝えましょう。
読んだだけでも、人間性が伝わるような「プロフィール」を作成しましょう。
リアルで会話する場合は、「自己紹介」から始めるんです。
この視点は、今までの、僕にはありませんでした。
コンテンツさえ届ければ、自分が『誰』なのか?
読者は、発信している僕のことなんて興味がないだろう。
そんな風に考えて、アウトプット活動をしてきました。
でも、読者に自分の意図を正しく理解してもらうためにも、
自分のことを伝えることは、避けては通れない道だったんです。
そこに、気づくことができました。
本当に深い部分まで、相手に理解してもらうためには、
僕という人物像を明らかにしなければ、正しく伝わらないんです。
それに気づかされました。
また、コミュニケーションの重要性は、話し手だけの話に留まりません。
聞き手側も、相手が本当に伝えたいことを理解するためには、
発信している人が、どんな人物なのか?
発信している内容よりも、先に、相手の人物像を把握しなければ、
相手の伝えたい話の中身を、正しく理解することは不可能です。
勉強というものは、人間同士の対話です。
本だろうと、ネットの記事だろうと、動画だろうと・・・
背後には、常に生身の人間がいます。
勉強する時に、人間を理解することを除外したら、本来獲得出来るはずだった
学びと気づきを取りこぼしてしまうことでしょう。
<最後に>
今回は、『何を』伝えるかよりも『◯が』伝えるかが大事です。
ということを話してきました。
話の中身よりも、『先に』発信者について知ることが、
とても大事なことなんですね。
そうしないと、相手の話の信憑性の判断もつきません。
それに、相手が本当に「伝えたい」ことや、動機が見えにくいと、
共感できないので、中身が入ってこないんです。
だから、話の内容を表面的には理解できても、深い部分まで、
心が震えるような理解は得られません。
それって、もったいないじゃないですか。
せっかく勉強するなら、深い部分まで共感できて、理解も得たいですよね。
だから、まず『誰』が話してるのかについて、先に調べておくことは
とても大事なことなんです。
また、話し手側から見ても、自分という人間をアピールすることは、
絶対に必要です。
なぜなら、自分の人間性が相手に伝わらなければ、そこに、
理解や共感が生まれません。
目的が不明なので、表面的に、話してることや、やってることだけしか
見てもらえないのです。
親が子供に『勉強しなさい』とだけ怒っても、子供は、
うるさいなぁ・・・良いじゃん、勉強なんてしなくても。
早く友達と遊びたいなぁ、早く話が終わって欲しい。
親がどんな想いで、言ってるか分からないとそうなるんですよね。
受け取ってる子供としては。
逆にこんな風に自分の『想い』を伝えたらどうなるでしょう?
学校の勉強って大変だよね。
お母さんも、昔は、勉強が大嫌いだったから、あなたの気持ちもわかるわ。
でもね、大人になってから、気づいたことがあるの。
学校の勉強自体は、できなくても全然困らないんだけどね。
今、学校に通っているうちに、勉強することに慣れておかないと、
将来自分の好きな仕事についた時に、勉強し続けてきた人との
差が開いてしまうんだよね。
学校の勉強の成績は関係ないし、どの学校に出ているかも
そこまで影響はないかもしれない。
けれどね、今から将来のために勉強することを
当たり前にできるようになっておくと、人生がものすごい楽しくなるよ。
趣味でも、仕事でも、どんなことでも、勉強する力があれば、
絶対にあなたのためになると思うんだよね。
今ここで覚えた知識や成績は、どうでも良いけれど、
ここで勉強を頑張ったという事実は、あなたにとっての将来の掛け替えなのない
貴重な財産になるよ。
だから、学校の勉強は全然できなくても良いけど、
あなたが、将来のやりたいことを叶える力を身につけて、
楽しくて、最高にハッピーな人生を送れるようになるために
勉強することに取り組んでみたらどうかな?
こんな感じで、想いの部分、それを伝えるんです。
そこを子供に伝えれば、ちゃんと勉強することの意味について
子供は、自分で、考えるきっかけになると思うんですよね。
学校の勉強が、できなくても、自分で考える力を身につければ、
絶対に社会に出ても役に立つわけじゃないですか。
むしろ、社会に出て重要になるのは、考える力の方かもしれません。
学校の勉強のように、決められた正解が用意されていないので。
伝えてる話の『中身』よりも、
それを伝えるあなたの『想い』が大事なんです。
そこをしっかりと、伝えるから、相手の心に響くようなメッセージになるんです。
中身どんだけいい話してても、その意図が伝わってないならば、
スルーされて終わりです。
まとめてた、つもりが、長引いてしまいごめんなさい。
改めて、要点だけ述べます。
伝わる/コミュニケーションでは、
何を伝えるかよりも、誰が伝えるのかを明らかにすること。
それが、話し手/聞き手の双方にとって重要である。
はい、今度こそ以上です。
いつも、最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
また、次回はいつになるのか不明ですが、
よろしければ、またお会いしましょう。
次回予告
Chapter2: 理想通りに働けないただ1つの理由
では、また次回もお楽しみに!
ありがとうございました!
さようなら〜ヽ(;▽;)ノ