【考察】社会人が取るノートは、知識を保管するためだけに、取るべきではない。
『紙1枚学習法』を実践して気がついたことがあります。
浅田すぐるさんの、著書である、
「すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法」
を読んでいる中で、気付きました。
それが、『ノートの取り方』1つで、勉強した内容を
自分の人生の役立てられるのかが決まる。
ということです。
●ノートの取り方で、勉強の成果が決まる。
勉強を始めるとき、学んだ事を記録するツールとして
『ノートに書く』という事を、昔からしてきました。
学校生活から始まり、会社に就職してからも、
教わった事や、覚えておきたい事を、ノートに書いていました。
勉強=ノートに書く。
こんなイメージが、あります。
そして、とりあえず、『紙に書いておこう』
こんな風に、何も考えずに
なんとなく、ノートを使っていました。
今回の『紙1枚学習法』を学び、ノートの使い方、
ノートの書き方が重要であることに気付きました。
・どんな風に、ノートを使っているのか?
・どんな事を、ノートに書いているのか?
それにより、後の学習効果に大きな
差が出る事を確信しました。
●これまでの「ノートの取り方」の問題点
今までの経験から、どうやって、ノートを使ってきたのか?
実際に、何を書き込んできたのか、振り返りました。
すると、3つの問題点が隠れていることが判明しました。
1つずと挙げていきます。
1.覚えるため/忘れないために記録している。
2.後から書いたノートを見直さない。
3.自己完結型のノートになっていた。
これらの点が問題として浮き彫りになりました。
では、1つずつ説明していきます。
◯1.『忘れない・覚える』為にノートを取っていませんか?
僕が、何かノートを取る際には、役に立ちそうな事を、
覚えておくために、書いていることが多いです。
自分が忘れないために『メモ』しておくという目的で書いてきました。
『覚えておこう』と言う姿勢は、素晴らしいことだと思います。
なんですが・・・『知識を覚えておく』これが、
ノートを取る『目的』になっていると、非常にマズいです。
なぜ?
覚えるために、記録しておくことが、ダメなのでしょうか?
□知識を覚える=無価値です。
知識を覚えることには、何の意味もありません。
知識を覚えられたとしても、活用するところまで
持っていけなければ、恐らく勉強したことは無駄になるでしょう。
知識を活用するためにノートを使う。
こんな意識を持って、ノートは、利用しないと
ノートの罠にハマる危険性があります。
□ノートの”トラップ”とは?
新しい情報や知識を学んで、ノートに書き込んでいく。
これって、めっちゃくちゃ楽しいです。
僕の場合、ノートを取ることで、
勉強できてる気分に陥ります。
知識が増えているような、実感を感じます。
それだけで自分の頭が良くなったように
錯覚してしまうんです。
ノートに取る=勉強してる。という感覚でした。
この感覚に陥ると、かなり危険です。
手を動かして書いてるので、勉強したぞという気分になります。
これこそが、ノートの罠(トラップ)です。
□ノートを書く目的が「知識のストック」になっている
この、トラップにハマると、勉強目的が、知識を保存しておこう。
とりあえず、ストックする、ことがゴールになります。
この考え方を持っていると、
「ノートに保存する」ことが、合格ラインになります。
この設定だと、ノートに書いた時点で、目的は、達成できてしまいます。
すると、ノートに書いた情報を『活用する』という発想に
繋がりにくくなります。
勉強や、情報収集には、必ず『目的』があります。
目的が設定されてない勉強なんて、勉強したうちに入らないです。
もし、無目的な勉強があるとすれば、それは娯楽と一緒です。
知識や情報を覚えること自体には、本来何の意味もないです。
重要なのは、その情報や知識を、自分の現実にいかにして、
活用していくのか?
その思考プロセスを通して、初めて勉強という行為に
価値が生まれるのではないでしょうか?
◯2.書いたノートを見返さない。
2つめの、問題は、知識のストックする話とも関連してきます。
ストック型のノートは、書いて終わりになるという話をしてきました。
とりあえず、書いておこう。という気持ちでメモしておくと
僕の場合は、ほとんど見直す事をしません。
仮に、ノートを開いて見返すことがあっても、
「この日に、こんな事を言われたのかぁ〜」
「そういえば、そんな情報も、教わったなぁ〜」
基本的に、思い出して終了です。
そこから何の進展もありません。
ただ知識を書いた、紙の束が、
机やファイルに収まっているだけでした。
これだと、勉強した意味は、ほとんどありません。
そして、そのうち全部忘れてしまうでしょう。
◯3.自己完結型のノートを書いていた
3つめの問題として、ノートを自分の為に書いていた。
ということに気づきました。
自分が読むだけなので、自分さえ、わかってればOK。
いつも、ゆるい感じに、気楽に書いていました。
情報を活用することが前提になっているノートなら
自分だけが、わかる状態でも良いと思います。
ただ、活用じゃなくて、記録がメインのノートの場合は、
自己完結で、終わらせることは、推奨しません。
自分さえ分かれば良いというスタンスは、自分の理解度を見誤る
おそれがあります。
本当は自分でもよくわかってなくて「理解できてない」ことを
ノートに書いてる段階で「理解できている」と誤解してしまう。
こういった事が、自己完結型でノートを書いてしまうと
起こり得るのではないかと思います。
□自己完結型から他者解決型へ
では、どうすれば、理解できているつもりを
防げるのでしょうか?
その方法は、シンプルです。
自分の為に書いていたノートを、他人の為に書くようにする。
それだけで、理解していたつもりを防げます。
そして、しっかりと、自分の言葉で他者に、学んだ事を
伝える事が、できるようになるのです。
□人に教えると理解できる
学生時代で、勉強ができて、成績が良い人は
人に教えるのが、上手です。
「この間の数学の〇〇について教えてよ。
ここ、問題集の問い3の解法がよくわかんないんだけど・・・?」
こんな感じで、質問すると、気前よく教えてくれる人がいます。
「あ〜あ、それね!
う〜んとね、そこは、この間の授業で習った〇〇の公式を使って・・・」
勉強ができる人は、伝え方が上手です。
わからない部分は、上手く噛み砕いて、わかりやすく解説してくれます。
疑問点や腑に落ちない部分も、どうすれば理解できるのか、
優しくアドバイスしてくれます。
この時に、自分が本当に理解できているのか?
理解度をチェックできます。
もしも、イマイチ、理解できていなければ、
誰かに学んだ内容を話たり、教えようとしても
上手く言葉が出てこないでしょう。
□他者の疑問に答える為の資料としてノートを活用する
ノートを使って、誰かに教える。
そんな気持ちでいると、適当な気持ちではいられません。
ある種の責任感が発生して、程よい緊張感が芽生えます。
自分が分かればいいや!
という曖昧な感情ではいられません。
教えるつもりで、ノートに記録しておけば、情報も整理しながら聞きます。
わかりにくい表現や、言葉などがないか?
どんな疑問が出てくるのかな?
ここの部分について、突っ込まれた時に答えられるようにしておこう。
などなど・・・いろんな事を考えてしまいます。
自分の為に作るノートから、他者に教える為に作るノートにする。
それができれば、間違いなく自分の理解度は深まります。
そういった意味で、自己完結型(自分が分かれば良い)から
他者解決型(他人の疑問を解決する)に移行すること。
それが、できれば活用できるノートになると思います。
●<まとめ>
今回は、僕の今までのノートの取り方の
問題点を明らかにしました。
1.覚えるため/忘れないために記録している。
2.後から書いたノートを見直さない。
3.自己完結型のノートになっていた。
主に、こちらの3点について書いていきました。
1つめの話では、ノートは、知識を活用する為のツールである。
知識は、覚えておくだけじゃ何の意味もないという話を書きました。
2つめは、書いたノートは、ちゃんと見返して、進展させること。
そうしなければ、活用できるノートにはなりません。
というお話を書いていきました。
3つめは、活用方法の1つとして、ノートを人に「教える」
為の資料として利用してみては、どうでしょうか?
そうすれば、自分の理解も深まって、どのぐらい理解できているのか?
確認テストができますよ。
こんな話を書きました。
今回の話は、いかがだったでしょうか?
これを書いている理由は、僕自身も自分のアウトプット不足を
強く痛感させられたので、自分の理解度チェックの意味を込めて
noteに投稿しています。
拙いながらも、これも立派な『活用する』ということに
繋がっていると、ひしひしと感じます。
この投稿では、知識を活用できないノートの取り方についてをテーマに、
僕が、問題視している部分を論えてきました。
どうすれば、知識を活用できるノートを取れるのか?
その具体的な方法が、気になった方は、
『紙1枚学習法』の書籍を購入されてみてください。
そして、購入された方は、ぜひ実際に、身近にある紙やノートを使って
『紙1枚にまとめる』威力を体感してみましょう。
今までの、ノートの取り方とは、一線を画すものだな。っと
感じてもらえると思います。
という事で、今回の記事は終わりになります。
次回は、『紙1枚学習法』の、どこが優れているのか?
今までの、ノートの取り方とは、全然違う部分について、
僕が気づいた点をまた、まとめていきたいと思います。
興味がある方は、ぜひ次回もお付き合いください。
ここまで、ご覧くださいまして、ありがとうございました。